TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

SIDEWAYS on going !

2007-01-27 14:15:57 | ワイン育
カリフォルニアはサンタバーバラに新しいレストランがオープンしたとの案内が届いた。
情報源は毎日ワインニュースを米国から配信しくれるニュースレターから。


winebusiness.com


お店の名は「SIDEWAYS WINE BAR」。
ハリウッド映画「SIDE WAYS」からインスパイアされてオーナーがオープンしたお店。

この映画は2004年に上映された、カリフォルニアワインの地を舞台にした映画。
ワインを楽しむ素晴しさもふんだんに表現してる映画で、2005年に日本で公開されたときも見に行った。
でも、ストーリーは人生に立ち往生する中年男性が主人公だったりして、結婚や夢に失念しちゃうちょっぴり灰色なトーンが印象に残る仕上がりだった。

で、ストーリはさながら、映画の功績は意外に大きかった。
舞台となった「サンターバーバラ」は映画に実際に登場するワイナリーや、主人公たちがワインと食事を楽しんだレストランが実在していて、それらのお店がちょっとした有名スポットになってしまったのだ。
「あのSIDE WAYSのマイルスが立ち寄った・・・」って具合に。
映画公開から数年たってるのに、地元には観光客が訪れ、熱が冷めないってワケだ。
今更オープンするお店があるくらいなんだから・・。

サンタバーバラはワインカントリーとしてとってもステキな場所。それに映画の効果がプラスされ、ますます活気があるみたい。

先日も知人から、SIDEWAYSフリークとともにサンタバーバラを堪能してきたと連絡を頂いた。旅のやり方はヒトそれぞれ、どう楽しむかは行ったモン勝ち~。
今行ってみたいワイナリ旅行のひとつ。カリフォルニアだから、BABY連れでもなんとか行けそう。


SIDEWAYS WINE BAR

エコール・ド・パリと日本の画家たち、シェフたち

2007-01-14 00:18:54 | ワイン育
埼玉県立近代美術館でいま開催されているのが、「巴里憧憬-エコール・ド・パリと日本の画家たち」という企画展。
モディリアーニの最充実期の傑作3点をはじめ、パスキン、キスリング、ス-チン、シャガールなど、エコール・ド・パリを代表する画家たちの作品、さらにユトリロ、ローランサンらの作品が展示されている。
加えて、エコール・ド・パリ最盛期のパリで活躍した日本人画家たちの作品がたっぷり見れるということで、訪館してきた。最近、彼らがちょっぴりマイブームなのだ。


そもそもエコール・ド・パリ(パリ派)とは、第一次大戦後から1930年代にかけて、「花の都・パリ」に、世界各国から集まった、繚乱たる個性を開花させた芸術家群のこと。

日本からも、この時代にたくさんの日本人画家、芸術家がパリへ渡った。
多いときで留学生も含め、500人?もの日本人が渡巴里してたんだって・・・スゴイ。

エコール・ド・パリの画家として最もよく知られている日本人は、藤田嗣治(レオナール・フジタ)。そのほかに海老原喜之助、高野三三男、斎藤豊作、金子光晴など・・・。
彼らのうちのちに名が知れることになった何人かは、貧乏画家というより、旧家の育ちだったりとか、わりとリッチな背景があったりするのもおもしろい。


彼らのなかには先輩、後輩はあれど、ヨコのつながりもあったようだ。お互い励ましあいながら、同時期にパリで触発され、情熱と苦悩の日々をともにしたのだろう。



で、話はワープして、現代は東京へ。

先日ちょっとしたオシゴトで訪れたのは、とあるフレンチのお店。

1530時ころ、ランチのお客様が引ける時間にシェフに会いに伺った。
店内にはまだお客様が数組いらっしゃったけど、テーブルに通して下さった。仕事で訪問しても、忙しいのにちゃんと案内して下さる、そんなスタッフのいるお店はホンモノだといつも感心してしまう。

話の途中で、ときおり厨房に調理に戻るシェフ。と、突然私の目の前に来て、「これ、嗅いで。」と無造作に紙に包まれた塊を差し出す。??、しっとりした表面、薄灰色で、百合根みいな塊・・・。目を閉じて鼻から空気を吸い込むと、うわ、香ばしい。野生の香り。「トリュフ!」答えると、「正解、これ56万円。」と言い捨てて足早に厨房へもどる。
ホントにごっつくて、たくましくて、薫り高い白トリュフだった。
そして気さくで、食を追求しつづける頼もしいシェフ。とっても魅力的な人間だ。


そんなステキなシェフたちと接していると気づくのは、彼らもパリでヨコのつながりを持っているということ。
あるお店で偶然、他店のシェフの旧友だと聞くと、また違うお店で、「あのシェフとは一時期パリで部屋を一緒に借りてた」とか・・・。
いくつかそんな話が重なるのをきくと、びっくりする。

いまこそ、東京の一等地でシェフオーナーとして活躍していても、彼らには欠かすことの出来ない「パリ修行時代」があるのだ。
ある時期に食の都、パリへ向かい、そこで同時期にパリで触発され、情熱と苦悩の日々をともにした・・・。
これって、まさにシェフ版「エコール・ド・パリ」。

いま、東京には美味しいものが集まっているけれど、彼らが確実にそれを支えている。
まさに食の芸術家たち、である。








高麗路

2007-01-07 12:26:54 | 私のお取り寄せ
お正月に帰郷した際に立ち寄ったのは「グリム洋菓子店」。
実家の近所にあり、小さいころからコチラのケーキを食べて育った私。



「いらっしゃいませ」。
20年ぶり?にお店を訪れると迎えてくれたのは、30年来変わらぬシェフパティシエのお顔と声。
コック帽をかぶりながらショーケースの前に出てくる彼を見たとたん、なんだか胸が熱くなった。御健在で何より。

今回買い求めたかったのは、ケーキではなく、タイトルの写真のコチラ。
「高麗路」と名づけられたお店オリジナルの和菓子。
金色と銀色の巾着が、なんとも可愛らしい。

高麗とは由緒あるここらへんの地名。
「高麗川」や、1200余年の歴史をもつ「高麗神社」などもあり、それらにあやかって名づけられたそう。

芋と茶葉で餡をつくり、カステラ生地でおおって、金箔で包み焼き上げてある。
濃い茶のような深い餡とケーキはなかなかオトナの味。

子供のころは、正直いってこのお菓子が好きじゃなかった。
餡は和菓子だという認識があって、洋菓子のようなふわふわカステラのマリアージュが許せなかった。

今こうしてまた頂いてみると、お茶によく合って美味しい。
銀箔が小豆餡、金箔が濃い茶餡という取り合わせもたのしい。
@125円なり。



「高麗路」を包んでもらっている間、ショーケースのケーキを見渡して思わず和んでしまう。

「このチョコレートケーキ、マロンが上品なアクセントになってて美味しいの」
「これこれ、スクエアに焼き上げたスポンジを三角形にカットした苺のショートケーキ、これが定番なのー」

と、ついつい説明に力が入ってしまう。
小さい頃に食べて育った手作りのお菓子・・・・誰にでもいくつかあると思う。
なんだか温もりがあって、人臭くって、大好き。

そんな洋菓子屋さんをずっと営んでいるのは、とっても大変なこと。
変わらない味とやさしい笑顔をありがとう。
また訪れてもきっと、お変わりありませんように。
ご馳走さまでした。

フライングおせち2007

2007-01-01 01:43:17 | ワインの脇役
今年も我が家は大晦日からのお節でスタート。
お正月の朝はゆっくり過ごせる。


今年は一の重とオードブル重?の組み合わせ。
おめでたいというクワイ煮が初めて登場。
八つ頭と甘栗を合わたような、ほっこりした味。美味しい。

明るいお重になるように色を選んだのは、季節柄仕込んでおいた金柑のはちみつ煮と、かまぼこの紅色。紅色はコントラストよくハッピーな赤にしたくて、紅ショウガの汁につけて色づけしてみた。

オードブル重はコチラ。
年越しのおそばも最後に頂きたかったから、はじめにワインと楽しめるようなお重を詰めた。

オリーブやチーズ、鴨の燻製とオレンジのミルフィーユ、フォアグラ?

ではなくアン肝。
以前から作って見たかったアン肝にトライ。
自分でアン肝を仕込むと、フォアグラのようなコクが楽しめると聞き、下処理をしてホイルで包んで蒸すこと20分。
あのアン肝が完成。

栗きんとんのキントンと、サツマイモをスライスしてグリルしたものをアン肝のスライスとともに頂いてみると・・・。
うーん、これは紛れもなくアン肝。
お魚のエキスが感じられるのと、蒸して固められた食感はフォアグラとは言いがたい。

バルサミコを煮詰めたものを添えてみたけど、コレもイマイチ。
やはり海の肝はポン酢との相性がバツグンでした~。

HAPPY+PEACEFULLY  2007

2007-01-01 01:11:02 | Weblog
あけましておめでとうございます。

今年も私の人生の根源「ワイン+食+そのまわり」の楽しみを追求していきます。
家族構成も変わりそうだし、さあ、どこまでできるか・・・?

気負わず急がずゆっくりと行きましょう。

皆様が充実した一年を過ごせますように。