東京薬科大自然観察路で見つけたトリカブト。ヤマトリカブトかハナトリカブトか見分けもつかず、結局大学の方に尋ねてみると、これは 「ツクバトリカブト(筑波鳥兜)」とのこと。キンポウゲ科トリカブト属の多年草で、東北南部から関東地方に生育している。これは自生ではなく、鉢植えの種が逃げ出したとの説明をいただいた。トリカブトはその昔の殺人事件を連想させられるので何となく不気味な感じがするが、色は本当に鮮やか。
子供の頃にセーターに引っ付けて遊んだ「オオオナモミ(大雄巻耳・大雄なもみ・大耳)」。北米原産の帰化植物。実の先端にカギ状の棘がある。昔はどこの道端にあったようだが今ではなかなか見つからない。これは長池公園自然館の植え込みのあったもの。もしかしたらこれも保護されているんだろうか。
宿無し根無しの「ネナシカズラ(根無葛)」だが、他人、ではなくて、他草から養分をたっぷりもらっていつの間にか実をつけていた。養分を抜かれたほうはたまらないが、よく見るとそれはどうやらミズヒキ。ミズヒキと言えばご祝儀を差し上げるのが仕事。ご祝儀をくれるところに目をつけるとは、ネナシカズラもなかなかのもの。