TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

那須ワイン 渡邊葡萄園醸造

2007-03-30 12:45:14 | ワイン育
那須にもワイナリーがある。
春の花冷えの日に訪問。

黒磯の駅から程近いワイナリーがコチラ、渡邊葡萄園醸造の「那須ワイン」。
なんと創業120年っ。
駅から続く道路沿いにはステキな鮮やか、レッドな看板。

木々の小道を少し進むと、セラードアに。


木造の古い家屋の引き戸を引くと、


電球と自然光が薄暗い家屋をステキに演出している。
粋なセラードア。日本の伝統美が感じられて外人が好きそう。


木のテーブルにはカラフルなラベルがデコレートされている。
ボトルのラベルは、栽培ブドウのキャラクターに合わせて配色をしている。
ここで栽培しているのはナイアガラ、甲州、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、ベリーA、キャンベル、スチューベン、メルロ、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨンなど。
ラベルの色がポップでとっても可愛らしい。

そのなかから試飲したいくつかのなかでは、白はナイアガラ、赤はメルローのロゼが印象に残った。
日本のワイナリーで最近私が美味しいとおもうのがナイアガラ。ドイツだとゲヴュルツトラミネール、アルゼンチンだとトロンテスのように、エキゾチックな味わいが面白い。近年はそれに深みが加わって、食前酒やデザートワインにも楽しめるコクのおあるものによく出会う。土着品種の面白さが楽しい品種。

赤は日本では欧州品種のもつ深みやコクが出せず、苦労しているワイナリーが多いが、今回のメルローのロゼは、その特徴をうまく表現できていて面白い。
樽熟もしているので、那須のメルローがおだやかに表現されている。スマートなワイン。
まさに今のお花見にはぴったり。
安っぽいロゼとじゃないから、みんなが楽しめるワインだと思った。


ブドウの樹齢は40~50年とのこと。それに加えて欧州品種を植えだしたのが2003年。
ラベルの配色のアイデアもその付近の年、今の当主に変わってからのことらしい。

現当主の渡辺さんは、以前はお父様のワイナリーは潰してもいいと思っていたそう。
でも結局お父様が亡くなられたあと、醸造を学ぶために行っていたボルドーから戻り、ワイナリーを継いだ。
ラベルや欧品種の使用も彼のアイデアなのだろう。

屋外には大きな桶。
これは昔からワイン作りに使ってたもの?
ならスゴイ。



セラードアのある場所の道路を挟んだ向かいにあるブドウ畑。
剪定を終えたところだそう。
この枝だけの木に、もうすぐ新しい芽が芽吹く。
ブドウの生命力ってスゴイ。



サクラに要注意

2007-03-29 11:35:13 | ワインの脇役
雪柳や沈丁花の香り、コブシの花の美しさに酔っているのもつかの間、春が急にやってきた。
そう、サクラがいきなり咲いちゃった。
MY名所の早咲きサクラ、もう満開、散り始めてさえいる。
車のハンドルを握ってると、いきなり満開のサクラたちに目を奪われる。
アブナイアブナイ、ドライバーの皆様にはサクラ見運転には充分にお気をつけあれ。


お花見シーズン急来につき、急いで計画しなきゃ。
公園などで仲間で集まるなら、持ち寄りワイン&おつまみ、デパ地下のグローサリーで充分楽しい。
頑張り過ぎないセッティングは気軽にわいわい楽しめるから大好き。

時間があればなにか手作りも欲しいところ。

簡単、春のお弁当はいかが?
昨秋からお弁当作りをしているので、そのなかの好評ショットからいくつか・・・。

楽チンサンドイッチならタイトルの写真がオススメ。
パンドミーの真ん中を開いて、具を入れ込む。
カットした際の形崩れや、ソース漏れもない。
具の入れすぎにはご注意を。


春の雰囲気を演出したいならすし飯も手軽で万人ウケ間違いなし。
トッピングには桜でんぶ、菜の花。
ピンクが可愛いの。



お子様からサラリーマンまで好評なのが、コチラ、「スパムおむすび」。
ハワイで何気なく売ってるローカルおむすび。
一度食べたらハマル味。
なぜか日本にはコンビニでもグランドメニューではない。

コーンドビーフをグリルするだけだから簡単。
のりとの相性がバツグン。



今年のお花見ワインにはメルローのロゼはいかが?
先日那須でワイナリーを訪問したらめぐり合った一品。
樽熟もしているので、落ち着いた味わいに仕上がっていたようだ。
これなら、飲む時間帯も選ばないしね。



「げっぷする牛の丘」?

2007-03-04 22:52:07 | ワイン育
仏出張に行った友人が、先日我々夫婦にプレゼントしてくれたボルドーワイン。
新しく家族が出来ることになって、そのお祝いに、と。
「ありがとうー」。
気持ちがとても嬉しい。が、今、飲めない身分の私は悲しくもなるのが現実・・・。

でも、始めて見かけるラベルなので調べてみたら、飲み頃はずっとあと。
心機一転、いつか飲むのがスゴーク楽しみになってきた。
粋なプレゼントとはこんなやり方もあるのね、ブラボー。



Chateau Tertre Roteboeuf (シャトー・テルトル・ロートブッフ)
サンテミリオンのグラン・クリュ。

訳すと、「げっぷする牛の丘」というちょっと意味。
なんだか絵画のタイトルみたい。

セパージュは、メルロー80%、カベルネフラン20%。
造り方の特徴として、収穫時期を最大限に遅らせて、収穫量を少なくしてるんだそう。
今の私には、味を想像しただけでも口中が唾液で充満してしまう。


ヴィンテージによって味のバラツキは隠せないのが現実。そしてそれがワインの魅力でもあると思う。
でもこのワインの造り手、フランソワ・ミジャヴィル氏はこうおっしゃる。
「通常良いヴィンテージ、悪いヴィンテージなどといわれるが、ワインはその年その年で素晴らしいものを持っている。例えば 1992年の良さは89年や90年のワインでは出せない。」

当たり前のことだけど、今、とても説得力のあるコメントに聞こえる。


妊婦なのでワインを思いっきり堪能できない今、大好きなワインの話に触れるのにもベールがかかっているよう、なんだか抵抗感がある昨今。
食事スタイルもすっかり変わり、ちょっぴり(かなり)寂しい毎日の食卓・・・。
でも世界中のワイン畑のブドウの木はワインになるべく春の準備をすすめている。
日本も暖冬、世界中も気候に落ち着きがないようだが、どうか今年もまた立派にブドウが実って欲しいな。