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糸田十八文庫

キリシタン忍者、糸田十八(いとだじっぱち)が、仲間に残す、電子巻物の保管場所。キリスト教・クリスチャン・ブログ

リバイバルの背景の比較から考える

2014-02-02 23:58:33 | 日本のリバイバル考
 リバイバルが日本に起きるという話を繰り返している人達がいます。しかし、そういう人達が根拠としているのは、預言の賜物が有ると特定のグループの人達が認めている何人かの人物の預言や、世界の人々が日本のために祈っているというようなことであったりします。

 顕著なリバイバルの記録を振り返っても、そういう預言や各国の祈りでリバイバルが起きたという記録は私はでくわしたことは有りません。そういう状況や方法でリバイバルは起きるものではないはずであると考えます。また、預言の中には外れたもの有るのですが、引き続きそういう預言を信じるという姿勢はいかがなものかと私は思います。

 以前のエントリーでも述べましたが、ヨーロッパ、北米、南米等で記録されたリバイバルや運動は、キリスト教の背景を持った国の人達の間で起こりました。社会的な変化へのキリスト教的反発や、時にはいかに自分達がキリスト教的価値から離れた行動をしてしまったかということへの反省、悔い改めから始まったものも有るように認識しています。啓蒙主義とか、北米ではセーラム魔女裁判などもそういうリバイバルの背景になっていたりすると私は講義所の授業で聞きました。そういう背景を持った国のリバイバルは、日本のリバイバルの参考にも根拠にもなり得ません。日本のキリスト教会がとにかくあらゆる分野で悔い改めの祈りをするとかいうことでリバイバルが起こるというようなことでも有り得ません。

 アジアのリバイバルと言えば、韓国とインドネシアが話題に上がります。また、中国、ベトナムなどの地下教会のリバイバルの話も聞かれます。しかし、これらのリバイバルの要因も日本のリバイバルを考える時には背景が違い過ぎます。
 共産圏の地下教会のリバイバルは、そういう霊的な活動が抑圧されていることから来る部分も有りますし、社会的な動きへの失望からキリスト教こそ希望の持てる教えだと考える気持ちが伝播するということも有るだろうと考えられます。しかし、そういう要素は日本には有りません。
 韓国については、プロテスタントが入った時、王妃の病気を治したということで寛大に受け入れられたということや、日本からの圧力に目が向いていたので、欧米からの侵略の手先であるというような意識で見られず、受け入れられ易かったという背景も有ります。(韓国系の神学校の講義でそう教えているのを実際に耳にしました。)
 インドネシアのリバイバルはかなり特殊であると思います。私が読んだ資料によれば、畑で仕事をしていた女性に天使と思われる人が現れて、「これからあなたがたを教える人が来る。そのの教えを聞いて守りなさい。このことを人々に知らせなさい。」と語ったというのです。それでその女性がビックリ仰天してその話を人々にしていると、宣教師が来たのだそうです。それで、人々は一生懸命その話を聞いて信じたのだという話でした。どれぐらい信憑性が有るのかは知りませんが、その他のことが記述されていませんでしたし、著者はインドネシア人でしたから、それが共通の認識なのかもしれません。講義所のインドネシア人の先輩にその著者のことを尋ねたら、「あのリバイバルの人ね。」というような、ちょっと付き合いきれないような素振りを見せましたが、同時にインドネシアのリバイバルは継続しているとも言っていました。インドネシアに宣教にでかけた複数の日本人がその影響を受けていることは間違いないと思われます。しかし、このような展開も現代の日本には当てはまらないことではないでしょうか。

 このように、諸外国の例から考えても、日本にはリバイバルが起きる背景が無いと思われます。リバイバル的日本の教勢の拡大を考えるならば、先ず、既存の教会が基本に帰ってキリストの証人としての歩みをどのように確立するべきかを考え直すことではないかと思います。神を愛し隣人を愛する取組の現代的適用や現れを真剣に考えて取り組み、あの教会がこの地域から無くなっては困ると思われるような世の光、地の塩として認識されること、また、真っ直ぐに聖書を説き明かすこと等の、基本に立ち返ることが必要だと思います。それこそが、私たち忍者の最初に見るべき日本のリバイバルなのではないでしょうか。是非ご一考いただき、着実な日本のリバイバルへの第一歩に、皆様の教会が進んでおられる状態になることを願って止みません。





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