日本政府が韓国への輸出規制強化を決めたことに、韓国側の反発が止まらない。文在寅(ムンジェイン)大統領が日本の対応を強く批判したことに呼応し、文化行事やスポーツ交流でも「日本外し」の動きが広がっている。一方で、行き過ぎを懸念する声も少なくない。
日本で開かれるコンテストには参加しません――。
韓国のミスコリア運営本部は5日、11月に日本で開かれる国際コンテスト「ミス・インターナショナル世界大会」への不参加を発表。「日本の『経済報復』に対して全国民が不買運動などを行っている時期に、日本で開かれる大会に参加することはできない」と理由を説明した。
主催する国際文化協会(東京)によると、世界大会は日本企業の協賛で行われ、韓国代表も毎年参加していた。大会期間中に日本国内の観光ツアーや文化体験なども含まれており、韓国のミスコリア運営本部は「日本文化や日本ブランドの広報役を義務的に行うことになる」ことも不参加の理由に挙げた。
「日本外し」の動きはスポーツ分野にも及ぶ。
ソウル市は10月に予定する「ソウルマラソン大会」の協賛企業から、スポーツ用品大手ミズノの韓国法人の除外を決定したと発表。市は決定理由を「市民感情を考慮した」などとする。市によると、大会ではミズノが提供する大会記念Tシャツが参加者に配布される予定だったという。