犬鍋の話（６）

娘たちが犬好きだという話を前にしましたが，在韓９年の間，家族旅行が難しくなるとか，だれが責任もって世話をするのかとか，いろいろ難しそうなので，結局飼わずじまいでした。昨年，家族が帰国し，友だちの家で犬が生まれたということで，待望の犬が我が家にやってきました。

それ以来，家は犬中心に回っているようで，私への電話もめっきり減りました。父親の影がどんどん薄れていくようで，寂しいような。

実は今日は私の誕生日なのですが、しびれを切らしてこっちから電話しても、まず出る話が犬の話。「今日何の日だったっけ」と促して、やっと「おめでとう」の言葉を引き出しました。

犬鍋食って家に帰っても，これまでは匂いでばれるということはなかったんですが，犬の嗅覚は人間の１万倍ということでもあり，今後日本に帰国するときは，ひと月ぐらいは「犬断ち」するのがいいかもしれません。