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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

幻の隠岐牛

2017-09-21 23:42:08 | 食べる

 23日のお彼岸、義父のお墓参りのために島根に行きました。

 大阪に来た妻といっしょに、レンタカーで島根に向かいます。今回は日産エクストレイル・ハイブリッド。高速道路は大型の車のほうが高速安定性がよく、疲れません。

 中国自動車道~米子自動車道はとくに渋滞もせず、朝出てお昼前に着きました。

「和(さわ)を予約してあるよ」

 島根に行くと必ず行くのが島根和牛のステーキハウス、「和」。おいしいステーキがリーズナブルな価格で楽しめます。
私が初めて行ったのは、妻と結婚する前ですから、30年以上前。今は、息子の代になっています。

「今日は、いい肉が入ってるんですよ」

 聞いてみると、隠岐牛だそうです。

「隠岐牛は、全量、東京に出荷されちゃうんで、滅多に手に入らないんですよ」

 値段はというと…。

7500円!

(これはちょっと…)

「頼んでみたら」

と義母。妻と顔を見合せながら、1人前だけそれにすることに。

 あとは、5000円のヒレと、3500円のサーロイン。

「この隠岐牛はA4等級なんです」

「いちばん上なんですか」


「いえ、いちばん上はA5等級。年に一度入るか入らないかですね」


「A5はいくらですか」


「そのときの仕入れ値によりますけど、1万2~3千円です」


「…」


 焼く前の状態は、全面に霜降りが入っていて、真っ白に見えます。

 3500円のサーロインと食べ比べてみましたが、段違い。とろけるような食感です。

「この前、テレビの取材があったんですけど、残念ながら大阪の番組で、島根では放映しなくて」

「残念ですね。島根でやればお客さんも増えるのに。大阪からじゃ…」


「でも、今日、大阪から来たんですよね」


「そういやそうだ(笑)」


 思ってもいなかったご馳走をいただいて、午後に、お墓参り。

 義母は1年前に車を手放し、電動アシストつきの自転車に乗っていましたが、それも少し前に転んで怪我をしたため、今はもっぱらバスを利用しているそうな。

「お墓参りもおっくうでね。死んだおじいさんもお墓に興味なかったから、もうほっておこうかな」

 義母は島根で独り暮らし。妻も、その妹も、東京に出てきたらと言っていますが、親戚も友達も島根にいるので、当分離れるつもりはないらしい。

 長女からは、早速、先日の結婚式の写真が送られてきていました。

「結婚式、おもしろかったね! あんなの初めて」

「たいへんだったでしょう? 運動会みたいなことさせられて」


「いや、ああいうの大好きだから。むかで競争はとめられたけど、スプーン競争は参加したよ」


「曾孫ができるのも時間の問題でしょう」


「それまで頑張って生きなくちゃ」


 そのときは私もおじいちゃんです。


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