ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

オペラ歌手の高音

2009年06月30日 | オペラ
オペラ歌手の素晴らしい高音は、ドキドキと期待大、ですね。
その期待していた高音が、声が割れたり、高音を避けて低くしたりすると、「なあんだ!」と肩透かしをくったような、損した気分になりますが、ここでは世界的な名歌手の高音のお話をしましょう。

1、パヴァロッティ・・・ドニゼッティ「連隊の娘」のテノールのアリアは難しいハイCが何度も出てくるので、それを歌える歌手が少ない。
しかし、パヴァロッティはこれが軽々できた。「サザーランドの歌っているのを真似た」と彼は言ったが、サザーランドといえば宝石のような美しい高音を出す名ソプラノ。自分のついている教師から、でなく共演のソプラノから、というところがパヴァロッティのすごいところ。彼の下手な演技力に関しては誰も期待していないが、高音が素晴らしく「キング・オブ・ハイC」と讃えられた。

2、フランコ・コレッリ・・・美男で女性に大人気、彼の高音は英雄的で力強いものだったにも関わらず、その高音の為の「準備体操」は、他の歌手が歌っている時でも、後を向いてさかんに「エヘン、エヘン」とせきばらい、相手のソプラノは怒ったがお客はコレッリの英雄的な高音にしびれた。

3、プラシード・ドミンゴ・・・彼は高音に恐怖心をいだいていた。特に「トロヴァトーレ」はハイCを長く伸ばす一発勝負。脇役のルイスを歌うテノールを呼び、床にひざまずき、涙を流して「高音の時、僕のかわりにそこだけ歌って下さい」と頼み込んだ。脇役のテノールは簡単にオーケーし、ほっとしたが、その時にその歌手はいなくなった。仕方なく、「排水の陣」でのぞみ、何とか成功。
しかし、メトロポリタンで「トゥーランドット」の時、見事に声がひっくりかえり
、そのままそれがDVDになっている。

4、ホセ・カレーラス・・・カレーラスもドミンゴに劣らず高音恐怖症だった。
あるパーティーでスペイン出身の先輩テノールのアルフレード・クラウスが、ご機嫌で呑み、食べていた。「ちょっと失礼、これからメトロポリタンで《連隊の娘》を歌うのでね」と、にこやかに言って帰ってしまった。そのオペラは10回以上ハイCを歌わなければならない難曲だった。カレーラスは呆然とした。
また、病気入院中、バリトンのカップッチッリが見舞いにきた。
カレーラスは名歌手カップッチッリに「高音が悩みです」と訴えた。するとバリトンのカップッチッリは高いBの音を思い切り長く伸ばして歌った。(病院ですよ)
「僕でも歌えるんだ。ましてテノールの君は絶対出来るよ」と。
カレーラスはうちのめされた。バリトンでも出るのに・・・って。
カップッチッリの見舞いは、かえってカレーラスを落ち込ませた。

5、高音を失ったカラス
マリア・カラスは高音から低音にかけて声域の広いソプラノだった。ところが「ルチア」のリハーサルで、高音がいくら歌っても出なくなっていたのだ。
他のオペラならともかく「ルチア」はソプラノの超高音を売り物にしている。
カラスはその超高音が楽音でなく、悲鳴になっているのを客にさとらせまいとして、ドラマの中の「悲鳴」にしたのだ。それでなんとか乗り切ったが、これ以後超高音のオペラを歌わなくなった。いつも「悲鳴」でドラマにすることなどできないからであった。

☆いかがでしょうか。世界的な名歌手であっても「高音」は恐怖なんですね。
パヴァロッティは悩みなし、ですね。でもドミンゴやカレーラスのふかーい悩みはどこか笑いを誘いますね。本人は必死ですが、特にカレーラスなんか大変なショックだったようで。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隆中対続き・・・孔明出蘆

2009年06月29日 | 中国文化・歴史
隆中対続き・・・孔明出蘆


孔明が「天下三分の計」を説くと、劉備は感動して「力になってほしい」と頼みます。
「せっかくですが、この申し出は受け入れることはできません。私はこの田舎の生活が気に入っているのです」
「では、民の苦しみを誰が救うのですか」と劉備は平伏し涙を流します。
三度も草蘆を訪ね、若い自分に平伏しても懇願する劉備に驚き、その思いに感動します。

「対」というのは天子に対して意見を述べることでしたが、今は孔明が「天下三部の計」を劉備に語ったことになったそうです。

☆名優の魅力に、今更ながらゾクゾクします。
特別アンコールでした。

普通のブログにします、といいながら、こんなに素敵な動画が見つかったらどうすることもできません。
無理な決心せずに、ゆったりとした気分で、と思います。
何卒ご理解のほどをお願い申し上げます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「三国演義」隆中対(三顧の礼)

2009年06月29日 | 中国文化・歴史
隆中対・・・孔明「天下三分」を説く


この場面のモノローグを唐国強は日本での講演で語りました。

☆唐国強、アンコールです。「普通のブログにします」なんて何度も・・・。
この魅力に勝てないのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新版「三国演義」さっそくキャストを調べました。

2009年06月28日 | 中国文化・歴史
今日は「更新」が多いです。
ぶれ様がCCTVの「新版・三国演義」2009を教えてくださったので、かっぱえびせん病が再発、どうしてもキャストを調べたくなって、中国のところまでのぞいてきました。

曹操・・・陳建文武(文と武がとなりあって一字)
孫権・・・張傳
劉備・・・宇和偉
諸葛亮・・・陸毅
関羽・・・宇栄光
呂布・・・何潤東
周ユ・・・黄緯徳
他に女優は陳好がちょう蝉、孫尚香に林心如、小喬に趙・・?

監督は高希希、この春から中国のテレビで放映しているそうで、観た人は「一抹の不安を感じる」という意見もありますが、まだはじまったばかりで、たしか50数回あるそうです。

CGなど立派になったので迫力も絶大とは思いますが・・・要は人の心をうつ名優でしょうか。

それとうれしかったことがひとつ、今日は「BARレモン・ハート」気分で呑みます。もちろん国産の中国酒、「さんざし」です。

☆でも、予告篇を見る限りでは・・・な感じ。「三国演義」ではドキドキして心ときめいた予告篇だったけれど。(ビデオに次の予告篇が必ずあったのです)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CCTV 2009 新版「三国演義」のお知らせ

2009年06月28日 | 中国文化・歴史
新三国演義(中央電視台)


中国の重点テレビドラマ、2009年、新「三国演義」が完成、ぶれ様のコメントで知り、さっそく予告動画を見ました。

若い世代の俳優さんたちでしょうか。CGもなかった唐国強たちの実演のみの「三国演義」は永遠ですが、新しいのも気になります。

☆次回からは普通のブログに戻ります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする