バリダンスの中でも、勇壮な戦士の心を表現した有名な踊り『バリス』
その第一人者として世界的に名高い、アナック・アグン・アノム・プトラさん。
私たちが泊まった【ウブド・サリ・ヘルス・リゾート】の側、同じケジャン通りの並びにお家がある。
今回の新婚旅行のお世話をして頂いた京都【ZAPPA】のオーナー、玉村順子さんにご紹介頂き、お会いする事が出来た。
この翌日に、アノムさんの『ジャウック・マニス(白いトペン=仮面を付けて踊る戯けた小悪魔の踊り)』を拝見。
もう鳥肌が立つくらい本当に素晴しい
小さく細いアノムさんの体が、何倍にも大きく見えた
しなやかで自然体で、切れ味抜群。
リアルな存在感の凄さ。
変化自在な余裕。
特に足の捌きの見事さには、只々感服m(_ _)m

写真は右から
京都【ZAPPA】の玉村順子さん
アノムさんの奥様で、やはり名舞踊家のアユさん
アノムさん
中村梅雀と寿子



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公演終了後に、ジェゴッグの楽器を試奏させてもらった。
木琴のマレットにあたるバチは、木製で大きく、非常に重い。
彼らが叩くメロディーを、同じスピードで叩いたら、2分で腕が棒になった。
一時間半叩き続けるなんて、気が遠くなる。
全身で、特に腰を使って叩かねば、長続きはしないそうだ。
彼らの日常の訓練の賜物なのだ。


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バリ島の音楽といえばガムラン。
金属製の楽器が中心で、五音階で構成される。
複雑なメロディーと和音、変化自在なリズムで構成されている。
しかし、北の地方で広まった竹の楽器で演奏するジェゴッグは、四音階で構成されている。
音階やメロディーは単純だが、リズムが凄まじい。
高音から低音まで、腹に響く打撃音の洪水は、気分が爽快になる。
全身を使って叩き続ける演奏は、一時間半に及ぶ。
大変な体力と集中力を必要とする。
だから、若手しか出来ない。


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ブサキ寺院中央の、総本山の入口。
お祈りをすませた二人。


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バリ島はヒンドゥー教の島である。
そのヒンドゥー教の総本山がブサキ寺院。
ブサ=全部
キ=寺
つまり総本山という意味だ。
山の上に、ヒンドゥー教の各階級の寺が建ち並び、中央に本山がある。
ウブドから車で一時間半。
朝、正装に身を包み、お供え物を用意してもらいって出発。
僧としての二番目の階級であるアグンの称号を持つ、ウイダラさん(日本語が達者)に案内されて、
観光客は入れない中央(お祈りをする人のみ許可を得て入れます)まで入れてもらい、
高僧のお祈りと洗礼を受け、
夫婦の将来の充実と幸せを祈願した。

後ろに見える三つの塔は、三位一体の神の塔。



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バリ島の南東部の海岸に、クサンバという土地がある。
ここで細々と塩を作っている一家がある。
第二次世界大戦中、日本兵がこの海岸で塩を作っていた。
一家はそれを教えられて、今日までこつこつと手作りで塩を生産している。
砂浜に海水を何度も撒き、乾燥させ、結晶の付着した砂を、木の大きな器で濾過していき、おしまいにはヤシの葉の上に結晶を溜めて天日で乾燥させ、塩にする。
赤穂の塩の作り方に似ている。
その塩は結晶が大きく、甘くて、とても奥深い味がする。
塩だけで酒のつまみになるくらい美味しい。
この塩を持ち帰り、日本の大学で成分分析を依頼した人がいる。
その成分は、塩分制限を受けている患者さんが摂取しても大丈夫な程、ミネラル豊富な良い塩なのだそうだ。

もちろん私もこの塩が大好きである。

早速買って帰り、枝豆に振って食べ、ビンタンビールを飲み干した。
それはもう、至福の時である。


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バリ島といえば、トッケー。
各家の天井に一匹くらいは必ず棲んでいる。
家の守り神だ。
このトッケー君は20cmくらい。
緑がかった体に赤い斑点。
金色の目。
ちょっとグロテスクに思われるかもしれないが、
ずっと見ているとなかなかチャーミング
モソっとした動作。
ペロリと出す舌。
時々ポトリと、レーズンの様な糞を落とす。
辛抱強く虫を待ち、捕まえようと必死に狙っている姿は、実に可愛い
日本に連れて帰りたいくらいだ。
「ゥゥゥゥゥ トッケー トッケー トッケー ゥゥゥゥゥ」
と恍けた声で鳴く。

トッケーという声を七回連続で聞くと、幸運が訪れるという。

もちろん
七回連続
聞きましたよーーーーー


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魚のすり身の団子と野菜のスープ、バクソ。
ミーとは麺の事。
アヤムは鶏。
つまり、鶏出汁スープに鶏の唐揚げも入り、日本のインスタントラーメン風の麺が入っている。
団子も野菜も絶妙な味
スープの淡い味付けはまるで関西のうどんの様だ。
ちょいと辛みにサンバル(お馴染みバリの唐辛子ソース)を入れて食べる。
美味い
店内にはハエがブンブン飛んでいるが、そんな事にビックリしてはいけない。
この雰囲気とこのチープな食事。
正にバリだ。



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バクソとは、魚のすり身で作った団子と野菜の入った、スープの事。
プリアタンにあるバクソ専門店【バクソ・ソロ】
観光客は行かない店
ここのミー・アヤム・バクソが美味い



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13年前。
シアターコクーン主催、シェークスピア作『夏の夜の夢』は、横浜ボートシアターの遠藤啄郎氏の脚本演出で、バリ島を舞台にした物語として作られた。
本物のバリのミュージシャンやダンサーを日本に呼んで共演する、という事から、稽古をバリ島で行うという贅沢なものだった。
バリを訪れた出演者スタッフの一行は、ウブドに住むジャカルタ人のイスハックさんにお世話になった。
大豪邸の広大な庭に、コンクリートで稽古場を作って下さり、我々はそこで思う存分稽古をする事が出来た。
バリのミュージシャンやダンサーの指導で毎日バリダンスをし、それから芝居の稽古に入っていった。
私は東京での劇団前進座の公演が済んですぐにバリに乗り込んだため、着いた段階で既に疲労困憊であった。
当時のバリの暑さにもやられて意識も朦朧としていた。
パック役だった私は、登場の長台詞の途中でバク宙をする、というプランだった。
元々私はバク宙が得意だった。
しかし、感が狂った。
二日目の稽古の時着地に失敗して、右足を思い切りコンクリートの床に叩き付けてしまった。
激痛が走った。
病院に運んでもらった。
当時はまるで体育館の様な病院しかなかったが、レントゲンの機械は最新の日本製だった。
結果は、右足小指の付け根の剥離骨折。
治療はただ包帯を巻くだけ。
骨折というものが、どれほど痛いものであるかという事を、初めて知った。
痛くてとまともに歩けない。
せっかくバリ島まで来ていながら、稽古へは声だけの参加。
毎日足を引きずり、悶々としていた。
一週間後に帰国して病院に行くと、膝までのギブスを填められた。
公演10日前だった。
それを見たキャストもスタッフも、皆絶望的になった。
私は諦めずに、長年お世話になっているトレーナーの先生のところへ直行。
先生はすぐにギブスを取り外し、薄いボール紙で作った副木を当ててテーピングをした。
「飛び跳ねてごらんなさい」
と言われて、その通りにした。
まったく痛みを感じなかった。
すぐに稽古場に戻り、皆の前で飛び跳ね回った。
皆は悲鳴と感嘆の混ざった叫び声をあげた。
この方法で本公演20日間をやり通した。

私にとって忘れられない思い出である。

今はイスハックさんも亡くなり、豪邸は他の人の手に渡っている。
その家を見付ける事が出来た。
稽古場の屋根は無かったが、昔のままの位置に残っていた。
私はここで骨折したのだ。


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【ウブド・サリ・ヘルス・リゾート】で洗濯を担当しているニョマンさんが、特別に作ってくれた。
ラクサ・アヤム(鶏出汁の野菜スープに春雨が入った物)とナシ・チャンプル(ナシ=米、チャンプル=混ぜる)
バリ島では最もポピュラーな料理である。
沖縄料理でも混ぜた物をチャンプルというし、バリでは豆腐をタフという。
文化が繋がっている。
ニョマンさんが作ったそれは、濃厚な鶏出汁スープといい、ナシ・チャンプルのおかずといい、香りも食感も塩気も辛みも絶妙な味付けで、心底唸らされる絶品。
美味しい。
うぅぅぅぅぅぅむ
幸せだ


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田園  



正に田園。
私たちが泊まっている【ウブド・サリ・ヘルス・リゾート】のすぐ裏には、このような田んぼが広がっている。
何処までも田んぼ。
長閑というのはこの事だと、つくづく思わされる景色だ。
心が洗われる。
アヒルが草や虫を食べ、鶏が遊び、牛が寝そべる。
豊かな水。
鳥追いの風車が、カランカランとのんびりした音をたてている。


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バリ島名物、ライステラス。
バリは一年中温暖な気候。
雨期と乾期があるが、豊かな水とタップリとした太陽に恵まれている。
一年に三回、米が作れる。
山の上から下まで、狭い土地を有効に使い、豊かな水を流して使っていく。
人間が作った物であるが、自然に溶け込んだ、見事に美しい景色である。


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ラフティングの途中で、川に溺れかけているアルマジロを発見
岩に必死にしがみついている姿は、あまりに哀れであった。
インストラクターのお兄さんに頼んで助けてもらった。
「日本に持って帰るか?」
と言われ、そういう訳にもいかないので
「いらない」
と言ったら、お兄さんが酷く喜んだ。
この写真を撮った時は、私は何も知らないからニコニコ笑っている。
しかしこのアルマジロ君は
この後、お兄さんの手によって売り捌かれ、
高級食材として処分されたらしい。
彼の大きな臨時収入になってしまった。
いまだに悔やまれてならない。
「日本に持ち帰る」
と言って、後でこっそり逃がしてあげれば良かった。
嘆きのどん底で頭を抱える様にしていたアルマジロの姿が、目に焼き付いて離れない。


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続いてはラフティングに挑戦
キンタマニの山から、川をゴムボートで下る。
岩だらけの川は結構難しい。
インストラクターのお兄さんのかけ声で、前や後ろに漕いだり、ボートを揺すったり。
それでも何度か座礁。
力一杯蹴飛ばしたり漕ぎ捲ったり、必死に脱出して下り続ける。
途中小さなダムがあるので、いったんボートをおりて記念撮影
全身ずぶ濡れになるので、下っている最中を撮れないのが残念。
全部で一時間半ほど水と格闘
景色が美しい
途中で色々な村の人々に出会った。
みんなにこやかに手を振ってくれる。
スリルと長閑さを満喫
楽しかった


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