韓国のキリスト教事情～寄付

　韓国のキリスト教界では収入の１０％を寄付しなければいけないという不文律があるようです。それで，人気の教会は教勢拡大が著しい。莫大な寄付収入を元手に，教会の建物をどんどん拡張していきます。

　かつて住んでいた二村洞の片隅に，基督教会があるのですが，１０年間で見違えるように立派になりました。なんでも，有名芸能人が通っているというのが人気に一役買ったようです。
　日曜日になると遠くから自動車でやってくる信者が多くて，道は渋滞。不法駐車が横行。信者じゃないものにとっては少々迷惑です。

　日本人の牧師さん（？）というか，信者もいて，土曜日には「教会学校」のようなものをやっていた。「お菓子代」という名目で５００ウォンか１０００ウォン出すと，いろいろと遊んでくれるということで一時，子どもたちを通わせていたことがありました。
　工作とか，演劇とかのお楽しみの時間以外に，もちろんお説教や賛美歌の時間がある。それが昔ながらの賛美歌じゃなくて，現代的にアレンジしたテンポのよいオリジナル賛美歌（振りつき）。
　気色悪いので家庭内では禁止していました。

　子どもの誕生日に，教会のお兄さんが
「今日、いちばん喜んでいるのはだれかな？」
「お父さんとお母さん」
「違うんだよ。それはイエス様なんだよ」
　……。

　あるとき，娘が
「お父さんが地獄に落ちないように，お父さんのぶんまで私がお祈りしてるからね」
と言った。それを聞いたとき、「もうやめさせよう」と思いました。


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