昔,『ムクゲの花が咲きました』という小説があって,大ベストセラーになった。映画も人気を博しました。内容はこちら。
原作は,韓国の核物理学者が美国(=米国)のCIAに暗殺されたことに重点を置いていて,反美的色彩が濃いものでしたが,映画では反日的色彩が強調されていた。最後に東京湾に核兵器をぶちこむというもので,韓国民は快哉を叫びました。
ところで,日本に「だるまさんが転んだ」という遊びがありますね。
韓国にも同様に遊びがあり,そのときの文句が
「ムクゲの花が咲きました」(ムグンファコチピオッスムニダ)。
日本のものにしろ,韓国のものにしろ,遊びの内容(鬼が数を数えている間に近づき,振り向いたら止まる)と関係がない。
日本の「だるまさんが転んだ」は実は語源が韓国語だという説がある。「ころんだ」は「転んだ」ではなく,「コロオンダ」だという説です。
コロオンダは「コッタ(歩く)」と「オダ(来る)」の複合動詞「コロオダ」(基本形/辞書形=歩いてくる)から来ている。「コロオダ」の現在形が「コロオンダ」です。
「だるまさんがコロオンダ(歩いてくる)」。
なるほど。理に適っている。でも嘘くさい。
なぜ嘘かと思うかというと……。
あの遊び,鬼が後ろを向いて10数えるというところが肝心なんですね。だから「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ」はぴったり10拍。この地方バージョン(どれが標準語かわかりませんが)
ぼんさんがへをこいた
いんどじんのくろんぼ
いんであんのふんどし
なども,みーんな10拍です(日本語は「ん」も一拍)。
一方,「む・ぐん・ふぁ・こっ・ち・ぴ・おっ・すむ・に・だ」も,数えてみれば10拍(韓国語の拍は子音+母音+子音もある。いずれもハングルで一文字)。
したがって,「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・お・ん・だ」にすると11拍になって,具合が悪いわけ。私が「コロオンダ説」を嘘くさいとみなす根拠です。
最新の画像[もっと見る]
-
スペインへの旅立ち 2日前
-
日本語スピーチ発表会 3日前
-
エスニック料理食べ歩きの会② 6日前
-
送出機関と監理団体の悪習 1週間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 1週間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 1週間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 1週間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 1週間前
-
ベトナム人技能実習生の借金 1週間前
-
技能実習生、フィリピンの場合 2週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます