TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

高麗路

2007-01-07 12:26:54 | 私のお取り寄せ
お正月に帰郷した際に立ち寄ったのは「グリム洋菓子店」。
実家の近所にあり、小さいころからコチラのケーキを食べて育った私。



「いらっしゃいませ」。
20年ぶり?にお店を訪れると迎えてくれたのは、30年来変わらぬシェフパティシエのお顔と声。
コック帽をかぶりながらショーケースの前に出てくる彼を見たとたん、なんだか胸が熱くなった。御健在で何より。

今回買い求めたかったのは、ケーキではなく、タイトルの写真のコチラ。
「高麗路」と名づけられたお店オリジナルの和菓子。
金色と銀色の巾着が、なんとも可愛らしい。

高麗とは由緒あるここらへんの地名。
「高麗川」や、1200余年の歴史をもつ「高麗神社」などもあり、それらにあやかって名づけられたそう。

芋と茶葉で餡をつくり、カステラ生地でおおって、金箔で包み焼き上げてある。
濃い茶のような深い餡とケーキはなかなかオトナの味。

子供のころは、正直いってこのお菓子が好きじゃなかった。
餡は和菓子だという認識があって、洋菓子のようなふわふわカステラのマリアージュが許せなかった。

今こうしてまた頂いてみると、お茶によく合って美味しい。
銀箔が小豆餡、金箔が濃い茶餡という取り合わせもたのしい。
@125円なり。



「高麗路」を包んでもらっている間、ショーケースのケーキを見渡して思わず和んでしまう。

「このチョコレートケーキ、マロンが上品なアクセントになってて美味しいの」
「これこれ、スクエアに焼き上げたスポンジを三角形にカットした苺のショートケーキ、これが定番なのー」

と、ついつい説明に力が入ってしまう。
小さい頃に食べて育った手作りのお菓子・・・・誰にでもいくつかあると思う。
なんだか温もりがあって、人臭くって、大好き。

そんな洋菓子屋さんをずっと営んでいるのは、とっても大変なこと。
変わらない味とやさしい笑顔をありがとう。
また訪れてもきっと、お変わりありませんように。
ご馳走さまでした。

文明堂の釜出しカステラ

2006-07-12 14:25:38 | 私のお取り寄せ
焼きたてのカステラはいかが?
焼釜から出来たてのカステラを販売しているのは、赤い帆がなんともレトロな文明堂のカステラ工場。
これは、隔週末に開催されるイベント。

都内近郊ののんびりした場所に、文明堂の工場がある。
時間に合わせて到着すると、社員の方がきびきびと駐車の案内をして下さる。
「いらっしゃいませっ」と気持ちの良い挨拶をされると、
「期待してやって参りましたよ」って思わず言いたくなる。
そんなつかの間にも、次から次に車が入ってくる。
大人気のイベントらしい。
工場内のお店に入ると、清潔感のある社員の方がまたきびきびと対応して下さる。
「いかがですか?」

手渡されるのはコチラ。

焼きたてでほかほかしてるカステラ。
頂いてみると、あまり甘くない。
カステラのあの甘み、しっとり感は、時間を置いてこそなじんでいくものなんだと実感する。

その焼きたてのカステラは即売されていて、熟練された方が切り分けているようだ。

大きな大きな包丁で集中して丁寧にカットしていた。

カステラに合わせるならお飲み物は?
ミルク・・・これはたまりません。

でも焼きたてなら、コーヒーが合うかな。
文明堂をはじめカステラを作っている工場の皆様にとってはこれからは暑く辛い時期。
でもこんなふうに楽しそうに買いに来る老若男女のために、これからもおいしいカステラを期待しております。

「白鷺宝」(はくろうほう)

2006-06-30 18:43:58 | 私のお取り寄せ
タイトルの難しい漢字は和菓子の名前。浦和花見という和菓子屋さんの看板商品である。
とても素敵な一品なのでご紹介。

箱を開けると、銀紙と薄い紙につつまれた巾着がいっぱい。ぎっしり詰まっている。ワクワクする。
中身は直径2,5cmくらいの真ん丸の卵のようなお菓子。


卵の黄身の入った白あんをミルクでコーティングしてある。
わかりやすく言うなら、「カモメの卵」のような感じかしら。
この白いのがノーマルな白鷺宝。なんとひとつ68円。しっとりして、ほんのり甘い白あんが絶妙。後味もさっぱりしている。お抹茶とも、コーヒーとも紅茶とも合う。

ほかにも味のバリエーションは豊富。先日は「ていちゃ」といって紅茶味が季節限定品としてリリースされていた。お味はあっさりしたロイヤルミルクティーのよう。
タイトルの写真は一種類ずつ詰めあわされたモノ。好みなのは、「茶ちゃ」。深蒸し茶を使ったあんを、玉露の粉末を入れたミルクで包んだ一品。抹茶の風味たっぷり。と、もう一つ、「ごま」。外観は黒ゴマとミルクでコーティングしてあり、中は黒ゴマあんがぎっしり。これまた黒ゴマの風味が濃ゆい。

白鷺宝のあんは、新鮮な卵の黄身を加え、それをこんがり焼き上げるという独特の製法が取られているそう。それをミルクで薄くおおって、絶妙な味わいを演出している。

名前の由来は、春の浦和に飛来する白鷺の美しさに魅入られた二代目店主が、「また来年も、この地で出会えるように…」との願いを込めて、白鷺の卵をかたどって何夜もかけて産みだしたものだそう。エピソードも素敵。


本店はJR浦和駅の前。小さいお店だけれど、入り口には白鷺宝で作られた季節のディスプレイされていて、風情がある。伊勢丹でも購入可。

お取り寄せ不可の逸品

2006-03-14 00:53:45 | 私のお取り寄せ
沈丁花の香りとともに届いた宅急便。密閉されたスチロールを開けると、飛び込んできたのはスモーキーな香り。中身はこの通り。自家製スモークハム+スモークベーコン+スモークサーモンに、赤のスパークリングワイン。そして、自家製のパン。フレンチを営んでいる友人からの、春のサプライズ・プレゼント。
彼らのお料理で、薫製を頂くのははじめて。アースカラーのサーモンピンクに色づいたハムの美味しいこと。毎日どんな風に楽しもうか、ワクワク。
 
ココロのこもったお料理は、ヒトを幸せにする。懐を暖かくする。
愛情の煙った箱に、ご馳走さま。