これが間人蟹(タイザガニ)。
京都丹後半島の間人(タイザ)で獲れるズワイガニ。
山陰地方では『マツバガニ』と呼び、福井や石川では『エチゼンガニ』、そして間人では『タイザガニ』と呼ばれている。
小さな間人港には小さな漁船が5隻だけしかなく、蟹の漁獲量はほんのわずか。
だから『間人蟹』は特別に幻の蟹といわれる。
冬の日本海でのロケは寒さと強風で厳しいが、こんなものに出会えるから格別である。
綺麗な飴色の蟹で、ハサミの力は恐ろしく指を切断する程だそうである。
『蟹しゃぶ』にして【蟹ミソ】をからめて食べる。
スッキリスルッとしている蟹の身の、ほのかな甘みと香りと味わいに、濃厚でいながら心地良い【蟹ミソ】の深い深いあじが絡んで、もう それはもう 今まで味わった事のない様な、筆舌に尽くし難い食感とお味。
『蟹』というものの解釈がまるで変わってしまう。
蟹の【蟹ミソ】は一匹ずつ色も味も香りも違い、それを比べて味わうのもまた至福の時である。
その鍋で地元の野菜を食べ、そして雑炊にし、またも【蟹ミソ】を混ぜて食べる。
そして焼きガニにして食べた後の殻を炙って燗酒を入れた、蟹の【殻酒】。
濃厚な味わいが舌を踊らせる。
もう どうしようもなく幸せである。
間人港の『漁火亭』のご主人:志村朝雄さんのお蔭で、素晴らしい思い出になりました。
ありがとうございます。
今度は泊まりがけで満喫したいと思います。
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