![]() ![]() この商品、豊川市にある料理旅館、『呑龍』で、スタッフ用のまかないだったものをヒントに開発したカレーとのこと。昭和43年の開業より供し続けている「八丁味噌を使った米茄子の肉味噌田楽」を名物とする旅館だけに、八丁味噌をベースとしている点に強いご当地性を感じることが出来ます。余談ですが、だるまとおかめさんをミックスしたようなキャラクターがあしらわれたパッケージの絵もかわいらしいですよね。 さっそくいただいてみることにしましょう。 レトルトパウチの封を切った瞬間、プワ~ンとカレーの香ばしい香り……ではなく、と熟成された味噌の発酵臭が漂ってきます(笑)。そしてお皿に盛ったビジュアルも、いかにも味噌らしい深ーい色合い。カレー自体の粘度も高めです。 食べてみても、まずやってくるのは八丁味噌の強い味。カレーの風味がやってくるのは少し遅れてから。 しかし不思議なことに、2口、3口とスプーンを口に運ぶ毎に、味噌の風味とカレーの風味が調和し合い、ちょっと高級な風味を生み出すようになります。なんというか、「カレーに強めのブランデーなんかを注いで温めたらこうなるのかな」という感じ。さらに食べ進めていくと、やがて味噌の違和感が消え、「ああ、こういったカレーも悪くないな」という気分になってくるのが面白い(笑)。八丁味噌の深みがそう感じさせるのか、思ったよりも高級な味わいでしたしね。 ということで夢中で食べ食べあっという間の完食。 レトルトに限らず、今まで食べてきたカレーの中でもかなり個性的な一杯でしたが、地域の名物・名産をしっかりと採り入れ、奇を衒ったものではなく、ちゃんとカレーとして成立する製品に仕上がっている点は、「さすが食文化の発達した愛知のカレー」だと唸らされます。なかなかに美味しかったです。 |
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