日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

足が目覚める ビブラム Vibram FIVE FINGERS

2010-05-27 07:36:05 | マスターズ陸上(オス)

日曜日に買ったファイブフィンガーズ、試着したワクワク感は、実際のランに使うとさらに感激的になりました。
水曜朝の織田フィールド。JOGを終えて体操をしたあと早速ファイブフィンガーズを装着。
今日は5本指ソックスを下にはきます。もちろんぴったりと、靴全体が足を包み込んできます。
さあ、立ち上がって、タータンの地面を捕らえます。ここでも、感触はピタッ。
足がどこへでも動くことができる感じです。逆に言えば、普段のランニングシューズは、足が動く方向を
正面に誘導していることが実感されるのです。

まずは、ドリルから始めることにします。
つま先立ちし、アキレス腱の伸張をしながら脚の踏み替えをするトロッタリング。
おお、真っ直ぐ腿が上がります。着地感がポイントで感じられ、反射神経が自動的に脚を動かしてくれます。
素足感覚という売り文句は、足が本来持っている力を引き出してくれるようです。

次に芝生の上をバウンディング。ぽーんぽーんと大きなゆっくりした走りでジャンプします。
着地の実感と反射の鋭さが得られると、いつもより飛びの高さが上がっているようです。
このほかにも、軽いダッシュをしたりしたのですが、共通した感覚は、
全身の平衡性が自分に備わっているなと思わせてくれるところでしょう。
また普段の靴との比較になりますが、クッションが厚い今時のシューズは、
いわば柔らかいゴムの上で踊っているような感じ。ふわふわして、安定しなかったのです。

特にトロッタリングのように、少しの動きのずれでバランスが崩れて止まってしまうような
ドリルが実は不得意でした。でも、リズミカルに足の入れ替えが20回以上続いたのには
自分自身で驚きました。
そして、あんまりの心地よさのあまり、他にもいくつかドリルをしたところで、
トラックをJOG中のふさおまき(おとうと)を捕まえ、400m併走しながら
興奮気味にビブラムファイブフィンガーズの驚くべき接地感と体の反射への
刺激を話してしまったほどです。

そして、今日最大の感激とトレーニングはその後の120m流しにありました。
地面のグリップと鋭い反射が、流しとはいえ速いランの中で実現するとどうなるか!
ぐい、ぐい。
体が前へ大きく弾みます。
背が真っ直ぐに伸び、宙を浮いたまま足が回転します。
自然に高く上がる腿。
着地した足は強いタータンの反発力を逃さず捕らえ、
推進力が上がります。

100mを過ぎても足の回転は一定して高速が続きます。
これまでの後半でのスピードダウンは、
疲れだけではなく、微妙な接地後の足返しのずれが
全身のアンバランスとなって動きを遅くしていた結果でもあったのです。

ああ、夢のような流し3本。
陸上競技場を、サバンナの大地に変えてしまったイメージ。
それは、私自身が野性を目覚めさせ、土を足の裏と5本の指で捕らえる実感が、
自分の思うままの走りを引き出してくれたからこそです。

まあ、私が書くばかりでは信憑性がないかも。
ファイブフィンガーズを輸入しているエバニューさんのHPからも
紹介文を引用させていただきます。

(以下引用)
「ビブラムソール」といえば登山靴のゴム底の代名詞になっているほど有名です。
1936年に開発された登山用のゴム底は、それまで革底に滑り止めの金具を打ち付けていた
登山靴を一変させました。ヨーロッパアルプスやヒマラヤの困難な登山を可能にした功績は
だれもが認めるところです。
そのビブラム社がはじめてといってよい、エンドユーザー向けの商品を製作しました。
Five Fingersです。文字どおりの5本指のシューズは裸足に近い感覚で使えます。
指が自在に動かせることで筋肉を強化し足の健康によいとされ、また歩行姿勢の矯正に役立ちます。
アッパーは抗菌処理されたコーデュラナイロンとストレッチ素材を組み合わせ、
薄く強く速乾性に優れた第二の皮膚ともいえる機能をもたせ、
ファイブフィンガーのために調合した専用ラバーソールはしっかりと接地面をグリップします。
ラバーソールにつけられたサイプ(細かい切れ込み)は水の膜を壊すはたらきをし、
濡れた場所で滑りにくくしてくれます。磯の鋭い岩や、焼けた砂から足を守るだけでなく、
ボードセーリング、カヌー、ダイビングといった活発な動きのなか、足の保護には手放せない装備になります。
また裸足感覚ということで、ランニングやエアロビクス、フィットネス、ヨガ、フリークライムに適応し、
運動バランスの改善に役立つシューズとして注目されています。