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カキノキ・1~柿蔕

 高い枝に残った「カキノキ(柿の木)」の蔕(ヘタ)。これを乾燥させたものが漢方の “柿蔕(してい)” で、お茶のように煎じて飲むと、しゃっくりの特効薬になるという。しゃっくりは横隔膜の痙攣によって起こるが、通常はしばらくすると止まる。しかしギネスブックには何十年間もしゃっくりが止まらなかったという人が記録されているようで、日常生活はさぞ大変だったことだろう。
 収穫を終えた柿の木に、ポツンとひとつだけ柿の実を残すようにするが、これを “木守(きもり・こもり)” 或いは “木守柿” と呼ぶ。これはその年の稔りを感謝し、翌年の稔りを祈る意味なのだろう。冬の季語にもなっている。
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