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関西の城制覇計画 その11 & 12 『福山城』と『赤穂城』

岡山城に続き、翌日は思い切って福山城まで足を伸ばした。
福山城は水野勝成が1619年に築城し、
その後水野家五代、松平家一代、阿部家十代と
廃藩置県に至るまで藩治の中心となった城である。
明治6年に廃城となり、天守閣と伏見櫓など一部を除いて、
多くの建物が取り壊されてしまった。
また、偶然にも岡山城と同じく、第二次世界大戦の空襲で、
天守閣を焼失したが、1966年に再建し、今に至る。

まず驚くのが、駅からの近さ。
新幹線のJR福山駅から出ると目の前に巨大な石垣が現れる。



しかも、何やら天守閣のようなものまで見えるが、
これは月見櫓であると判明。



今度は入り口の階段を上って行くと、
またもや別の天守閣のような建物が見える。
3層からなるその建物は伏見櫓だったのだが、
他の城なら充分天守閣と言っても遜色ない大きさである。
この伏見櫓は戦火を逃れ、今も昔の姿を残す重要文化財。
あの豊臣秀吉が築いた伏見城から、
当時将軍であった徳川秀忠が移築させた貴重な櫓である。



同じく伏見城から移築したのが重要文化財の筋鉄御門。



そして何とその奥に何とも荘厳な天守閣の姿が。
5重6階地下1階でかなりの規模感はインパクト大である。
姫路城にも似た白い壁の天守は、とてもオーソドックスに見えるが、
幅はどっしりしていて安定感がある。



横から見るとこれがまたとてもスレンダーに見える。
城は様々な角度から見る楽しみがあって面白い。



そして、再び電車に乗り、1時間半ほどかけて赤穂城へ。
赤穂は言わずと知れた忠臣蔵、赤穂浪士のふるさと。
そして、瀬戸内海に面した、塩で有名な町でもある。

あまりにも切ない、城主浅野内匠頭の運命、
そして仇を討った大石内蔵助と赤穂浪士たち。
赤穂駅を降りると、至る所に赤穂浪士の歴史を感じることが出来る。
駅から城通りを歩いて10分程度で、赤穂城に到着。
赤穂城は当時から天守閣を持たない城であったが、
まず大手門には隅櫓が出迎えてくれる。



城郭は結構広い。中には大石内蔵助の邸宅の長屋門が今でも
残っており、とても貴重な史跡。



更に進むと、立派な本丸門もあり、なかなか見応えがある。



その奥には蔵のような外観が目立つ赤穂市歴史博物館があった。
ここでは赤穂の塩や、赤穂浪士に関する多くの資料などが
展示されており、赤穂浪士に関するビデオ上映なども見る
ことが出来るので勉強になる。




そして最後に、城郭内にある赤穂大石神社へ立ち寄った。
入口には赤穂浪士47名の銅像が出迎えてくれるのは圧巻。
最も門に近い所には、大石内蔵助の像が。




そして中には巨大な大石内蔵助の絵馬も発見!



境内近くで“1年安泰”と書かれた鯛のおみくじを
購入したが、今回は何と“大吉!”。前回住吉大社で出して
しまった大凶をこれで相殺だ。さすが大石神社。赤穂浪士の
パワースャbトは素晴らしい。




赤穂城は天守閣こそ無いが、城郭や公園などは一見の価値あり、
赤穂浪士の物語を更に勉強する意味でも、とても行く価値の
あるお城である。また、赤穂浪士への誇りと愛情が
城下町全体から感じられるような、そんな団結力を感じた、
魅力的な町であった。

お城の次なるターゲットは、西の広島城と岩国城、
そして名古屋地区の名古屋城、犬山城、岐阜城、大垣城
あたりを狙うことにしたい。
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