「なんでワールドカップ期間中にこんな会議をやるんだ」
大阪で行われた国際会議の出席者は不満たらたらでした。
ブラジル、スペイン、アメリカ、メキシコ、アルゼンチン、イギリス、ギリシャ(系アメリカ人)…
ワールドカップに出場している競合国出身の人々が何人もいます。
数日間にかけて行われた会議の一日、ラテン系の人々と夕食をともにしました。向かったのは最近人気の回転寿司チェーン、くら寿司。
9人の国籍は、日本(1)、ブラジル(3)、ペルー(2)、スペイン(1)、メキシコ(1)、アルゼンチン(1)。うち、3人は初来日、1人は大阪が初めて。
新大阪駅から地下鉄に乗って目的の店に向かいます。
初来日のスペイン人女性は、見るものすべてが珍しいらしく、いろいろな場所で黄色い声を上げていました。
ところが、店は満員で1時間待ち。時間をつぶすために大阪駅周辺の飲み屋街を散策。通り掛かったスペイン料理店やメキシコ料理店の前では、店の前にあった国旗を背景に記念写真を撮ったりしています。
ワールドカップのほうは、ブラジルとメキシコが早々と決勝トーナメント進出を決めていました。アルゼンチンは一次リーグ突破がほぼ確実。日本は首の皮一枚でつながっている状態。スペインはまさかの一次リーグ敗退。
「ブラジルはさすがだね」
「アルゼンチンもメッシの調子がいい」
「スペインはどうしちゃったんだよ?」
スペイン人がみなから非難されます。
「でもさ、みんなワールドカップに出られただけいいじゃん」
と、唯一、ワールドカップに出ていないペルー人。ペルーにとって、ブラジル開催で南米枠が一つ増えたに等しい今回は、まさに千載一遇のチャンスだったのに、予選敗退。かつてはWカップの常連だった古豪ですが、最近はさっぱり出てきません。
「次は、またアルゼンチンあたりで開催されるまで待つしかないな」
さて、一時間後に店に行ってみると、テーブル席のほうは回転が悪く、なかなか順番が回ってきません。結局、一時間半近く待つことになりました。
回転寿司を見たことがない人もいる。くら寿司は、注文はテーブルごとに設置された画面で行います。生ビールはセルフサービスで、機械にジョッキをセットすると、自動的にジョッキが傾き、ちょうどいい具合に泡が出ます。そのすべてが、外国人には興味深いようでした。
私のテーブルは、みなお酒を飲む人たちだったので、お皿もジョッキも快調に空いていきます。
(9人分だからなあ、いくらかかるのかなあ。おごってあげたいけど、ちょっと無理だな)
「じゃ、これで足りない分はみんなから少しずつもらって」
会計担当の日系ペルー人に1万円を渡しました。
「こんなにいらないですよ。全部で7000円ぐらいですよ」
(9人で7000円?!)
確かに、一皿100円均一なので、そのくらいか。くら寿司がこんなに人気の理由がわかりました。
(ただし、セルフサービスの生ビールは、そのたびに500円を払うので別料金)
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一人当たり8皿。
ラテン系の人たちってもっと食べるのかと思っていました。
昔、中東のお客さんを日本のホテルのレストランに連れて行ったら、コースでは足りないと言われたので、追加したことがあります。
9人中6人が女性だったことも、少食の理由かもしれません。