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“本当の賞金女王”は渋野日向子で決まっている…女子プロの戦意削ぐ制度の欠陥 (日刊ゲンダイ 2019/11/30)

2019年11月30日 | ネット・ニュースなど

“本当の賞金女王”は渋野日向子で決まっている…女子プロの戦意削ぐ制度の欠陥 (日刊ゲンダイ 2019/11/30)

 
【LPGAツアー選手権 リコーカップ】第2日
 今季の女子プロ最終戦は賞金女王争いが話題になっている。現在のランキング1位は鈴木愛(25)。2位申ジエ(31)、3位渋野日向子(21)と続いている。
 
 2日目(29日)の渋野は3バーディー、1ボギーの70で通算4アンダー。首位のテレサ・ルー(32)に3打差3位タイにつけている。鈴木、申は通算1オーバーの17位タイだ。

 注目の渋野の逆転女王は単独2位以上が最低条件と報じられているが、「実際のところ賞金女王はすでに決まっている」との声がある。

 ゴルフライターの吉川英三郎氏が言う。

「国内の男子プロと違い、女子プロの賞金ランキングは海外メジャーの賞金は加算されない。それはおかしな話です。この決まりがあるために、海外メジャーの出場資格がありながら、これを欠場する選手がいる。日本の試合に出なければ獲得賞金ランキングが下がり、翌年のシード権(ランキング50位以内)確保などに関わるからです。海外メジャーへの挑戦意欲をそぐ制度と言わざるを得ず、日本の賞金ランキングは適正とはいえない。仮に海外メジャーの賞金を加算すれば、渋野の現在の獲得額は2億円を超えている(別表参照)。鈴木は全米女子オープン22位の賞金を加え、さらに今大会に優勝(賞金3000万円)しても2億円に届かない。ANAインスピレーションで21位の申ジエもしかりです」

 さらに吉川氏は続ける。

「渋野は日本勢では42年ぶりにメジャー優勝の快挙を成し遂げ人気選手になった。レベルの低い国内ツアーの賞金だけでランクを決めることに違和感のあるファンは多いはずです。賞金女王が渋野で決定なら、今大会はまったく盛り上がらないことになるが、国内ツアーの話題づくりにはなっても、それによって海外メジャーを目指す選手が減るのは、世界で活躍する選手を育てなければならない使命がある女子プロ協会としては本末転倒です」

 ホールアウトした渋野は「苦しいゴルフでしたが(今日は)2アンダーで回れてよかった。明日は気負わず自然体でいきたい」と語り、その後はグリーンで鈴木とともにパターの練習を繰り返した。

 もっとも、最終戦で“逆転女王”になれば、本人が一番すっきりするだろう。