今年は,3女と4女がダブル受験。つい数日前に最後の発表があり,我が家の受験シーズンは終わりました。必ずしも第一希望ではなかったものの,ホッとしています。
ところで,韓国の新学期は3月。日本より一カ月早いので,受験シーズンも前倒しになります。
日本よりも過熱しているという韓国の入試,日本とは少し様相が異なります。中学入試はなし。高校入試は,いちおう試験はあるけれども,最寄りの高校に行くことになるので,それほど真剣にならない。事実上,大学入試一本です。
で,日本のセンター試験にあたるのが,修学能力試験。略してスヌン(修能)。例年,11月に行われます。大学進学率80%以上の韓国で,受験生が全員この試験を受けるので,この日はフィーバーします。渋滞などで交通機関が乱れると,パトカーが遅刻しそうな受験生を会場まで送り届けるさまが,お決まりのニュースネタになります。2004年度に実施された試験では,携帯電話による大規模な不正入試が話題をさらいました。
修能試験は,言語領域(国語),数理領域(数学),外国語領域(英語),社会・科学領域,第二外国語領域よりなります。
このうち第二外国語領域は,日本語,中国語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,ロシア語,アラビア語,漢文の中から一つを選択する。
漢文が「第二外国語」に分類されているのが面白い。日本では,漢文は国語の中で扱われますが,韓国では言語領域(国語)には漢文の問題は出題されません。
韓国の高校では,第二外国語が選択必修で,だれでも必ず履修します。しかし,高校によって選択できる言語が限られているため,必ずしも希望する言語を勉強できるわけではない。従来,日本語,フランス語,ドイツ語を採択している学校が多かったのですが,近年は独仏が少なくなり,中国語が増えています。
ちなみに09年度の履修者比率は,
日本語 :64%
フランス語:4%
ドイツ語 :4%
中国語 :27%
で,日本語が全体の3分の2近い。
ならば,大学入試の受験者比率もこのとおりかというと,そうではない。
2010年度の場合,
日本語 :21%
フランス語:3%
ドイツ語 :3%
中国語 :10%
漢字 :14%
スペイン語:3%
ロシア語 :3%
そして,なんと
アラビア語:43%!
韓国で空前のアラビア語ブームが起きている!?
まさかね。実際,アラビア語が学べる高校はほとんどありません。それなのに受験でこんなに人気を集めているのは,問題がやさしいからです。
日本語は,韓国語と似ているのでとても学びやすい。そのため,いきおい教科書そのもののレベルも高く,試験問題も難しい。
一方アラビア語は,韓国人にとってとても難しいと認識されているので,授業も基本のみ,試験も非常に簡単。受験生は学校で習っていなくても,自習書でちょっと勉強すれば高得点がとれる。それで,受験で圧倒的な人気を誇っているわけです。
ただ,入試当局もこの弊害に気づきつつあり,11年度の試験ではアラビア語の試験の難易度を上げることを検討しているらしい。そうなると,人気もがた落ちになることでしょう。
ところで,韓国の新学期は3月。日本より一カ月早いので,受験シーズンも前倒しになります。
日本よりも過熱しているという韓国の入試,日本とは少し様相が異なります。中学入試はなし。高校入試は,いちおう試験はあるけれども,最寄りの高校に行くことになるので,それほど真剣にならない。事実上,大学入試一本です。
で,日本のセンター試験にあたるのが,修学能力試験。略してスヌン(修能)。例年,11月に行われます。大学進学率80%以上の韓国で,受験生が全員この試験を受けるので,この日はフィーバーします。渋滞などで交通機関が乱れると,パトカーが遅刻しそうな受験生を会場まで送り届けるさまが,お決まりのニュースネタになります。2004年度に実施された試験では,携帯電話による大規模な不正入試が話題をさらいました。
修能試験は,言語領域(国語),数理領域(数学),外国語領域(英語),社会・科学領域,第二外国語領域よりなります。
このうち第二外国語領域は,日本語,中国語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,ロシア語,アラビア語,漢文の中から一つを選択する。
漢文が「第二外国語」に分類されているのが面白い。日本では,漢文は国語の中で扱われますが,韓国では言語領域(国語)には漢文の問題は出題されません。
韓国の高校では,第二外国語が選択必修で,だれでも必ず履修します。しかし,高校によって選択できる言語が限られているため,必ずしも希望する言語を勉強できるわけではない。従来,日本語,フランス語,ドイツ語を採択している学校が多かったのですが,近年は独仏が少なくなり,中国語が増えています。
ちなみに09年度の履修者比率は,
日本語 :64%
フランス語:4%
ドイツ語 :4%
中国語 :27%
で,日本語が全体の3分の2近い。
ならば,大学入試の受験者比率もこのとおりかというと,そうではない。
2010年度の場合,
日本語 :21%
フランス語:3%
ドイツ語 :3%
中国語 :10%
漢字 :14%
スペイン語:3%
ロシア語 :3%
そして,なんと
アラビア語:43%!
韓国で空前のアラビア語ブームが起きている!?
まさかね。実際,アラビア語が学べる高校はほとんどありません。それなのに受験でこんなに人気を集めているのは,問題がやさしいからです。
日本語は,韓国語と似ているのでとても学びやすい。そのため,いきおい教科書そのもののレベルも高く,試験問題も難しい。
一方アラビア語は,韓国人にとってとても難しいと認識されているので,授業も基本のみ,試験も非常に簡単。受験生は学校で習っていなくても,自習書でちょっと勉強すれば高得点がとれる。それで,受験で圧倒的な人気を誇っているわけです。
ただ,入試当局もこの弊害に気づきつつあり,11年度の試験ではアラビア語の試験の難易度を上げることを検討しているらしい。そうなると,人気もがた落ちになることでしょう。
韓国ではベリーダンスがかなり熱いブームがあったので、そのあおりでアラビア語が熱いのかと思いきや、入試対策だったか…
正直難しい言語で、箸にも棒にも…と思ったほど辛かったです。。。
受験科目にアラビア語をやるとなれば、難易度下げてくれないと帳尻があわないとは良く分かります
確かにレベルあげたら逃げたくなるだろうなぁ
筆記体なので同じ文字でも、頭字、中字、尾字に分けて活字があります。
でも見た感じ、タイ語の文字の方が複雑に見えます。
手が何本あるんですか(笑
頭字,中字,尾字…
とてもエキゾチックですね。
子音だけ書くんでしたっけ。
いまのところ,勉強する必要はないのが幸いですが,いつまで避けられるか…