TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

フランスワイン事情2007

2007-06-01 11:35:38 | ワイン育
ワイン大国フランスのワインの動向が気になる。


フランスのシラク前大統領のワインコレクションの一部がオークションにかけられるそうだ。
シラク氏はパリ市長時代から大量のコレクションを所有していたとされ、コレクションは1976年のクリュッグ、1986年のラ・ターシュ、ロマネ・コンティ、1987~1998年にわたるシャトー・ペトリュス、1990年のシャトー・オー・ブリオン・ブラン6本、そのほかの1級シャトーなど計362本。

すごーい。さすが仏大統領。ワイン愛好家でらっしゃる。


では、フランスの新大統領は?
ニコラ・サルコジ氏は1955年1月28日、パリ生まれ。
都会っ子なら食生活もさぞかし・・・と察したが・・・。

なんとワインは飲まずチョコレートが好物で、健康管理はマラソン、とのこと。


2007年からのフランスワインの今後が不安になる。

タダでさえ、数年前からワインの国フランス国内の需要が減っていて、ワインを飲まないヒトが多くなっているのに。
ワインに関するニュースは最近目を引くものも多い。
政府のワイン生産者への圧力も少なからず続いている。

先日あったのはこんなニュース。
地方の過激派ワイン生産者団体「CRAV」(コミテ・レジョナル・ド・アクション・ヴィティコール)が、南フランスのワイン産業を救う措置を取らなければテロを行うという最後通牒を、サルコジ新大統領に突きつけた、とのこと。
CRAVとはは過剰生産や輸入ワイン増大で価格の低下に悩むワイン農家の不満を代表してテロに訴えてきたグループ。外国のワイン会社倉庫や、外国産ワインを売るスーパー、公的団体の建物の破壊などの過激な行動を続けてきたグループ。



全世界でのワイン事情はというと、2006年の世界ワイン消費量と生産量はともに前年並みだったそう。

フランス食品振興会が伝えるOIV(国際ブドウ・ワイン機構)の統計速報値によると、新加盟国を含まないEU15か国のワイン消費量は前年より約0.7%減少し、1億2700万ヘクトリットルと見込まれ、新世界の消費量はアメリカやオーストラリア、ニュージーランドで増加傾向だった。全世界合計では、2億3550万~2億4620万ヘクトリットルと見込まれ、中間値の2億4080万ヘクトリットルは前年より1.4%増え、1990年代半ば以降、緩やかに回復している。

国毎にみると、フランスが第1位の消費国で、ほぼ05年並みの約3280万ヘクトリットルで、2位はイタリアの2730万ヘクトリットル、3位はアメリカで2590万ヘクトリットルだった。

生産量は、全世界で2億8000万~2億8700万ヘクトリットルと予想され、中間値2億8400万ヘクトリットルは前年より1.8%増。EU25か国の生産量は前年より2.8%増の1億7千万ヘクトリットルでほぼ例年並み。イタリアがトップで、2位フランス、3位スペインだった。新世界はアメリカの減少を他国が補い、全体としては7640万ヘクトリットルでほぼ前年並みとなった。

また、06年のEU25か国のブドウ畑の面積は、減反政策の推進などにより、対前年0.9%減の約356万ヘクタールになる見込み。2000年から6年間で約20万ヘクタール減少したことになる。フランスは引き抜きなどの減反政策がすすみ、EU諸国の中で最も減少幅が大きく、前年より1.3%減だった。

以上、アチコチのニュースレターから抜粋させていただいた。



日本のワイン輸入関係業者も、ユーロ高で苦労が耐えない。
とにかく毎日のテーブルで飲むワインも、これから少し変わりそう?
でも私たちにできることなんて限られている。

出来るのは、「一滴でも美味しく楽しくいただくこと」。
今日飲むワインに関わるすべての方々に感謝しながら、ワインを楽しむこととが大切だと思う。