日韓外交の緊張が競馬界にも波及した。韓国馬事会(KRA)は11日、今年のコリアスプリント・国際G3(ダート1200メートル)、コリアカップ・国際G3(ダート1800メートル、いずれも9月8日・ソウル競馬場)に日本調教馬を招待しないことを発表した。
同会はHP上で発表した声明で「韓国と日本の緊張は今月から急速にエスカレートし、解決の糸口が見えません。
韓国国民の感情を考慮すると、今年は日本調教馬を招待しないこと以外に選択の余地はありません。この決定についてご理解いただき、韓日関係が早く解決することを祈っています」と説明した。
コリアスプリントは今月9日が予備登録の期限で、藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本厩舎=が主戦を務めるコパノキッキングがすでに登録を済ませていた。
同馬はきょう12日に出走するクラスターC・交流G3(盛岡)の結果次第で、コリアスプリントか、ブリーダーズCスプリント・米G1(11月2日、サンタアニタパーク競馬場)に駒を進めるかを決める予定だった。
コリアカップは16年の第1回から日本調教馬が3連覇を飾るなど、2競走とも日本調教馬が圧倒的な強さを見せており、こうした事情も今回の決定に影響したとみられる。