日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

2010GW長崎旅行 旅日記 1日目

2010-05-01 23:35:15 | 旅行記

早起きは三文の徳、旅の出立日はそう思い実行します。
そのための早寝をしておくのも、この年になると必須条件なのですが。
目覚ましは朝5時10分、その10分前には目覚めて、
私はシャワーへ。早寝と読書のために、お風呂に入る時間が昨晩は
無かったのです。
それでも余裕でいられるのは、早起きしたから、ああ三文の徳と
自画自賛。
充電しておいた携帯電話・デジカメ・パソコンを最後にかばんへ放り込み、
6時前には出発、参宮橋~新宿~品川~羽田と、
平日の早朝にして、おそらく数十%がGWというすいた電車を乗り継ぎ、
空港に着いたのは7時過ぎ、家を出て1時間、飛行機の出発時間の
1時間前にチェックインを済ませました。

カウンターなどもまださして混んでいないのですが、出発便一覧をみると、
半分以上の便が満席、私たちの乗るJAL長崎便もいっぱいです。
きっとこの後どんどん人がくるのでしょうから、少しでも早く中に
入った方が良いかと思い、何もせず保安検査場へ。
タリーズでラテとソフトパンを買おうとしたら、カウンターのお姉さんが
「600円以上なら熊のアイテムあげます」と微笑むものだかっら、
あと40円プラスするために、200円のクッキーを追加注文したのでした。

長崎行きフライトは8時05分に羽田発。連休中で込み合っているようで、
機長から「当機、7番目の指示を受けています」。
なんか、パイロットの機内アナウンスって、妙な一体感を知らない乗客の間に
かもし出します。
飛び立った機体は、結構揺れました。冬のジェット気流が、季節外れに吹いているというのが
乗客統率パイロットよりの説明です。
とはいえ、上空では大過なく巡航し、私はコーヒーをいただきつつ、
10日目にしてようやく「1Q84」3巻を読了。首都高三軒茶屋に梯子で登っていく
世界観を空の上で共有したことを幸せに思いながら、ごく私的な喜びを感じる
小説だったとつぶやきつつ、4巻もありうるのかなあとうっすら想像したりするのでした。

そして長崎空港は気温も暖かく、レンタカーのお姉さんも暖かく迎えてくれて
ビッツでエンジン音も軽くGO。プリウスで欧米人の評判を落とすトヨタも
こういう軽い車は実に安心。高速道も一ふみで100キロ、諫早まで降りると、
あとは国道57号線を有明海沿いに南下、その後雲仙方面の山道へと
入ります。そこは国立公園地域。それまでは、(めす)いわく、なぜにこれほど
都市から離れた沿岸の道路沿いにこれほど飲食店が並ぶのか?
とチャンポンや・カレーや・スナックが突然並んだところで声をあげるほど、
新しくも無くうらぶれるでもない店が視界に沢山入ったのですが、
国立公園ですからね、葉っぱ一枚持って行ってはいけないわけだから、
お店などあるはずがありません。なぜか、棚田があったりするのは、微妙な
環境省と既得権益の戦いがあるのでしょうが・・・

ぶつぶつ話しながら、公園内を細くうねる山道に沿って上がって行きます。
そして、11時30分ごろに雲仙ロープウェー下駐車場は標高1100メートルほどの
ところに到着、先にモバイルから送信した行程で、普賢岳へ歩いて登頂したのでした。
この山歩き用に買った、トレイルランニング用のサロモンシューズの調子が良いのが
最大の収穫、なぜって、私のこれまで使っていた登山靴は12年ほど前に買ったもので、
とにかくソールがすべるのです。砂も岩もだめ、ずるっと行くのを計算して足を
つかないと、転んでしまうほどの代物。おかげで慎重な山歩きをしているのですが、
新しい靴は滑らないのですね。がっちりと斜面をグリップしてくれるので、
戸惑うほどでした。

と心地いいまま、車であと20分行き雲仙の温泉街に入ります。
お泊りは、ずっと憧れだったクラッシクホテル・雲仙観光ホテル。
開けた長崎の町の奥座敷ということは、もともと外国人サンの
避暑地になるところから始まったわけです。
実にいい、茶色が怒る柱に手すりにドア。見ているだけで楽しい、
ダウンライトが良く似合う完内は、黒いスーツのスタッフの応対も
実に心地よく行き届いていたので、すぐに旅の硬い心も解けたのでした。

荷物をおくのもそこそこに、街めぐりを開始。
地獄めぐりと呼ばれる、噴煙上がる源泉地帯を歩いて、
硫黄の香りを体になじませつつ、
饅頭やらせんべいを名物にした商店街へ。
ここが意外に美しい。色と工法を統一して、町並みに一体感を
出しているのです。ファサードコンクールというのをやっているくらいで、
各店が伝統の店をいかに新しい代で発展させていくかを
一緒になって考えているのがよくわかりました。
その中でも、角地にあって目を引いたのが、湯せんべいと呼ばれる、
関西では炭酸せんべいと言うであろう、軽くぱりっとした小麦粉の
おせんべい屋さんです。店頭では若い主人が座り込んで焼き鏝に小麦を
溶いた液をとって、できてを供してくれます。
よく焼けているところはもちろん、こてからはみ出して火が当たり少し焦げ目に
なった部分も美味しく、直径15センチの丸い形を二人ですぐに食べてしまいました。

このほかにも、雲仙のいったいではスイーツ選手権のようなこともやっていて、
平成新山アイス(九州ホテル)、雲仙食べるミルクセーキ(雲仙スカイホテル)、
雲仙ポテトチップセット(温泉酒処たうら)などなど22件ものお菓子屋さん、
食堂、ホテルが参加しています。ちなみに、ジャガイモは北海道に次ぐ生産量で、
もともとは出島のオランダ商人の食事用に委託栽培されたとか。

そんなこんなで、17時20分に雲仙観光ホテルへ戻り、
大きな帆立貝が開いたような高い天井をもった大浴場で
硫黄の香りも高く、清潔な温泉を楽しんだ後は、
いよいよ伝統のホテルでの、近来にない地物食材をうまくしかも驚くほど
多様に使いこなした出色のフランス料理ディナーと、
狸が走り抜けそうな真っ暗な夜道を歩いて出かけ小地獄温泉の
時間へと続くのですが、書いていて眠気がひどくなってきました。

ではまたいずれ。