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僕の選ぶ傑作邦楽アルバムトップ20

洋楽アルバム20枚に続き、今度は僕の好きな傑作邦楽アルバムを20枚ご紹介したい。まずは洋楽同様、1位から10位まで。

1) Canary / 松田聖子
中学生時代、僕は毎週ザ・ベストテンやトップテンなどを見ながら、日本のアイドル、歌謡曲を良く聴いていたものだ。その中でも一番好きだったのはやはり松田聖子。松田聖子のアルバムは殆ど持っていたし、シングルも発売されるたびに買っていた。そしてこの1983年にリリースされた8枚目のアルバム『Canary』はまさに松田聖子の最高傑作!僕が一番好きな曲『瞳はダイヤモンド』、そして名曲『蒼いフォトグラフ』も収録されており、まさに作詞:松本隆、作曲:呉田軽穂(松任谷由実の別名)が見事に結実した名盤である。来生たかおが作曲した曲も3曲含まれたこのアルバムは、全体的に落ち着いた大人のアルバムになっている。アルバムタイトル曲『Canary』は松田聖子が初めて作曲した曲としても話題を集めた。



2) Psychopath / BOOWY
ボーカル: 氷室京介、ギター: 布袋寅泰という2大カリスマを擁し、日本のロック界をまさに切り開いた伝説のロックバンドBOOWYが1987年にリリースしたラストオリジナルアルバムにして最大ヒットアルバム。僕が最も大好きで影響を受けたBOOWYのアルバムでもある。大ヒットした『Marionette』と『季節が君だけを変える』という2つのシングル曲を生み、またアルバム全体としての完成度も極めて高く、ロックとバラードのバランスも取れた名盤である。今聴いても全く色あせていないロックサウンドで、如何に当時斬新で先取りしていたかを痛感してしまう。



3) 十七歳の地図 / 尾崎豊
先日27回忌を迎えた、尾崎豊のファーストアルバムにして、僕が最も惚れ込んでしまったアルバムで、今も語り継がれる日本音楽界の名盤。あの名曲『15の夜』、『I LOVE YOU』、死後にシングルカットされドラマの主題歌として大ヒットした『OH MY LITTLE GIRL』、『僕が僕であるために』など驚くべき名曲揃いで、10代の頃に製作したファーストアルバムとは思えないクオリティーの高さには、今も驚かされる。アルバムの中でも個人的に一番好きなのは、哀愁が漂う『街の風景』だ。



4) 無罪モラトリアム / 椎名林檎
僕が衝撃を受けた1枚。椎名林檎にはプリンスのような途轍もない“才能“を一瞬で感じ、このアルバムで彼女の天才ぶりを遺憾なく世に示した、圧涛Iなファーストアルバム。どの曲も圧涛Iな殺気とインパクトで素晴らしいが、特に『歌舞伎町の女王』、『丸の内サディスティック』、『ここでキスして。』などでその非凡な作詞センスと刹那な世界観にぶちのめされる。このような才能は今後もそう出てこないだろう。



5) Melodies / 山下達郎
先日もブログで取り上げたが、数多くある山下達郎の名盤の中でも個人的には1983年にリリースされたこのアルバムが圧涛IなNo.1であり、そのクオリティーの高さには感服してしまう。大ヒットした『悲しみのJODY』、『高気圧ガール』、『メリー・ゴー・ラウンド』、そしてクリスマスの定番中の定番にして山下達郎の最高傑作でもある『クリスマス・イブ』を収録しているアルバムとしても有名だが、今聴いても、アルバム全曲が何ともバランスが良く、アルバムとしても完成度が高い。



6) Even So / Bonnie Pink
Bonnie Pinkは僕がかなり好きなアーティストの一人で昔から良く聴いている。彼女も名盤が多く、特に僕は7枚目のアルバムであるこの『Even So』が一番大好きなBonnie Pinkのアルバム。『evil and flowers』以来、Sweedish Popのトーレ・ヨハンソンが6年ぶりに全曲をプロデュースしたアルバムでもある。アルバム全体の世界観、空気感が独特で、まるで一つの物語を聴いているような連続性と纏まりがある作品。それでいて各曲の完成度も高く、どれでもシングルカット出来そうなクオリティーだ。特に『Private Laughter』、『New Dawn』、『1・2・3』、『Last Kiss』が秀逸。



7) Sea is a Lady / 角松敏生
傑作アルバムランキングの中で唯一のインストアルバム。僕は元々インスト曲も大好きなのだが、これは角松敏生のアルバムながら、ボーカルが一切無いという異色アルバム。爽やかで、キレのあるギターサウンドで夏を満喫出来るインストアルバムの最高傑作と言えるだろう。毎年夏になると今でも必ず聴いているが、最高に気持ちのいい一枚である。昨年、角松敏生本人によりこのアルバムがリメイクされたが、やはりこのオリジナルアルバムが一番良い。



8) Complex Best / Complex
布袋寅泰と吉川晃司の2大ロックスターによる伝説のコラボバンドComplex。1998年に結成された時、ロックとシンセを融合したその斬新で未来的なサウンドには当時度肝を抜かれた。今回のランキングで唯一のベスト盤だが、Complexは結局3年程度の活動の中で2枚のアルバムだけをリリース、そしてどちらのアルバムも名盤であった為、今回両方からの選曲となっているベスト盤を選出した。BOOWY解散後の次の展開を狙う布袋と、アイドルから真のロックミュージシャンに脱皮しようとする野心的な二人の魂がぶつかって、奇跡的な化学反応が実現したバンドということで、音楽界での意義も大きい。



9) First Love / 宇多田ヒカル
言わずと知れた、宇多田ヒカルが15歳で鮮烈なデビューを飾ったファーストアルバムにして、日本で最も売り上げたアルバム(870万枚超)として金字塔を打ち立て(未だにこの記録は破られていないが、音楽配信の世界になり、この記録は今後破られることは無いのではないか)、その後の日本音楽界に多大な影響を与えた一枚。米国のR&Bのような歌唱で一躍注目された大ヒットシングル『Automatic』、そしてドラマの主題歌としても大ヒットした『First Love』、『Moving On Without You』を収録。



10) Request / 駐烽ワりや
先日もブログで取り上げた、僕の大好きな駐烽ワりやのアルバムで、1987年にリリースされた名盤。薬師丸ひろ子、中森明菜、中山美穂、河合奈保子など他のアーティストに楽曲提供したものをセルフカバーした内容で、セールス的にもミリオンセラーを記録した。どの曲も曲自体素晴らしいのだが、駐烽ワりやのボーカルで聴くとまた新たな世界観を味わうことが出来る。また今聴くと、改めてその楽曲の良さ、普遍的なクオリティーの高さを痛感してしまう名盤中の名盤である。


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