いよいよ7月の舞台『男の花道』の稽古が始まった。
まずは顔寄せと本読み。
人気歌舞伎役者・加賀屋歌右衛門と、天下の名眼科医・土生玄碩。
夫々の道の頂点を目指す人間の生き様。
その二人が出会って生まれた深い友情と絆。
登場する権力者・人気歌舞伎役者・医者・江戸の庶民・長屋の貧乏人…
現代にも残るそんな身分や枠の隔たりを超え、
現代にも未来にも通じる、大切な人間の心の目。
役者に当て書きした様な斎藤雅文さんの脚本は、自然と入り込めてとても面白い。
人物が実に人間臭く、愛情深く描かれていて魅力的だ。
踊りや歌の見せ所も満載である。
最初から気合いが入る。
マキノ雅彦さんの演出は芯が通っていながらフレキシブル。
演出家の様々なアイデアと、宇崎竜童さんの懐の深い音楽が何を生み出すか。
これは非常に楽しみである。
そしてその後に記者発表。
演出のマキノ雅彦さんを中心に中村福助さん(加賀屋歌右衛門)と梅雀(土生玄碩)。
前列右からマキノ雅彦さん、尾上松也さん、中村福助さん、梅雀、斎藤雅文さん。
後列右から森本健介さん、一色采子さん、春田純一さん、風花舞さん、真由子さん。
このメンバーを中心としたチームで7月の一ヶ月、
大阪:新歌舞伎座、岐阜:羽島市文化センター、東京:ル テアトル銀座、の三カ所で公演を行う。
昨年私は舞台公演をしなかったので、久々にワクワクしている。
お客様の喜ぶ顔を楽しみに、我々も大いに楽しみながら作り上げて行きたいと思う。