BOOK、CDなど

1 BOOK、CDなどを断捨離、コンサート、リウマチ(膠原病)などのメモ
2 失念防止のためのメモ

【国内感染】新型コロナ 49人死亡 2877人感染確認(19:50)(NHK NEWS 2021/05/30)

2021年05月31日 | ネット・ニュースなど
【国内感染】新型コロナ 49人死亡 2877人感染確認(19:50)(NHK NEWS 2021/05/30)

2021年5月30日 20時18分 新型コロナ 国内感染者数
30日はこれまでに全国で2877人の感染が発表されています。

また、北海道で15人、大阪府で8人、愛知県で8人、兵庫県で5人、岐阜県で2人、広島県で2人、石川県で2人、福島県で2人、三重県で1人、和歌山県で1人、岩手県で1人、福岡県で1人、群馬県で1人、の合わせて49人の死亡の発表がありました。

国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め74万4956人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて74万5668人となっています。

亡くなった人は国内で感染が確認された人が1万2980人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて1万2993人です。

美術展など 予定…

2021年05月31日 | 美術展
美術展など 予定… 
2013年
001-2013/10/12(土)~国立新美術館~アメリカン・ポップ・アート展 1200円×2
002-2013/10/14(月)~太田記念美術館~笑う浮世絵 戯画と国芳一門 1000円×2
2014年
003-2014/02/07(金)~東京江戸博物館~大浮世絵展 1300円×2
004-2014/02/11(火)~太田記念美術館~父は北斎、葛飾応為-光と影の美 700円×2
005-2014/06/22(日)~太田記念美術館~江戸の相撲と力士たち 700円×2
006-2014/10/18(土)~上野の森美術館~ボストン美術館浮世絵名品展 北斎 1500円×2
007-2014/10/19(日)~太田記念美術館~特別展「没150年記念歌川国貞展」1000円×2
008-2014/11/15(土)~苫小牧市美術博物館~浮世絵 の魅力 三代豊国誠忠義士傳 300円×2
2015年
009-2015/03/19(木)~太田記念美術館~江戸っ娘 kawaiiの系譜 700円×2
010-2015/05/25(月)~札幌芸術の森美術館~歌川国芳展・前期 1000円×2
011-2015/06/08(月)~札幌芸術の森美術館~歌川国芳展・後期 1000円×2 
012-2015/06/18(木)~太田記念美術館~江戸の悪 700円×2
013-2015/06/20(土)~三井記念美術館~錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品 1300円×2
014-2015/10/14(水)~太田記念美術館~歌麿・英泉・北斎-礫川浮世絵美術館名品展 700円×2
015-2015/10/15(木)~永青文庫~春画展 1500円×2
2016年
016-2016/05/20(金)~Bunkamura ザ・ミュージアム~国芳 国貞 ネットオークション 優待券 931円×2
017-2016/05/22(日)~太田記念美術館~歌川広重・東海道五十三次と冨士三十六景 700円×2
018-2016/05/23(月)~サントリー美術館~原安三郎コレクション 広重ビビッド ネットオークション 1100円×2
019-2016/09/30(金)~釧路市立美術館~歌川広重 二つの東海道五拾三次 800円×2
020-2016/10/12(水)道立旭川美術館~歌麿とその時代 920円×2
021-2016/12/16(金)~江戸東京博物館~戦国時代展 900円×2
022-2016/12/18(日)~すみだ北斎美術館~「北斎の帰還 幻の絵巻 と名品コレクション」1200円×2 
023-2016/12/18(日)国立西洋美術館~クラーナハ展―500年後の誘惑 金券ショップ 1400円×2
024-2016/12/19(月)~東洋文庫ミュージアム~「本のなかの江戸美術」900円×2
025-2016/12/19(月)上野の森美術館~デトロイト美術館展 金券ショップ 1400円×2
2017年
026-2017/04/13(木)~Bunkamura ザ・ミュージアム~これぞ暁斎 ネットオークション 優待券 700円と812円
027-2017/04/13(木)~国立西洋美術館~シャセリオー展 ネットオークション 無料観覧券 1900円 950円×2
028-2017/04/14(金)~サントリー美術館~絵巻マニア列伝 ネットオークション 招待券 1000円 500円×2
029-2017/04/14(金)~太田記念美術館~浮世絵動物園 700円×2
030-2017/04/15(土)府中市美術館~歌川国芳 21世紀の絵画力 700円×2
031-2017/04/16(日)~国立科学博物館~大英自然史博物館展 金券ショップ 1500円×2
032-2017/06/28(水)~札幌芸術の森美術館~月光ノ絵師 月岡芳年 1200円×2
033-2017/11/05(日)国立西洋美術館~北斎とジャポニズム ネットオークション 2432円 1216円×2
2018年
034-2018/04/09(月)~浅草寺 伝法院庭園特別拝観と大絵馬寺宝展 ネットオークション ×落札出来ず 300円×2
035-2018/04/11(水)国立西洋美術館~プラド美術館展 ネットオークション 2300円 1150円×2
036-2018/07/24~北海道近代美術館~日本の美百花繚乱・前期 前売券1800円×2
037-2018/08/23~苫小牧市美術博物館〜歌川広重 二つの東海道五十三次展 前売り券500円×2
038-2018/08/28~北海道近代美術館~日本の美百花繚乱・後期
039-2018/09/20~札幌芸術の森美術館~ブリューゲル展 前売券1300円×2
040-2018/10/24~太田記念美術館~没160年記念 歌川広重 1000円×2
2019年
041-2019/05/20~太田記念美術館~没170年記念 葛飾北斎 1000円×2
2020年
新型コロナウイルス騒動で、なし
2021年
中止~北海道近代美術館 国貞・広重・国芳コレクション 1300円×2
06/20以降払戻
中止~旭川美術館 歌川広重 二つの東海道五十三次展


台風で、R38の橋が落下、南富良野町、清水町などが被災した。
道東道において、占冠から音更帯広の間が無料通行となる。
追分から占冠は1630円、音更帯広から阿寒湖まで1130円だけ支払い。
釧路市立美術館で広重を見る。
先客は老夫婦の2人だけ、ゆっくり鑑賞。
(2016/09/30)

北海道立旭川美術館で浮世絵展「歌麿とその時代」を見る、旭川市内は寒い、風邪気味で体調最悪、先客は20人程度。
(2016/10/13)

流行語大賞がショボイ。
「神ってる」全然だね、そんな人周辺にいない。
「保育園落ちた、日本死ね」都会では当たり前、札幌も。
つるの剛士が非難していた。
富裕層のタレントだから、金銭的、精神的に余裕がある。
ほとんどの人は、余裕がないし、何もない。
(2016/12/09)
 

すみだ北斎美術館は、作品が少ない、ショボイ。
(2016/12/23)


07/24・火、日本の美・前期を見学。
高齢者がたくさん来ていた、90%、小学生と引率の先生が少し、10%程度。
私も、暇な準高齢者64歳。
富嶽三十六景は、何回見てもいい作品、良かった。
(2018/07/24)


2018/08/23~苫小牧市美術博物館〜歌川広重 二つの東海道五十三次展
200年前のものが残されている 美品
私が持っているのは、広重は、大判1枚 中版4枚。
「竪絵東海道」と呼ばれる。
神田神保町浮世絵専門店・東洲斎で五十三次名所圖會ものは、45000円から程度の良いのは12万円の価格で販売している。
神田神保町浮世絵専門店・三田アートで五十三次名所圖會ものは、14万円から程度の良いのは16万円の価格で販売している。
(2018/08/30)

わずか53ページで学ぶ教育社会学。日本の教育・仕事・家族の特殊な相関関係とは? (ソクラテスの卵 2019.10.17)

2021年05月31日 | ネット・ニュースなど
わずか53ページで学ぶ教育社会学。日本の教育・仕事・家族の特殊な相関関係とは? (ソクラテスの卵 2019.10.17) 


編集長の本棚、第5回は『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』をご紹介。

「なんとなく将来が不安」「ずっと仕事がんばってるのに一向に楽にならない」「引きこもりや不登校が増えている」など、日本社会全体を取り巻く閉塞感の正体は何なのか。本書は、教育社会学の観点からその原因を分析しています。

日本特有の社会のカタチを理解することが、もしかしたらあなたの教育観が変わるきっかけになるかも…。
目次
  • 1 教育社会学者が解き明かす、社会の根深い問題
  • 2 日本特有の社会モデル「戦後日本型循環モデル」とは
    • 2.1 「教育」⇒「仕事」をつなぐ要素
    • 2.2 「仕事」⇒「家族」をつなぐ要素
    • 2.3 「家族」⇒「教育」をつなぐ要素
  • 3 「戦後日本型循環モデル」の問題点
  • 4 「戦後日本型循環モデル」が破綻した現在、新たな社会モデルは?
  • 5 新しい時代を生きていくために

教育社会学者が解き明かす、社会の根深い問題

前回の記事(『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』 “わかったつもり” がいちばん危ない!)で、

教育社会学の入門書としておすすめの本を取り上げましたが、この流れでもう一冊、教育社会学に関する本をご紹介させてください。

今回の本の著者は、東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀さん。
専門は教育社会学で、教育・仕事・家族という3つの社会領域間の問題を主に研究されている方です。

・「家庭教育」の隘路 ― 子育てに強迫される母親たち
・軋む社会 ― 教育・仕事・若者の現在
・教育の職業的意義 ― 若者、学校、社会をつなぐ
など多くの本を執筆されており、僕も何冊か読ませてもらいました。
さまざまなデータを用いて教育とその他の社会との関係が深く分析されていて、とても勉強になる本ばかりです。

その中から今回おすすめするのは、
『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』
なぜおすすめかというと、
たったの53ページですぐに読めてしまうのに、ものすごく濃い内容で一気に賢くなったような気持ちになるから。笑

日本人の幸福度が低いのはなぜか?(世界幸福度ランキング2019、日本は過去最低の58位)
仕事も家庭も学校も問題だらけなのはなぜか?

その原因のひとつに、“社会構造上の根深い問題”があることをこの本は教えてくれます。
ここでは、本の概要について(ネタバレしない程度に)簡単に紹介させてもらいますね。

日本特有の社会モデル「戦後日本型循環モデル」とは

教育・仕事・家族という3つの異なる社会領域は強固に結びつき循環している、と本書は述べています。

それが、高度経済成長期およびバブル崩壊までの安定成長期にかけて長年定着した日本社会特有のカタチ、「戦後日本型循環モデル」です。
※以下が、戦後日本型循環モデルの概念図



教育・仕事・家族という3領域をつないでいる要素を簡単にまとめると、それぞれ以下のとおりです。

「教育」⇒「仕事」をつなぐ要素

・新卒一括採用
・高い若年労働力需要
⇒いい成績を取っていい大学に入れば、いい会社に就職できる

「仕事」⇒「家族」をつなぐ要素

・長期安定雇用
・年功序列による賃金上昇
⇒長く勤めることで安定して賃金も上がり、安心して家族を養うことができる
 ※社会保障が不十分なため、家族をつくるには仕事による賃金が不可欠

「家族」⇒「教育」をつなぐ要素

・教育費への投資
・教育意欲(主に母親)
⇒子どもの将来のために、学校や塾などに多大の費用を注ぐ
 ※社会保障が不十分なため、質の高い教育には家庭からの支出が必要
このような価値観の循環が、社会を実質的に「まわして」いたと言えます。
これは日本以外どこの国にも存在しないモデルだそうです。

「戦後日本型循環モデル」の問題点

政府が多大な財政支出をおこなわなくても、ある意味「勝手に」循環してくれるわけですから、
一見とても理想的な社会モデルのように見えるかもしれませんね。
でも実際は、それぞれを結ぶ関係があまりに「太く堅牢になりすぎた」がために、さまざまな問題が生じるようになります。

例えば、教育においては、
「いい成績を取って、いい高校や大学に入って、いい会社に入る、そのために勉強する」という価値観が当たり前になることで、受験戦争の激化・早期化、落ちこぼれ・吹きこぼれ、競争のストレスからくる不登校などが生じました。

また、仕事においては、
「妻と子を養うためには、会社に従って働き続けなければならない」という状況に置かれるようになり、その結果、「社畜」や「過労死」といった言葉も生まれました。

本書は、「戦後日本型循環モデル」の特性・問題点を以下のようにまとめています。

高度成長を遂げる仕事の世界は教育機関から毎年毎年吐き出される新規学卒者を利用し、サラリーマンの夫、家庭を支える妻、ほぼ二人の子どもから成り、家制度から開放された近代家族は、仕事からの賃金収入によって全面的に支えられ、そして急激な高校進学率の上昇は家族の教育熱と出費なくしては不可能でした。

何かを最大限に活用することによって成り立つという事態は、その何かがなくては困る、つまりそれに強く依存しているということでもあります。
そのような、社会領域の一方が他方に強く依存するような関係こそが、戦後日本型循環モデルの中核的な特性なのです。

「戦後日本型循環モデル」が破綻した現在、新たな社会モデルは?

上記のとおり、互いに強く依存し合う関係だった「戦後日本型循環モデル」ですが、
令和の時代に生きる僕らは、すでにそのモデルは成り立たないことを知ってますよね?

まず変化したのが「仕事」の領域。
新卒一括採用の割合は大きく低下、代わりに非正社員が増えました。
正社員だとしても、長時間労働を強いられるのに賃金水準は低いというケースが目立つようになり、「ブラック企業」という言葉も生まれました。
いい大学を出たとしても家族を養えるだけの賃金を得られる保証のない時代です。
※以下、破綻した戦後日本型循環モデルの概念図



にもかかわらず、「男が働いて家族を養う」といった戦後日本型循環モデルの価値観だけは根深く残っています。
その結果、晩婚化・非婚化・少子化が進行・・・。

仮に家族を持てたとしても経済的に苦しい家庭も多く、教育格差が拡大・・・。

強い依存関係にあったからこそ、教育・仕事・家族の3領域すべてが厳しい状況に陥ってしまったというわけです。
では、僕たちは今後どういう社会に変えていく必要があるのか?

たったの53ページなので、結論まで全部まとめてしまいたくなりますが…
この先はぜひご自身で読んでみてください。

新しい時代を生きていくために
このように社会モデルについて俯瞰して考えた後、あらためて思うのは、
多くの人々が、「この生き方が正解だ」という社会の価値観を信じて、その循環にちゃんと乗ることにとらわれて生きてきたんだなあということ。

それって、もはや自分の意志で生きているとは言えないような気がしますよね…。
ただ、かく言う僕も「戦後日本型循環モデル」が残る社会の中で育ってきましたから、その価値観を少なからず持っていますし、そう簡単に拭い去ることのできない根深いものなんだろうと思います。
でも、そう遠くない未来、AIが世界を大きく変えてしまうと言われているように、

僕らの子どもは全く新しい社会を生きることになります。
子どもの足を引っ張らないために、僕ら親世代も古い循環から抜け出して価値観をアップデートしていく必要がありますよね。

間違っても、すでに破綻した「戦後日本型循環モデル」の価値観を子どもに押し付けることのないように…。

戦後日本経済史が教えてくれること 戦後の日本経済史を15分で振り返ってみよう 塚崎公義 (WEDGE 2017/09/04)

2021年05月31日 | ネット・ニュースなど
戦後日本経済史が教えてくれること 戦後の日本経済史を15分で振り返ってみよう 塚崎公義 (WEDGE 2017/09/04)

 戦後の焼け野原から今まで、72年間の日本経済は、どのように推移して来たのでしょうか。知っているようで知らないことも多い戦後の日本経済史について、大きな流れを15分で振り返ってみましょう。

 戦後の日本経済は大きく3つの時期に分けられます。復興から高度成長へ(1945〜1973)、安定成長からバブルへ(1974〜1990頃)、バブル崩壊後の長期低迷期(1990頃〜)です。青年期、壮年期、老年期、といったイメージですね。

戦後の焼け野原からの復興、そして高度成長

 敗戦により焼け野原となった日本は、すべての物が不足する中、激しいインフレに見舞われながらもたくましく復興し、10年ほどで戦前の経済規模にまで回復しました。

 戦勝国の賠償要求が軽かった事は、幸運でしたし、政府(GHQ)が新円切り替え、経済民主化等を断行し、傾斜生産方式等を採用したことなどが奏功したとも言われています。

 加えて、日本国民が頑張ったことが大きかったのでしょう。日本人は戦前から教育水準が高く、勤勉な国民性もあり、優秀な労働力でした。工場は焼けてしまいましたが、日本人の優秀さまで失われてしまったわけではなかったのです。

 戦後10年ほどで復興を成し遂げた後、1973年までが高度成長期と呼ばれる時期です。次々と新しい工場が建ち、生産力が急激に増し、人々の暮らしは急激に豊かになって行きました。毎年10%近い経済成長で、敗戦国から一気に「世界第二の経済大国」に「のし上がった」のです。

 近年の中国経済が急速に拡大して来ましたが、当時の日本経済も似たような状況だったわけです。余談ですが、筆者は中国経済の研究者には、高度成長期の日本経済を学ぶようにアドバイスをしています。

高度成長期前半は外貨が、後半は労働力が不足
 


 復興期から高度成長期の前半までは、外貨が不足していました。すべての物が不足していましたが、特に資源等は輸入せざるを得ないので、外貨、特に米ドルが大量に必要でした。

 ドルは日本政府が印刷するわけに行きませんから、日本企業が輸出を増やして海外からドルを持ち帰ってくる必要があります。

 しかし、日本は焼け野原で、外国人が欲しがるような物は、なかなか作れませんでした。そこで政府は、ドルを稼げる産業を積極的に育成すると共に、「貴重な外貨は、国内で作れないものの輸入に使うこと。国内で作れるものは輸入せずに国内で作ること」という政策を採ったのです。

 高度成長によって立派な工場が建ち、輸出が増えてくると、外貨不足は解消に向かいましたが、今度は労働力不足が深刻化しました。

 幸い農村部では、トラクターの導入などにより労働力に余裕があったので、中学や高校を卒業した「金の卵」と呼ばれる若者たちが、大量に都会に働きに出て来たのです。それでも都会では労働力不足が深刻でしたが。

 金の卵といえば、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」の主人公がそうですね。彼らが都会で結婚して「核家族」を作り、盆や暮れに帰省して「帰省ラッシュ」の原因となっているわけです。日本経済の成長を牽引してくれた彼らに感謝です。

 高度成長期は、1973年の石油ショックで終わります。もっとも、石油ショック自体は単なる引き金であって、石油ショックが来なくても、遠からず高度成長は終わっていたでしょう。高度成長から安定成長に以降する時期だったからです。



石油ショックからバブルまでが安定成長期

 石油ショックからバブル期(87年頃から90年頃まで)までの日本は、安定成長期です。年平均4%強の成長率でしたから、高度成長期に慣れた人々からは「落ち着いた成長率」に感じられたでしょうが、今の感覚では大変な高成長だったわけです。

 高度成長期は、量の拡大が顕著でしたが、安定成長期は日本製品の品質が向上したことが特徴的です。高度成長期の日本製品は「安かろう悪かろう」と言われていたが、バブル期には「日本製品は品質が良いから高くても買いたい」と言われるようになっていたのです。

 1985年にプラザ合意(先進国が集まり、ドル安誘導をする事に決めた会議)があり、その後3年間で大幅な円高になりました。これも日本製品の品質向上に寄与することになったのです。

 品質より価格の安さを重視するものは、アジアから輸入すれば良いので、日本では値段が高くても売れる品質の高い物だけを作れば良い、ということになったからです。

 バブル期には、「日本経済は世界1だ。21世紀は日本の時代だ!」といった陶酔感が国中に蔓延し、ちょうど金融が緩和されていた時期だったこともあり、地価と株価が急騰しました。「世界1の国の地価や株価が高いのは当然だ。今までが安すぎたのだ」と投資家たちが考えたのです。

 銀行も、「土地を担保に融資をすれば、取りっぱぐれないだろう」と考えて、土地購入資金を積極的に融資したため、地価が一層上昇した、というわけです。



バブル崩壊後の長期停滞期が30年近く続いている状況

 バブルが崩壊すると、バブル期の投資等の反動で、景気が悪化しました。各社は立派な工場を、各家庭は立派な耐久消費財を既に持っていたので、新しく工場を建てたり耐久消費財を買ったりする需要がなかったのです。

 90年代の後半になると、銀行の不良債権問題が深刻化し、倒産する大手金融機関が続発するなど、金融危機が発生します。

 バブル期に不動産購入資金を融資した分の多くが不良債権化し、銀行が耐えきれなくなったのです。「金融は経済の血液」ですから、金融危機により景気は大きな打撃を受けました。

 政府と日銀は必死の努力で金融危機を抜け出しましたが、財政赤字が拡大したり、日本企業が借入恐怖症に陥ったり、様々な後遺症が残りました。

 2000年には米国でITバブルが崩壊し、2008年には米国でリーマン・ショックが発生し、日本の輸出が大打撃を受けて日本経済に大きなダメージとなりました。日本経済は、内需が弱いので、輸出が打撃を受けると、それがそのまま景気への打撃となってしまうのです。

 ITバブルとリーマン・ショックの間、日本国内では小泉内閣による「構造改革」が行われていました。

 理念としては「需要を増やすことより、供給側を強化することを重視する」ということでしたから、たとえば「不良債権処理を促進したことで倒産が増加し、景気が悪化するのではないか」、といった不安が筆者をはじめ多くの景気予測関係者の間で高まっていました。

 結果としては、海外経済が比較的好調で輸出が伸びたことなどから、景気はむしろ緩やかな回復を続けました。小泉内閣も、本当に危ないこと(りそな銀行の破綻処理)などは回避しました。実は景気のことも気にしていたのかもしれませんね。

 日本経済は、リーマン・ショックの痛手から立ちなおった後も、低迷を続けていました。そこに登場したのがアベノミクスです。

 これは、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」のいわゆる「3本の矢」を掲げて登場した安倍総理の経済政策のことです。

 当初は景気が順調に回復し、アベノミクスを評価する人が多かったのですが、「消費税率引き上げに伴って一時的に落ち込んだだけだ」と思われた景気が、思ったほど回復しなかったこともあり、最近ではアベノミクスの副作用を気にする人の方が増えてきているようにも見えます。

 もっとも、失業者は減り、就業者は増え、労働力不足から非正規労働者の時給も着実に上がっていますので、アベノミクスが一定の成果を収めたことは疑いのないことであり、筆者は素直に評価したいと思っています。