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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ムクゲの花が咲きました

2006-10-19 07:14:51 | 韓国雑学

 昔,『ムクゲの花が咲きました』という小説があって,大ベストセラーになった。映画も人気を博しました。内容はこちら

 原作は,韓国の核物理学者が美国(=米国)のCIAに暗殺されたことに重点を置いていて,反美的色彩が濃いものでしたが,映画では反日的色彩が強調されていた。最後に東京湾に核兵器をぶちこむというもので,韓国民は快哉を叫びました。

 ところで,日本に「だるまさんが転んだ」という遊びがありますね。

 韓国にも同様に遊びがあり,そのときの文句が

ムクゲの花が咲きました」(ムグンファコチピオッスムニダ)。

 日本のものにしろ,韓国のものにしろ,遊びの内容(鬼が数を数えている間に近づき,振り向いたら止まる)と関係がない。

 日本の「だるまさんが転んだ」は実は語源が韓国語だという説がある。「ころんだ」は「転んだ」ではなく,「コロオンダ」だという説です。

 コロオンダは「コッタ(歩く)」と「オダ(来る)」の複合動詞「コロオダ」(基本形/辞書形=歩いてくる)から来ている。「コロオダ」の現在形が「コロオンダ」です。

「だるまさんがコロオンダ(歩いてくる)」。

 なるほど。理に適っている。でも嘘くさい。

 なぜ嘘かと思うかというと……。

 あの遊び,鬼が後ろを向いて10数えるというところが肝心なんですね。だから「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ」はぴったり10拍。この地方バージョン(どれが標準語かわかりませんが)

ぼんさんがへをこいた

いんどじんのくろんぼ

いんであんのふんどし

なども,みーんな10拍です(日本語は「ん」も一拍)。

 一方,「む・ぐん・ふぁ・こっ・ち・ぴ・おっ・すむ・に・だ」も,数えてみれば10拍(韓国語の拍は子音+母音+子音もある。いずれもハングルで一文字)。

 したがって,「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・お・ん・だ」にすると11拍になって,具合が悪いわけ。私が「コロオンダ説」を嘘くさいとみなす根拠です。


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