TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

Australian Wine Companion

2006-03-31 11:09:29 | ワイン育
シドニーで購入したかった書籍は二つ。イタリアワインとオーストラリアワインのガイド本。ワインのガイドブックとは、ワイン好きには魅力的。大抵、ワインそれぞれについて地方別に記載されている。調べたいワインの素性を読んでるだけで楽しいのだ。意外なつながりや、知らなかったことに気づくことも多い。
で何故、伊ワインのガイド本?とお思いでしょうが、英語訳のものが欲しかったので。英語圏&ワイン大国のオーストラリアならあるのでは・・と願いを込め、市内の書店を回った。

ワインのガイド本を買うとき、考えること。「どれを買うべきか」。なにせ、ワインのガイド本とはいろいろなタイプのものがある。初心者用からマニアックなもの、信憑性のあるものないもの、ワインに対する自分の評価にどれくらい合うか、そのワインの履歴をどれだけ網羅してるか・・・・。一冊が重たい、大きい、割高、とあって、これぞという一冊を決めて購入しないと、本棚がいくつあっても足りない。今回も「購入するならこれ」と、有難いアドバイスなど頂き、イタリア街まで行って見たのだが、結局伊ワインのガイド本は手に入らなかった。
それにしてもやはりワインの国で、ガイド本はそれなりに本棚のスペースを占めている。ゆっくり眺めている時間が欲しかったー。いくつか書店を回って、タイトルのオーストラリアのガイド本を購入した。 


ガイド本を買うなら、と教えていただいた書店を回るのに、フェリーやバスを乗り継いで素敵な街をいくつも通り過ぎた。未知の街並を堪能する、これも旅の楽しみである。



Tasting cube!

2006-03-30 18:26:56 | ワイン育
箱ワインのバラエティーの豊富なこと!圧巻である。シドニー市内のリカーショップにて。
箱ワインとは、箱に入ったワインのこと。最近日本でも急に普及してきた。大手ワインメーカーがこぞって新商品の販売を開始している。とくに今、お花見シーズンは大活躍間違いなし。何より、ビンより軽くて持ち運びに便利だから。
オーストラリアは箱ワインの発祥の地と知られているが、現地ではカスク・ワイン、BOXワインなどと呼ばれている。箱の中には厚手のビニール袋にワインが納められていて、先端にジャグが取り付けられ、ここをひねってワインを注ぐ。酸化して品質が劣化しないよう、ワインが空気に触れないよう工夫されている。

箱ワインとの出会いは3回。
8年程前、オーストラリアに行った時にスーパーのワイン売り場で見たのが初接見。ビンに入ってないワインなんて・・という印象が強く、美味しいとは全然感じられなかった。
2回目は南仏の小さなワイナリーで。ワインを買いに行くという知り合いに連れられていった、農家のような小さなワイナリー。地元の人々は、プラスティックの大きなボトルを持ってワインを買いに来る。直接タンクから注いで、量り売りで買う。「ブドウがこの地にあって、それでワインを造って振舞う。」蔵出しワインは地元の人々にリーズナブルに提供されるのだ。箱ワインはそこで、詰め替える容器のボトルを持たない人の為に売られてた。
3回目は日本で近年出会った。よく行く酒屋さんにて。リーズナブルなオーストラリアのワインがあって、何回か購入していたのだが、ある日そのワインが箱ワインとして販売されているのに気づいた。試飲してみたら、デイリーに飲むには充分な味のものもあり、以来購入している。
酸化しにくいというのは本当で、劣化の速度は遅いとは思う。多分酸化防止剤も使っているのだろう。でも年月を経て、箱ワイン全体が数段質のよいものに変化していると覗える。USAでも箱ワインの需要は増えているらしく、箱のデザインもスタイリッシュで粋なものを最近見かけた。
一箱でワイン大体2-3本の容量がある。飲みきれずに余っても、製氷機に入れて冷凍してしまえばお料理に使えるのが嬉しい。エコロジーだしね。





ポワラーヌ@日本

2006-03-26 11:02:11 | お料理のツール
一番好きなパンはポワラーヌ社のカンパーニュというパン。しっかり焼き上げられたハードな皮、中の生地はグルテンの強さが最大限に引き出されている。香ばしさ、自然な苦味は噛むほどに持ち味を増す、ほのかな天然酵母の香りもたまらない。パリに行ったら必ずお店に寄って、持ち帰る。直径30センチ以上はあろうか、大きい丸型のパンで、ひとつ1,9kg。それを持ってパリの街を歩き回るのは苦難なので、行動計画が要。
 購入すると写真のような紙袋に無造作に入れてくれる。ポワラーヌのパンはこのカンパーニュ=田舎パンが看板。お店はポワラーヌさんが1932年にサンジェルマンのrue du Cherche-Midi通りにオープンした。昔からこだわり続けている4種の小麦を挽き、配合して作った粉に、天然酵母で生地を発酵させ、19世紀とほぼ同じ型の石釜のオーブンでじっくり1時間焼き上げる。昔ながらの伝統的な造り方が人々に愛され続けている理由なのだ。

日本でも百貨店の食品売り場で、週一回空輸したものを販売しているが、なんとひとつ5000円。ざっと10倍?超高級品である。

春一番、朗報が聞こえてきたのはつい最近のこと。ポワラーヌで修行していたパン職人の方が日本へ来て、3月に三軒茶屋にお店を開いたとのこと。商品の中に、「カンパーニュ」があるみたい。なんとも嬉しい、訪れるのが楽しみである。


下の写真は以前購入した、パンを切るための刃の長ーい包丁。ポワラーヌ社のネーム入り。大きなカンパーニュをざくざく切る瞬間は最高~。



お花見に合うワイン

2006-03-24 12:37:32 | ワインのまわり
ホワイトデーに頂いたのは粋なプレゼント、桜。老舗の和菓子屋、赤坂の「塩野」が造る半生菓子。桜の花びらが持つ可憐な薄ピンク色のニュアンスがとてもキュート。食べるのがもったいないくらい。

本物の桜もいよいよ咲き始めた。この季節からは何かがはじまるワクワク感でいっぱい。
お花見も楽しみのひとつ。夜桜はとくに好きだ、美しさには息を呑む。こんなときはどんなワインを合わせよう?ひとつ思い当たるのは、先日友人から頂いた、赤のスパークリングワイン。なんとも斬新な一本。オーストラリアでは、シラーズ種などからスパークリングワインを造る。先日も何本も試飲してきたが、泡が赤ワイン独特の果実の甘みを丸く包み込んでいて、飲む温度によって甘く感じたり、シャープに感じたり、おもしろい。戸外での楽しいお食事には、真っ赤なスパークリングワインも合うはず。

夜桜見物は寒い。冷え性の女性のために、お花見にはこんなモノもお忘れなく。ストールやブランケット、携帯カイロ。お酒に弱いかたのためにも、ホットワインなんて用意されたら素敵。



ニュージーランド ワイン

2006-03-23 00:45:35 | ワイン育
「ニュージーランドワインを飲めるお店が少ないっ」という知人とばったり出くわしたのは、NZワインの試飲会。私はシドニーから戻ったばかり、興奮冷めやらぬままに参加した。
確かにNZワインのラインナップのあるレストランは少ない。でも私の周りには、NZワインラヴァーが何人かいる。現地に行って虜になってしまうパターンだ。私は未訪だが、きっとまた素晴しい大自然、ワインの大地があるのだろう。確かに美味しいと感じるし、私にも好きなワインがある。
 NZワインといえば、直球で勝負という印象がある。赤はしっかりしたボディに、ぎゅっと凝縮感のある果実実、飲み口もしっかりしている。白は酸味と果実実がはっきりしたスレンダーボディ。でも今回思ったのは、ボトル一本一本の個性が感じられ、それぞれが楽しい。生産者は、同じ品種でも産地や造り方の違いによってラベルを変えてシリーズごと用意しているところもあった。NZでは当然のことなのだと思う。日本でもこれからいろいろ選べたらいいな。

ちなみにNZ航空では、エコノミークラスでもグラスワインが5種用意されているそう。素晴しい。

hunter valley ハンターバレーにて

2006-03-22 01:16:35 | ワイン育
シドニー空港から車を駆って2時間、ハンターヴァレー、ワインの地へ行ってきた。聞いてはいたが、小さなワイナリーの多いこと。一軒づつ訪れると、醸造機器のコンパクトなことに気づく。オーストラリア産のワインとは、第一印象からなのか、工場のようなところで、バーンと大量に生産しているイメージが強い。だがココは違って、こじんまりとしたワイナリーが多い。とは言っても、スタイリッシュな建物に身を包んだワイナリーも多く、とにかくテイスティンしてみなければ味はわからない。訪問者には惜しみなくワインをテイスティングさせるのがハンターヴァレーの特徴らしい。ひっきりなしに来客するワイナリーでは、コルクを開ける音が途絶えない。といいつつ、スクリューキャップのワイン先進国だけあり、本当にその生産は確実に増えているようだ。

とにもかくにもワインの産地に行くと、自分が蘇る。大自然の丘陵のなかにブドウ畑や、咲き乱れる花々、牧場が散在し、そのなかに身を投じていると、ちょっとしたセラピーを施された感じになる。そんなワインの地が大好きなのだ。ワイナリーに行ったことのない方は是非一度訪問をおすすめする。


帰りに空港のカウンタでC'KINした際、スーツケースには「HEAVY!」と注意喚起のタグが貼られました。中には思い出のワインがたっぷりパッキングされているから・・・。

FOODEX JAPAN 2006

2006-03-15 14:50:53 | ワイン育
食の祭典、FOODEXが今年も始まった。今年も、行くか迷って、結局行くことに。世界でも三番目の規模を誇る食品・飲料の専門展示会、FOODEXJAPAN。国内外から、2400社が出展する。
見るのは海外からの出展。ワインやオリーブオイルなど、気になる商品がいっぱい。スペイン、イタリアで、CAVAやプロセッコなど発泡しているものが気になった。
見たり話したりしていると、出展している生産者の方や業者の方の真剣な気持ちが伝わってくる。高い航空券や出展料を払い、日本というマーケットの扉を開けにきている。商品を売りたいが、アテがない、優良なインポーターを探している出展者もいる。
今は日本にいれば、何でも手に入る。レストランに行けば世界各地で修行したシェフたちの技術を口にすることができる。ありがたい。

生産者の方の気持ちを込めて作られたそれぞれの製品が、しかるべきところに届きますように。


お取り寄せ不可の逸品

2006-03-14 00:53:45 | 私のお取り寄せ
沈丁花の香りとともに届いた宅急便。密閉されたスチロールを開けると、飛び込んできたのはスモーキーな香り。中身はこの通り。自家製スモークハム+スモークベーコン+スモークサーモンに、赤のスパークリングワイン。そして、自家製のパン。フレンチを営んでいる友人からの、春のサプライズ・プレゼント。
彼らのお料理で、薫製を頂くのははじめて。アースカラーのサーモンピンクに色づいたハムの美味しいこと。毎日どんな風に楽しもうか、ワクワク。
 
ココロのこもったお料理は、ヒトを幸せにする。懐を暖かくする。
愛情の煙った箱に、ご馳走さま。


hunter valley ハンターバレー

2006-03-10 22:53:14 | ワイン育
今月中旬にシドニーに行けそうだ。オーストラリアはいまが終夏。はじめて、南半球でブドウの収穫を見れそうだ、とてもとても楽しみ。でも情報がいまいち集まらない。

この時期のワイナリーは一年で一番の大仕事。ぶどうの糖度を毎日計り、天候をよんで収穫開始の決断をする。収穫にむけてスタッフを増員したり、トラクターが動いたり、醸造機器の準備をしたり、大変なはずなのに、探しても何も聞こえてこない。当然そわそわしている感じが伝わってくるはずなのに。これぞ新世界ワインのなせる技なのか?毎年品質が安定しているのは、気候などあまり関係ないのか?

とにかく行ってみるからには、生産者にいろいろ聞こうと想っていることが溜まってるから、機械的なところでは困る。
収穫のダイナミズムは本当に素晴らしいのだ。

ハンターバレーでこの造り手、というワイナリーがあれば是非知りたい。







ワインを楽しんでくださいな

2006-03-09 18:45:09 | ワイン育
ワインを楽しむ日本人が増えたように、ワインを飲まないでフレンチを楽しむお客様も多いらしい。最近毎日のように様々なシェフとお話していると、そんな話をよく聞く。

同じテーブルでもワインを全員揃って楽しむわけではない。皆が均一に楽しめるお飲み物の提供方法、見栄えを意識するスパニッシュのシェフや、窒素ガスを利用してワインを美味しくリーズナブルに提供させようとするフレンチのェフなど、彼らはどうやって自分の料理を楽しませるかいつも真剣だ。
お料理に手は抜けないから、ハードで勝負、というところか。

当然、彼らのココロのこもったお料理を食べたいと思っている私も、結局はそう頻繁に投資できない。ごめんなさい、でも伺ったときには、思いっきりワインを楽しませて頂きます。