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宮崎正弘氏「トランプのアキレス腱」、水島聡氏、安倍政権の欺瞞を語る

2019年07月01日 | 政治

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

令和元年(2019)7月1日(月曜日)

       通巻第6122号  

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 なぜトランプは「ファーウェイとの取引続行」を容認したのか

  第四次の対中追加関税は課さないとも発言した真意は

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 6月29日、大阪で開催された米中首脳会談において「話し合いの再開」が確認されたが、ほかにこれという合意点はなかった。
つまり米中貿易戦争になんらの進展はなかった。

 ただしトランプ大統領は二つの重要発言をしている。

第一に「ファーウェイとの取引続行を容認する」としたこと。第二に対中追加関税は課さないとしたことである。

 この発言の真意は中国ばかりか、むしろ米国側が蒙る被害の甚大さを認識しているからで、第一弾の報復関税から第三次にいたるまで、じつはスマホ、パソコンだけは巧妙に対象から外されていたのである。

 ファーウェイのスマホは、インテルなどの半導体供給がなければ製造できないが、逆に中国で組み立てているアップルのスマホも、対米輸出ができなくなれば、立ちゆかない。アップルはどっぷりと中国依存の構造となっている。

ファーウェイは4Gを前提として5Gの開発を進めており、4Gの大半の特許はクアルコムが持つし、OS「アンドロイド」はグーグルである。

トランプ大統領の規制強化によって米国からの技術供与が停まったためファーウェイは独自のOS(鴻蒙)の開発の発表遅延と同時に、5G新型機の発売を延期せざるを得なくなった。

一方、インテルも半導体輸出に暗雲が射し込み、主力工場をイスラエルに移管するとしたが、当面の販売急減は避けられない。

 ファーウェイのサプラインチェーンは中国の国内メーカー(大半が米国との合弁)、米国、日本、韓国、台湾のメーカーなど数十社が関与し、すなわち米国とてファーウェイのスマホ、基地局への部品供給が売り上げの相当額を占めていた。

米国も中国のサプライチェーンの一角にあったのである。

 トランプは、この構築されたサプライチェーンを破壊してまでもファーウェイの排斥を狙っていたとは考えられず、この点では周囲のナバロ、ライトハイザーらとは見解をことにしたと推察できる。

だが米中会談にのぞんだ面々を見渡すと、ボルトン、ライトハイザー、ナバロが雁首を並べていた。

 米国企業も中国にどっぷりと依存していた

 げんに2018年度のファーウェイの部品購入金額は7兆5000億円という途方もない巨額(なにしろ日本の防衛費の1・5倍!)。
このうちの2兆2500億円分は米国のインテル、ブロードコム、マイクロテクノロジーなどが出荷した。

それゆえにブロードコム、インテルなどは「取引停止などとんでもない、販売禁止措置は緩和せよ」と米国企業がトランプ政権に求めていたのだ。

 両国は、この現実を前に竦んだ。

 トランプは「目先の貿易の利益より国家安全保障が大事だ」として、国防権限法をもとに次々と対中制裁、高関税付与をなし、非常事態宣言によって商務省はELを作成し、中国のハイテク企業十数社をブラックリストに入れてきた。

 トランプのアキレス腱も露呈した。

中国が報復関税をかけたためにインディアナ、オハイオ、アイダホ州などの農作物、とりわけ大豆などの生産農家が悲鳴を挙げた。

これらの地域こそはトランプを支える大票田であり、いつまでも報復関税を放任しておいては来年に迫った大統領選挙に悪影響が出る。

 だからトランプは「ファーウェイとの取引続行」を容認し、第四次の対中追加関税は課さないとしたのである。

 ◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽

 

 トランプ大統領は自国の事情で引いたのだろう。ところで彼が突然北朝鮮に行って金正恩に会い、近距離のミサイルだったら容認する、といった噂がネットで流れた。「近距離のミサイル」とは、日本以外に、チャイナやロシアを含む。
トランプ大統領はこの袋小路の金正恩を手下にして、特にチャイナをけん制したのかもしれない。金正恩が北京に行ったことで内心トランプは「早く手を打たないと」と思っていたのではないか。
そして対イラン、これはもしかしたら戦争を引き起こすのではないか、東京オリンピックも危ぶまれるという人もいる。
トランプ大統領の動きは素早い。

そして彼はイスラエル優先である。「国家を持ったユダヤ人」そしてもうとっくに核を持っているとされている。

 

★★ その他に心をうつyoutubeがあった。水島総氏の演説である。彼は事実を言っている。
今までは決まりきった安倍擁護をしていたが、たまりかねて日本の現状を訴えるようになった。

【6.29 新宿】 習近平のウイグル弾圧糾弾!消費増税絶対反対!真の憲法改正断行!スパイ防止法制定!救民国民行動 [桜R1/6/30]



こういう基本的なことを言うことの重要性を深く感じる。
最近の水島氏の言葉は、誰も言わない、雑誌も書かない重要な真実を率先して言っているので、他の「安易な安倍擁護」と全く違う。
ただ自民党の安倍さん周囲の腰巾着保身議員たちのことは見抜けていないのか、それとも他に考えがあるのか・・・しかし信頼できないホスト議員はイザとなれば逃げるでしょう。

 

ブログのティールーム

 

 本日はシューベルト作曲「即興曲」第3番をキーシンが弾くピアノをお聴きください。

Schubert - Impromptu No. 3, Op. 90 (Kissin)


 

 

コメント
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