サラリーマンの面白真面目な週末植物ウォッチング第4弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part4
ワサビ
アブラナ科ワサビ属の「ワサビ(山葵)」。大きな葉の上で白い小さな十字花を咲かせていた。ワサビは日本原産で学名は “Wasabia Japonica” となっている。
先月、岐阜大の山根助教らが日本育種学会において 『葉緑体全ゲノム比較によるワサビの進化系譜の構築』 を発表した。ワサビは日本で栽培され日本固有の植物とされているが、今まで遺伝学的な研究は行われてこなかったため、ワサビの起源や伝播については不明のままだった。山根助教らは、葉緑体のDNA配列を解析した結果、ワサビの祖先は中国雲南省の高地などに自生する近縁種 “シャンユサイ” と約400万年前に分かれ、独特の辛味を獲得した可能性が高いことがわかったとしている。シャンユサイはワサビそっくりだが、ワサビのように辛くなく中国では葉や茎を食用にしている。ユリワサビがシャンユサイに最も近縁で、ワサビとは異なるルートで約100万年前に分岐したとされた。以前、ユリワサビの葉っぱを少し齧ったことがあったが、ワサビほど辛くなかったと記憶している。ワサビやユリワサビの祖先は中国大陸と日本列島が陸続きだった時代に自然に分布を広げ、ワサビは日本人に好かれる辛味を作っていった。いや、日本人が出現するはるか以前にワサビが辛味を作っていたので、日本人はワサビ好きなのだ。
先月、岐阜大の山根助教らが日本育種学会において 『葉緑体全ゲノム比較によるワサビの進化系譜の構築』 を発表した。ワサビは日本で栽培され日本固有の植物とされているが、今まで遺伝学的な研究は行われてこなかったため、ワサビの起源や伝播については不明のままだった。山根助教らは、葉緑体のDNA配列を解析した結果、ワサビの祖先は中国雲南省の高地などに自生する近縁種 “シャンユサイ” と約400万年前に分かれ、独特の辛味を獲得した可能性が高いことがわかったとしている。シャンユサイはワサビそっくりだが、ワサビのように辛くなく中国では葉や茎を食用にしている。ユリワサビがシャンユサイに最も近縁で、ワサビとは異なるルートで約100万年前に分岐したとされた。以前、ユリワサビの葉っぱを少し齧ったことがあったが、ワサビほど辛くなかったと記憶している。ワサビやユリワサビの祖先は中国大陸と日本列島が陸続きだった時代に自然に分布を広げ、ワサビは日本人に好かれる辛味を作っていった。いや、日本人が出現するはるか以前にワサビが辛味を作っていたので、日本人はワサビ好きなのだ。
コメント ( 16 ) | Trackback ( 0 )
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ワサビの花って
大王ワサビ農場 とかいうところで見ているはずですが、家族連れで出掛けていたその頃は、植物にいまほどの興味はなくて、ワサビソフトの味ばかりが印象に残っております。
ワサビとユリワサビは遠縁だったのか。
日本人はいつ頃からワサビを食べていたんでしょうね。
この辛味が好みだったのか日本人好みに改良してきたのか。
私も今日わさびの花を見てきました。
湿っぽいけど水の流れなど全くない場所、畑で育つワサビもあるそうでそれなのかな。
最近、山椒がたくさん芽吹いてきました。
田楽を作りなさい、というサインと思い、早速、田楽を作りました。
中国と地続きだったとわかっているつもりですが、こうした話でより理解できますね。
ワサビ、これも花の季節なのですね。
清流のそばで、白い花をつけていたのを見たことがあります。
ピリッとした辛み、ツンと鼻に抜け、涙だが出そうになる瞬間が好きです。
ワサビとユリワサビは遠縁だったのですね。
忘れられた花の季節の一つですね
多摩NTの住人さんの幅広い情報アンテナに、ビックリすると共に、勉強になります。
山ほど咲いているところに出会ったら、今度かじってみ見たいです。
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