韓国にいたころは,ビールの味にあまり頓着しませんでした。ビールは勢いで飲むもの。じっくり味わって飲むという飲み方をしなかったからかもしれません。
日本に帰ってきて,日本の多様なビール,発泡酒,第三のビールなどを飲み比べるようになりました。そして,そんな日本のビールに慣れた喉で,たまに韓国に行って感じることは…
ビールがまずい!
韓国にもさまざまなビールが輸入されています。しかし値段は高い。それでも韓国人も最近は高い外国産ビールに少しずつ親しむようになり,韓国のビールのまずさを自覚しつつあるようです。
次は『朝鮮日報』の9月23日の記事。
【コラム】韓国のビールも味を追求せよ
韓国でも最近、外国の酒と国産の酒を飲み比べる人が増えてきた。酒の中で最も比較しやすいのがビールだ。だが、韓国ビールの評判は芳しくない。本場ドイツはもちろん、日本や中国、さらにはフィリピンのビールにも及ばないという人が意外に多い。韓国在住の外国人たちには、「韓国のビールは水みたいだ」と言われ、醸造技術者は「韓国のビールは、それぞれ味を区別するのも難しい」と話す。
その理由は、韓国のビールメーカーがきちんとしたビールを製造していないからだ。ビールの基本原料は麦芽だ。日本のビールは、原料における麦芽の使用比率が66.7%以上と規定されている。ドイツはさらに厳格だ。ところが、韓国の酒税法では、麦芽の使用比率が10%を超えていれば「ビール」ということになる。韓国のメーカーは、自社のビールの麦芽比率が何%なのか説明もしていない。その理由は恐らく、麦芽が高価なためだろう。
それでもビールメーカーがもうかっているのは、酒類に関する規定のせいで、既存の2大メーカー以外には、ビール市場に参入するのが難しいからだ。現行の規定では、年間生産370万本以上(500ミリリットル基準)が可能でなければ、ビール生産許可が下りない。このような設備を備えるためには、数千億ウォン(1000億ウォン=約72億円)の投資が必要となるため、資本力のない中小企業にとっては無理な話だ。なぜこんな規定があるのか分からないが、この規定のせいで、2大メーカーのシェアは98%に達している。経営状態が非常にラクなため、「ビールの味」に死活を懸ける必要がない。
こうした点で、公正取引委員会が現在推進しているビール・焼酒(韓国焼酎)に関する製造施設の容量基準の緩和は、酒類市場への参入のハードルを低くし、長期的には韓国の酒類産業での競争力を育てるという意味で、歓迎すべきことだ。これまで、ビール・焼酒のような大衆酒の製造施設に関しては条件が非常に厳しく、中小企業の参入が事実上不可能だった。当然、消費者も限られた酒にしか接することができなかった。ようやく政府が、このおかしな現状を認めたわけだ。実際、日本では1994年にビールの年間最低製造数量基準を大幅に緩和した結果、現在では270を超えるビールメーカーが活発な競争を繰り広げている。ドイツもやはり、小規模のビールメーカーが市場全体の半分近くを占めている。
政府がこれまで酒類産業への参入の敷居を下げなかったのは、 「酒類産業」を「振興」という観点ではなく、主に「税収確保」という次元で見ていたため、という指摘もある。だが、ビールメーカーが増えたら、税金を回収できないというわけではない。政府がやや面倒になるだけだ。正確には、「政府が地方に散在する小規模な酒造メーカーをいちいち相手にするのが面倒で、変な規制を設けている」とした方が、より率直で分かりやすいだろう。
ビール市場への参入の敷居を大幅に下げたからといって、中小企業が「待ってました」とばかりに新商品を投入するとは考えにくい。ビール市場への参入には生産規制のクリアが重要条件となるが、全国的な流通網の構築もさらに重要で、ここに掛かる費用もばかにならないからだ。
このため、施行初期には、地方自治体が主導し、主に地元だけで流通させる目的でビールを少量生産する形が試行されるだろう。すでに済州道庁は、地ビールの製造を推進しているという。
済州道の関係者は、「済州のきれいな水と麦を原料にした済州ビールは、訪れる人々にとって新たな目的の一つになるだろう」と話す。地域の特色を生かした韓国のビールが「国内予選」を経て、海外市場でも高く評価される日が早く訪れることを期待したい。
日本では麦芽が66・7%以上でないとビールと認められない。しかし,韓国では10%越えていればいい。
韓国では年間370万本(500cc)以上の生産が可能でなければビール生産許可がおりないため新規参入が難しい。
それで大手2社の市場占有率が98%に達している…
こんな事情があったんですね。韓国ビールの中でも,まあまあといえるのがハイトからでているマックス(旧名プライム)。いちおう,お店ではこれを注文してみますが,置いている店は少ない。
ま,韓国に行ってわざわざビールを味わおうという気にはなりませんから,私にとっては大きな問題ではありませんが,韓国在住外国人や当の韓国人がおいしいビールを廉価で手にいれられないのはお気の毒です。
日本に帰ってきて,日本の多様なビール,発泡酒,第三のビールなどを飲み比べるようになりました。そして,そんな日本のビールに慣れた喉で,たまに韓国に行って感じることは…
ビールがまずい!
韓国にもさまざまなビールが輸入されています。しかし値段は高い。それでも韓国人も最近は高い外国産ビールに少しずつ親しむようになり,韓国のビールのまずさを自覚しつつあるようです。
次は『朝鮮日報』の9月23日の記事。
【コラム】韓国のビールも味を追求せよ
韓国でも最近、外国の酒と国産の酒を飲み比べる人が増えてきた。酒の中で最も比較しやすいのがビールだ。だが、韓国ビールの評判は芳しくない。本場ドイツはもちろん、日本や中国、さらにはフィリピンのビールにも及ばないという人が意外に多い。韓国在住の外国人たちには、「韓国のビールは水みたいだ」と言われ、醸造技術者は「韓国のビールは、それぞれ味を区別するのも難しい」と話す。
その理由は、韓国のビールメーカーがきちんとしたビールを製造していないからだ。ビールの基本原料は麦芽だ。日本のビールは、原料における麦芽の使用比率が66.7%以上と規定されている。ドイツはさらに厳格だ。ところが、韓国の酒税法では、麦芽の使用比率が10%を超えていれば「ビール」ということになる。韓国のメーカーは、自社のビールの麦芽比率が何%なのか説明もしていない。その理由は恐らく、麦芽が高価なためだろう。
それでもビールメーカーがもうかっているのは、酒類に関する規定のせいで、既存の2大メーカー以外には、ビール市場に参入するのが難しいからだ。現行の規定では、年間生産370万本以上(500ミリリットル基準)が可能でなければ、ビール生産許可が下りない。このような設備を備えるためには、数千億ウォン(1000億ウォン=約72億円)の投資が必要となるため、資本力のない中小企業にとっては無理な話だ。なぜこんな規定があるのか分からないが、この規定のせいで、2大メーカーのシェアは98%に達している。経営状態が非常にラクなため、「ビールの味」に死活を懸ける必要がない。
こうした点で、公正取引委員会が現在推進しているビール・焼酒(韓国焼酎)に関する製造施設の容量基準の緩和は、酒類市場への参入のハードルを低くし、長期的には韓国の酒類産業での競争力を育てるという意味で、歓迎すべきことだ。これまで、ビール・焼酒のような大衆酒の製造施設に関しては条件が非常に厳しく、中小企業の参入が事実上不可能だった。当然、消費者も限られた酒にしか接することができなかった。ようやく政府が、このおかしな現状を認めたわけだ。実際、日本では1994年にビールの年間最低製造数量基準を大幅に緩和した結果、現在では270を超えるビールメーカーが活発な競争を繰り広げている。ドイツもやはり、小規模のビールメーカーが市場全体の半分近くを占めている。
政府がこれまで酒類産業への参入の敷居を下げなかったのは、 「酒類産業」を「振興」という観点ではなく、主に「税収確保」という次元で見ていたため、という指摘もある。だが、ビールメーカーが増えたら、税金を回収できないというわけではない。政府がやや面倒になるだけだ。正確には、「政府が地方に散在する小規模な酒造メーカーをいちいち相手にするのが面倒で、変な規制を設けている」とした方が、より率直で分かりやすいだろう。
ビール市場への参入の敷居を大幅に下げたからといって、中小企業が「待ってました」とばかりに新商品を投入するとは考えにくい。ビール市場への参入には生産規制のクリアが重要条件となるが、全国的な流通網の構築もさらに重要で、ここに掛かる費用もばかにならないからだ。
このため、施行初期には、地方自治体が主導し、主に地元だけで流通させる目的でビールを少量生産する形が試行されるだろう。すでに済州道庁は、地ビールの製造を推進しているという。
済州道の関係者は、「済州のきれいな水と麦を原料にした済州ビールは、訪れる人々にとって新たな目的の一つになるだろう」と話す。地域の特色を生かした韓国のビールが「国内予選」を経て、海外市場でも高く評価される日が早く訪れることを期待したい。
日本では麦芽が66・7%以上でないとビールと認められない。しかし,韓国では10%越えていればいい。
韓国では年間370万本(500cc)以上の生産が可能でなければビール生産許可がおりないため新規参入が難しい。
それで大手2社の市場占有率が98%に達している…
こんな事情があったんですね。韓国ビールの中でも,まあまあといえるのがハイトからでているマックス(旧名プライム)。いちおう,お店ではこれを注文してみますが,置いている店は少ない。
ま,韓国に行ってわざわざビールを味わおうという気にはなりませんから,私にとっては大きな問題ではありませんが,韓国在住外国人や当の韓国人がおいしいビールを廉価で手にいれられないのはお気の毒です。
つい最近買ったのが「麦之助」。味はまあ普通。
どのメーカーかなとよく見たら韓国製でした。
今のところサントリーのオールフリーが一番美味しいと思います。
犬鍋さんにはあまり関係ない話でした。
すみません(^_^;)。
日本のコーヒーには中毒性がある。
http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/1f258bbfbb732b13624c0c2db67a0669
ノンアルコール版もでたんですね。
ノンアルコールビールは飲んだことがないので,コメントできません。ときどき妻が飲んでいますが。
今は改善されているのでしょうか。
カレーの不味さ(というか日本のカレーのおいしさ)を自覚している韓国人も多く,日本に来て,スーパーで日本のカレールーの大量買いをする韓国人をときどき見ます。
どれがおいしいかアドバイスを求められるのですが,日本のカレーはあまりにも銘柄が多くて,選ぶのがたいへんです。
あれはあれで丁度良いのかもしれません。
キムチとともに,水気の多いタクワンがついていることも多い。私は,カレーの付け合わせとしてはタクワンのほうが気に入っていました。