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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

キクラゲ

2009-05-18 22:48:18 | 言葉
 タイ語で「キクラゲ」をヘット・フー・ヌーということを偶然知りました。

ヘットきのこ

フー

ヌー鼠(※ヌーは豚ではなく鼠。豚はタイ語でムーです)

 逐語訳すれば「鼠耳きのこ

 タイ人はキクラゲを見て,鼠の耳に似ていると思ったのですね。日本人はクラゲ(水母)を連想した。

 鼠が日常的に身近な豚肉食の歴史の長いタイと,海の幸に縁が深い日本の違いでしょうか。

 日本では,江戸時代まで,沖縄や薩摩など一部地方を覗き,豚がほとんど飼われていなかったそうです。

 ただ,キクラゲを漢字で書くと,木耳となり,「耳」に見立てている。この場合の耳は,鼠の耳ではなく,人間の耳なのでしょう。

 この当て字が中国起源なのか,日本人の発想かはわかりません。

 韓国語ではモギボソッ。ボソッはきのこ,モギはまさに「木耳」の韓国音読みです。

 これが日本式漢字語の韓国音読みなのか,中国語起源で,「木耳」の用字は韓国を経由にして日本に持ち込まれたのか…。

 ごそんじの方がいらっしゃいましたらご教示ください。

 

〈訂正のお知らせ〉
この記事をアップしたあとに,読者の方から私信をいただき,タイ語のキクラゲ,ヘット・フー・ヌーは,「豚耳のキノコ」ではなくて,「鼠耳のキノコ」ではないかとのご指摘を受けました。ご指摘の通り,「ヌー」は豚ではなくネズミ。お詫びして,訂正させていただきます。
タイ語で,

豚はムー
หมู

鼠はヌー
หนู

綴りが酷似しているので勘違いしました。その結果,直前の豚インフルエンザの記事と「豚つながり」のつもりだったのですが,つながらなくなってしまいました。


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2 コメント

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根拠なしですが、支那語では (馬齢)
2009-05-20 18:14:16
日韓親善のためにも、古朝鮮いや檀君が<木耳>を初めて食したとしておいたら如何でしょうか。

多分、犬鍋さんの【キクラゲ】を読んだ大韓民国の愛国者が<キクラゲ朝鮮起源説>を称えることになるでしょう。
その後に予定されるシナからの反撃の行方こそ興味津々です。
間違いなく<世界無形文化遺産・タンゴのオマツリ>起源剽窃問題を凌ぐシナ・チョウセン大戦争が勃発です。タンゴのマツリなんて、アルゼンチン辺りのセクシーダンスか、アサクサ界隈のハダカ踊りなのにね。

ともあれ、チョウセン半島は、日本列島の民が土を捏ねて火焔土器をこさえていたころ、既に2000年も前から、シナの植民地であり、シナ文明の恩沢に与り続けていたことは間違いなく、その物証がゴロゴロあるようです。

東京国立博物館東洋館が来月から耐震補強工事で2~3年閉鎖になるとのこと、で、今日出かけてみました。
3F朝鮮室の展示品、
黄海北道鳳山郡張撫夷墓出土【「張撫夷」塼】(290年頃)
「帯方大守の張さんが死んだので、千人がかりでこの塼を作り、葬った」、と書かれていました。
もし、日本列島の古墳から、
「植民地倭の占領軍司令長官・コキントウさんがお隠れになったので、数多のタミクサが此処に塚を築き葬った」とういう碑文が出ていたら、「そんなことはない、コレハウソだ」と、我々も火病を起こしたことでしょうな。
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檀君 (犬鍋)
2009-05-23 13:33:53
馬鈴さん,コメントありがとうございました。

PCの不具合から,更新・返信が遅れていました。

檀君については,90年年代初頭,北朝鮮で陵が発見され,遺骨の年代測定によって約五千年前のものであることがわかり,その実在性が科学的に証明されたそうです。
檀君陵には,檀君とその奥さんの遺体が安置されているそうですから,胃袋の中から木耳の化石(?)が発見されるかもしれません。

北の科学者の活躍に期待しましょう。
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