今井正監督の映画『海軍特別年少兵』がDVDで発売された。
東宝創立40周年記念作品として、1971年に撮影した映画である。
海軍特別年少兵とは、日本海軍が満14歳8ヶ月から15歳9ヶ月の男子を対象に設けた、海軍練習兵制度に基づいて入隊した少年兵。
幼い少年たちが軍人としての教えを徹底して叩き込まれ、
〔御国のために戦い、死して虜囚の辱めをうけず〕と、純真に玉砕の道を選んでしまう。
少年たちには夫々に家庭的事情があり、彼らを教育した教官たちにも、夫々の生まれ育った環境から来る考え方の違いや事情がある。
如何に、当時の異様な状況が人間を狂わせていったか。
この映画は深く描いていく。

私は当時16歳。
まだ【中村まなぶ】という芸名だった。
岩手県出身の少年、林拓二を演じた。
このDVDの表紙の左の少年が、私である。
父親役が加藤武さん、母親役が荒木道子さんだった。
貧しい農家に生まれ、酔いどれ親父と働き者のお袋に育てられ、食い扶持を助ける為に志願した。

撮影するにあたり、実際の年少兵だった方々に当時の事を教わり、訓練や生活は本当にリアルに再現した。
今井正監督は決して手を抜かない。
殴るのも全て本気で殴らせた。
殴る側も役に徹しなければ殴れない。
その厳しさ苦しさ痛さは、今も忘れられない。
それは、どこまでも厳しく優しい、監督の愛情なのだ。
映画に対する情熱なのだ。
どんなシーンも、納得がいくまで決して諦めず、何度でもやり直しをした。
だから少年兵たちの目が生きている。
鬼教官の工藤教班長役の地井武男さんは、少年たちを殴り続けた。
本当に大変だったと思う。
鬼教官の、本当の優しさが滲んで出た時、胸にグッと来る。

とにかく名作である。
深く、厳しく、人間に対する愛に溢れた作品だと思う。
今また世の中はキナ臭くなって来ている。
そんな時に、この映画がDVDで復活したのは嬉しい限りだ。
是非、観て頂きたいと思う。


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嬉しい楽しい再会

左から、光成沢美さん(福島さん夫人)、西田さん(指点字通訳)、福島智さん、梅雀


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昨年放送されたフジテレビドラマ『指先でつむぐ愛』は【ギャラクシー選奨】を受賞。
その後【日中韓フォーラム】に出品され、大絶賛を受けた。
福島さんを説得し、励まし、ドラマ化への情熱を注ぎ続けた山田大作プロデューサーの、
「この素晴しい作品を、世界中の多くの人々に見せたい、知ってもらいたい」
という思いは、今も熱く燃え続けている。

放送から一年半。
本当に久し振りに、福島智さん・光成沢美さんご夫妻と再会。
ドラマ制作当時は体調が優れず、痩せていた福島さん。
今はとてもお元気で、身体は一回り大きくなり(笑)、ふっくらと顔色も良く、ユーモアたっぷりのトークが炸裂。
ドラマ制作のTSPのメンバーと共に、よく食べよく飲みよく喋った。
お喋り好きが揃ったこともあって、深夜まで約8時間大爆笑の連続。
山田プロデューサーの熱い思いも更に燃え盛り、盛り上がりっぱなしの一夜であった。

福島さんとは、今後も様々な活動でお付き合いする事になると思う。
お互いに、食べ過ぎ飲み過ぎに気をつけて(笑)、元気に活躍したいものである。

写真は
前列左から中頭さん、光成沢美さん、福島智さん、梅雀、白石さん
後列左から山田大作プロデューサー、西田さん(指点字通訳)、寿子




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新幹線から見えた虹。

最近よく虹を見る。


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『敵は本能寺にあり』の撮影が終り。
久し振りに東京へ向かう。

新幹線の窓から、綺麗な夕焼けが見えた。
そういえば撮影に入る前に乗った新幹線からは、虹が見えた。

よく頑張った。
きっと良い作品になることだろう。


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俳優部門の撮影は全て終わった。

とにかく酷暑との闘いだった。
「どうしてこんな暑さの中で芝居をしているんだろう?」
と、可笑しくなってくるくらい暑かった。
しかし体調を崩すメンバーもなく、無事に撮り終えた事は何よりでした。
悪条件の中でも集中力の高い、とても良い現場でした。
皆さん本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。

写真は明智光秀オールアップの瞬間。
花束を頂き、監督と固い握手。


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CGは今やハリウッドや日本だけでなく、世界中の映画やテレビやビデオ等の
映像の世界に於いて、とても大きな役割を担う様になった。
この十年程の技術的進歩は凄い。
驚く程のリアルな存在感で、画像を造れるようになった。
去年の『信長の棺』
そして今年の『敵は本能寺にあり』でも
大切なところでさりげなくCGが使われる。
我々役者の演技を撮り終えてから、CGチームの作業が始まる。
根気と集中力と、進化する力を必要とされる大変な仕事だ。
今回の出来上がりがとても楽しみだ。

写真は『敵は本能寺にあり』のCG制作チーム。
私の左隣がチーフの佐々木宏さん。



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日本各地で観測史上最高気温を更新した昨日16日。
京都も38.6度。
拵えを終えて撮影スタジオに向かう。
パラソルを持ってくれているのは演技事務の城野さん。
下のコンクリートは裸足では歩けない程に熱くなっている。
太陽光線を遮っても、下からの照り返しと熱は強烈。
サウナに入った瞬間の様に息苦しい。
体感温度は50度??
美しく分厚い紬の衣装が、身にこたえる。
汗っかきの私は、スタジオに着く頃には汗だくになってしまう。
スタジオのクーラーも、テストや本番中は音を消すために止められる。
照明の熱がギンギンと攻めて来る。
スタジオと言えども暑いのである。



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8月16日は京都名物の一つ【大文字 五山送り火】の日。
私は51年生きて来て、まだ一度も生で観た事が無かった。
しかし今京都にいる。
そして泊まっているホテルの部屋からは
【大文字】【妙】【法】
の三つがしっかり見える。
素晴しいチャンスだ。
点火は20:00から20:50の間。
 
この日はもう既に京都中がお盆休みに入り、撮影所も皆撮休。
しかし、京都中でただ一つ
我々の『敵は本能寺にあり』だけは、撮影をしていた。
シーン数も多く、スケジュール表を見ると夕食後の撮影もあり、終了はかなり遅いと予測された。
「一所懸命頑張れば、何とか間に合う可能性はあるさ」
と、胸をワクワクさせて期待していた。
しかし撮影は押しに押し、あと2シーン残っている段階で夕飯休憩。
再開は20:00だった。
万事休す。
諦めた。
機材のトラブルもあって待ちになり、更に時間がかかっていく。
「来年のこの日は東京で舞台だから観られない
ひょっとしたら、一生観られないのかもしれない…」
と、絶望的になっていた。
そこへ、この日東京から来ていたプロデューサーの内山さんがやってきて
「ちょっとだけですが、見えますよ」
と言うではないか
「NHKの中継じゃないの?」
と半信半疑、扮装のまま付いて行った。
連れて行かれたのは〔俳優会館〕という楽屋や事務所の集まった建物の、外側にある階段の3階の踊り場。
何と、ビルとビルの隙間、アンテナや空調設備の間から、奇跡的に
【鳥居形】が
バッチリ見える
しかも間近に
そしてこれまた階段の柱と柱の隙間から、遥か彼方に
【大文字】が見える
もう、鳥肌ものの感動だった
ホテルの部屋からは三つが綺麗に見えるが、それはガラス越し。
やはり生の火は違う。
完全に諦めていたのに観られて大感動だ。
見えるポイントを探し出してくれた内山さんに大感謝
暫し見入って
満足して
撮影現場に戻った。
気合いが入った
内山さん、ありがとう
あと5日間、頑張ります(^o^)



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明智光秀役の私の馬として割り当てられたのは〔鞍馬〕くん。
気温35度以上の炎天下では、地面からの照り返しで体感温度は相当なものになる。
甲冑に身を包んだ私を乗せ、長時間ジッとしていなければならなかったり、
何度も同じコースを行ったり来たりさせられたり。
時間だって不規則。
彼は毎日そんな過酷な仕事をこなしている。
今日は朝から深夜までかかった。
彼は途中、お腹が空き過ぎて足がガクガクしたり、
餌を食べて眠くなり、居眠りをしたり…
私はしょっちゅう撫でたり話しかけたりして励ました。
撫でてあげると、鼻面を押し付けてきて甘える。
実に可愛い




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『敵は本能寺にあり』の撮影が三分の一終えた7日。
撮影終了後に撮影所内の駐車場で、その日のスタッフキャスト全員で焼肉パーティーをした。
毎日35度を越える炎天下で、鎧兜に身を包み、馬に乗っての演技をしたり
とにかく8月の京都での撮影は酷暑との闘いだ。
暑気払いとスタミナと皆の結束のために、ワイワイと楽しんだ。

よく呑みよく食べよく喋り、良い心持ち
右から
玉木宏さん(織田信長役)、市川染五郎さん(明智左馬助役)、梅雀(明智光秀役)、三村晴彦監督


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私は今、松竹京都撮影所でテレビ朝日ドラマスペシャル『敵は本能寺にあり』の撮影中である。
昨年放送された『信長の棺』の完結編。
加藤廣原作の『明智左馬助の恋』(日本経済新聞出版社)をドラマ化。
原作は、織田信長の遺骸を巡る三部作『信長の棺』『秀吉の枷』の第三作目。
日本史上最大の謎の一つ【本能寺の変】の、直接の目撃者である明智一族の側から見た物語である。
昨年の『信長の棺』では、主役は松本幸四郎さん(太田牛一役)で、私は羽柴秀吉役だった。
そして今年の『敵は本能寺にあり』では、主役は市川染五郎さん(明智左馬助役)、私は明智光秀役である。
二年連続で親子二代とタップリと共演する事が出来て感激である。
私は昨年とはまるで正反対の役。
情が深く、真面目で真っ直ぐだった明智光秀。
やり甲斐があるし、なかなか難しい。
毎日ワクワクしながら演じている。
監督は昨年と同じ三村晴彦監督。
役者の演技のベストチョイスをじっくりと待つ。
これはきっと良い作品になる。

写真は市川染五郎さん(明智左馬助役)と梅雀(明智光秀役)


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京都【ZAPPA】のオーナー、順子ママさん。
私たちのバリ島新婚旅行は、おかあさんの
「まだ新婚旅行に行っていないんだったら、是非バリに行って下さい」
の一言で決まった。
今しかない、と思い切って長期の休みを取らせてもらい、生まれて初めての「プライベートとしての海外旅行」であり、記念すべき新婚旅行に行けたわけである。
バリ島では、おかあさんの心のこもったお世話の御蔭で、実に様々な素晴しい体験をし、不思議な出会い、不思議な展開、最高にハッピーな時間を過す事が出来ました。
本当に本当に、ありがとうございます。
来年も是非また、バリ島に行きたいと思います。
もちろん、京都に行けば必ず【ZAPPA】の美味しい料理と美味しい酒を頂きに参ります。
おかあさん、ありがとう


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バリ島新婚旅行最終日。
ウブド・サリ・ヘルス・リゾートの近くにある【イブ・オカ】に、念願の〔豚の丸焼き〕を食べに行った。
昼しか営業していない。
二頭分が完売すると店が閉まる。
今までスケジュールの都合で、なかなか行けなかったのだ。
大きな皿にてんこ盛り。
凄い量だが、一口食べればもう感激
豚肉のプリプリの食感
ジューシーな肉汁
パリパリの皮の香ばしさ
スパイシーな腸詰め
パリッとした唐揚げ
野菜の美味しさ
ご飯との相性
もうもう(豚だが)それは最高のお味

もっと早くに食べていれば良かった。
これほど美味しい物とは思っていなかった。
〔豚の丸焼き〕を食べる為だけでもバリ島に来たい
と思った二人でした。(笑)



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寿子の『バンニャプラマ』の扮装も完成。
アノムさんのお宅の寺院で、私の『バリス』と二人揃って記念撮影。
舞台上では出会う事の無い組み合わせである。
振り付けはアノムさん。

楽しくて嬉しくて堪らない。



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