あちらの世界

おねえちゃんは、すぐに“あちらのせかい”にいっちゃう。
“しゅくだい”がおわって、“えんぴつ”をけずるときも…
おねえＡ　「キレイになってくるんだぞ～」
おねえＢ　「わかったわ～」

おねえＢ　「このなかね、それ！　ギャー！」

おねえＡ　「やっと、かえってきたか。」
おねえＢ　「…すごく、いたかったわ。」
おねえＡ　「そうか。おまえ…ちいさくなったな。」
おねえＢ　「ええ、かなり、けずられたわ。」
おねえちゃんは、なかなか“あちらのせかい”から…かえってこない。
“あちらのせかい”への“とびら”は、ずっと…ひらいてる。

カーテン de おうちごっこ

“あめ”のひ、おねえちゃんが“おうちごっこ”をはじめた。
そしたら、ママが“カーテン”をかしてくれた。
ママ　　「きょうは、コレをかしてあげま～す。」
おねえ　「うわ～、“おうち”みた～い！」
ママ　　「ソファを…よいしょっと。」
ぼく　　「うわ、ここ…はいれる！」

おねえ　「ちょっと、そこから“かお”ださないで！」
おとうと「あああああ！」
おねえ　「はいはい、“おなか”すいたのね。」
おとうと「あ！」
おねえ　「ほら、ミルクよ。のんで。」
ぼく　　「ほら、ポカブも…のんで。」

おねえちゃんは、すぐに“あちらのせかい”に…いってしまった。
ただ、ソファの“むき”が“はんたい”なだけで…こんなに、たのしくなるんだな。