犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国便り~二村洞再訪

2013-04-23 23:45:04 | 韓国便り(帰任以後)

 韓国旅行は、実は生まれて初めてです。

 韓国には10年以上駐在したことがあり、その後も数知れず業務出張で行き来していますが、プライベートで遊びにいったことは今までに一度もありませんでした。

 そして、夫婦で旅行したというのも、本当に久しぶり。子どもができてからは旅行といえば子ども連れでしたから、もしかしたら25年ぶりかもしれません。

 インチョン空港から都心へは、数年前に開業した空港鉄道を使ってみました。空港から主要なホテルまでは、リムジンバスがあるのですが、今回予約したホテルはソウル駅から徒歩5分のところでしたので、鉄道を利用することにしたわけです。料金も、バスの15000ウォンに比べて11000ウォンと割安。

 今回の旅は、特に計画も立てておらず、気の向くまま市内をぶらぶらすることにしていました。

 午後2時すぎにホテルにチェックインし、まず向かったのが、駐在時代に住んでいた二村洞

 私が住んでいたアパート(韓国ではマンションのことをアパートといいます)の隣のレックスアパートが超高層アパートに建て替えられるという話を聞いていたので、もうできあがっているかと思ったら、まだ工事中でした。

 街並みは以前のままでしたが、お店はずいぶん変わっていましたね。おいしい冷麺屋さんがあったので、少し遅いお昼ご飯はそこにしようと話し合っていたのですが、残念ながらつぶれていました。それで、やはりよく通っていたカルククスとマンドゥークク(韓国式うどんと水餃子)の店に入ったのですが、こちらは店の名前は同じなのに、味は別物になっていてちょっとがっかりしました。

 二村洞は1970年代から80年代にかけて、ソウルで初めてアパート群が建てられ、お金持ちの街として有名だったのですが、その後、江南地域の開発が進み、富裕層はそちらへ移っていったので、今では老人(と日本人)の街になりつつあります。

 そこからタクシーでイテウォンに向かい、妻が地下商街(チハサンガ)を見ている間、私は裏道を徘徊しました。ここは、米軍基地が近く、アメリカ人を相手にした英語の看板の店が多い。ソウルの中では異色の街なので、散歩するのも楽しい。

 夜ご飯は、そこから近い、三角地(サムガクチ)のチャドルパギの名店、ボンサンチプ(峯山チプ)に行きました。

 ここは、二村洞の店とはちがって、昔そのままでした。おばさんも私の顔を覚えていてくれて、「なんでこんなに久しぶりなの?」などと声をかけてくれました。

 ここのメニューは、チャドルパギ(牛肉の薄切り焼き肉)、ヤン(ミノ)、サテ(牛肉のどこかの部位。よくわかりません)とテンジャンチゲの四つだけ。

 ほとんどの客は、チャドルパギとテンジャンチゲを注文します。私たちも、最初にチャドルを二人分。そのあとにヤンとチャドル一人分を追加して最後にテンジャンチゲでシメました。いつ来ても満足度の高いお店です。

 その日の最後、ほろ酔い加減で向かったのがソウル駅のロッテマート。妻は、お菓子のコーナーを見て回りながら、しきりに懐かしがっていました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« PSY(サイ) | トップ | 韓国便り~市内観光 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国便り(帰任以後)」カテゴリの最新記事