私が大阪の新歌舞伎座で『元禄めおと合戦』の舞台に立っている間に、
大河ドラマ『篤姫』の私の出番が台本6冊分溜まっていた。
4月28日の週は梅雀ウィークリーとなった。
毎日朝から深夜までの撮影だ。
しかし何と言っても茶室のシーンは楽しみである。
私を囲むこれらのお道具は、鈴木宗卓さん所有の物。
安土桃山時代の物から江戸の物まで本物が並ぶ。
そしてまた現代の人間国宝の方の作品も含まれる。
本物の茶器は存在感も姿も触り心地もまるで違う。
それぞれの茶器の恐ろしいお値段はさておいて
何とも幸せなひとときである。
自ずとお手前も厳かな気持ちで行える。
井伊直弼の茶人としての一面を見せる重要な場面。
その責任と、幸せを感じるのである。
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