夜の飲み歩きの楽しみの一つに、飲み屋での「出会い」があります。
近年、日本には外国人観光客が増えています。大阪も例外ではありません。私が住んでいる新大阪駅近くには、ホテルの建設ラッシュで、新しいホテルがオープンするたびに、周辺を歩く外国人の数も増えていきます。
先日、行きつけのバーで飲んでいると、ママさんが、入口に向かって、
「ハーイ!」
と声を掛けました。そして私に向かって小声で、
「犬鍋さん、アメリカ人が来た、ちょっと助けて」
振り向くと、黒人の若い男性が、ニコニコしています。
「このまえも来たのよ。そのときはたまたま隣にいた人が英語ができたから助かったけど」
もう一人いた常連さんと、かわるがわる英語でコミュニケーションを試みます。
それを通して分かったことは…。
一週間前に初めて日本に来たこと。
観光で来たこと。
あしたアメリカに帰ること。
今20歳で、アメリカのバージニアに住んでいること。
もともとアフリカのカメルーン出身で、子供のときに移民したこと。
「カメルーン! ヤウンデですか」
「よく知ってますね。そうです。ヤウンデから来ました」
子どものころに覚えた「世界の国々首都」の知識が役立ちました。
「家族で移民したのですか」
「両親は亡くなっていて、叔母に連れられて、姉といっしょに、7歳の時にアメリカに行きました」
「そのとき、英語はできましたか?」
「いいえ、カメルーンではフランス語しかできませんでした」
「フランス語! アフリカの言葉は?」
「私はできません。家族ともフランス語でした」
ここでちょっとフランス語を使ってみました。すると、びっくりした顔をして、フランス語で応じてくれました。
「でも、最近はフランス語使わないので、忘れてきました。今は英語のほうが得意です」
「今は学生ですか」
「はい、大学でクリミノロジーを勉強しています」
「クリミノロジー?」
スペルを教えてもらうと、Criminology。犯罪学でした。
「警察官になりたいんです」
さらに深堀して話を聞くためには、私の英語の語彙が足りなすぎるために断念。
そのとき、バーのドアが開いてもう一人のお客さんが。
「ああ、〇〇さん、待ってたわ」
前回、カメルーンの青年が来たときに居合わせて、英語の通訳をしてくれた常連さんを、ママがラインで呼んだのでした。
すでに店での滞在時間が2時間を過ぎ、酩酊状態に入っていたので、バトンタッチ。
彼が7歳でアメリカに移民し、英語を勉強し、大学で犯罪学を勉強し、警官になろうと思うに至った経緯について聞きたかったのですが、それは、彼がリピータ―として再度大阪に観光に来て、このバーを思い出して、彼が来たとき、僕の単身赴任がまだ続いていて、このバーでたまたま飲んでいた時のお楽しみにしようと思います。
近年、日本には外国人観光客が増えています。大阪も例外ではありません。私が住んでいる新大阪駅近くには、ホテルの建設ラッシュで、新しいホテルがオープンするたびに、周辺を歩く外国人の数も増えていきます。
先日、行きつけのバーで飲んでいると、ママさんが、入口に向かって、
「ハーイ!」
と声を掛けました。そして私に向かって小声で、
「犬鍋さん、アメリカ人が来た、ちょっと助けて」
振り向くと、黒人の若い男性が、ニコニコしています。
「このまえも来たのよ。そのときはたまたま隣にいた人が英語ができたから助かったけど」
もう一人いた常連さんと、かわるがわる英語でコミュニケーションを試みます。
それを通して分かったことは…。
一週間前に初めて日本に来たこと。
観光で来たこと。
あしたアメリカに帰ること。
今20歳で、アメリカのバージニアに住んでいること。
もともとアフリカのカメルーン出身で、子供のときに移民したこと。
「カメルーン! ヤウンデですか」
「よく知ってますね。そうです。ヤウンデから来ました」
子どものころに覚えた「世界の国々首都」の知識が役立ちました。
「家族で移民したのですか」
「両親は亡くなっていて、叔母に連れられて、姉といっしょに、7歳の時にアメリカに行きました」
「そのとき、英語はできましたか?」
「いいえ、カメルーンではフランス語しかできませんでした」
「フランス語! アフリカの言葉は?」
「私はできません。家族ともフランス語でした」
ここでちょっとフランス語を使ってみました。すると、びっくりした顔をして、フランス語で応じてくれました。
「でも、最近はフランス語使わないので、忘れてきました。今は英語のほうが得意です」
「今は学生ですか」
「はい、大学でクリミノロジーを勉強しています」
「クリミノロジー?」
スペルを教えてもらうと、Criminology。犯罪学でした。
「警察官になりたいんです」
さらに深堀して話を聞くためには、私の英語の語彙が足りなすぎるために断念。
そのとき、バーのドアが開いてもう一人のお客さんが。
「ああ、〇〇さん、待ってたわ」
前回、カメルーンの青年が来たときに居合わせて、英語の通訳をしてくれた常連さんを、ママがラインで呼んだのでした。
すでに店での滞在時間が2時間を過ぎ、酩酊状態に入っていたので、バトンタッチ。
彼が7歳でアメリカに移民し、英語を勉強し、大学で犯罪学を勉強し、警官になろうと思うに至った経緯について聞きたかったのですが、それは、彼がリピータ―として再度大阪に観光に来て、このバーを思い出して、彼が来たとき、僕の単身赴任がまだ続いていて、このバーでたまたま飲んでいた時のお楽しみにしようと思います。
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