『お登勢』の脚本・演出のジェームス三木先生が昨日、松山での公演を観にいらした。
先生との最初の出会いは'91年だった。
劇団前進座の『煙が目にしみる』の脚本・演出をされた。
以来、NHK水曜時代劇『戦国武士の有給休暇』
そしてNHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』
NHK水曜ドラマ『存在の深き眠り』
NHK水曜ドラマ『おじさん改造講座』
NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』
松竹特別公演『ありふれた女』
前進座公演『お登勢』
そして今回の『お登勢』再演と、数々の作品に出演させて頂いている。
私は『煙が目にしみる』の根本信吾役で芸術祭賞
『八代将軍吉宗』の徳川家重役で松尾芸能賞奨励賞を頂いた。
私はこの『八代将軍吉宗』の家重役で世に知られる様になった。
この役の役作りについては、話が長くなるので書かないが、とにかく役者として命懸けの闘いだった。
私の役者人生の節目節目に、先生の作品との出会いがあり、その度に難しい役に起用して頂き、お蔭で少しずつ成長させて頂いた。
本当に感謝しています。
これからもたくさん、私に挑戦の場を与えてください。



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実に何年ぶりになるのだろうか
歌詞付きの歌を作曲している。
作詞は妻の寿子のアイデアを基に、私とふたりで作っている。
実は来月15日に急遽、私たち夫婦の結婚式を挙げることになったのである。
あまりに多忙なスケジュールに押し流されて、いつまでも先延ばしにしてはいけないと思い、ダメもとで問い合わせたら何と何と、大安吉日が空いていたのだ
去年、入籍の日を決めた時と同じ様に、まるでその日が用意されていたかの様な不思議な瞬間だった。
ごく身内だけ、親戚も代表者のみの少人数で行う。
式中や披露宴で流す音楽もふたりで選定する。
「身内だけだから色んな事をやっちゃおう」
「せっかくだから二人で作った曲を二人で演奏しよう
となった。
私が旅公演中だから電話とメールでのやり取りである。
逢えないもどかしさはあるが、楽しい作業だ。
何やら名曲が生まれそうな予感がする


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21日から24日は、高知県民文化ホールでの公演。
会館のある県庁前の通りは、今日は『木曜市』
日の出から日の入り一時間前まで、毎週木曜日に110店程が並ぶ。
クスノキが立ち並ぶ、いかにも南国的なゆったりとした道にズラリと
農産物、海産物、植木や花、金物、衣類、雑貨、玩具、等々
ありとあらゆる昔ながらの生活に必要な物が並ぶ。
高知市では毎週日、火、木、金に、夫々に所を違えて街路市を展開している。
ダイエーやイトーヨーカドーが潰れても、中心部の商店街が寂れて閑古鳥が鳴いても、イオンが一人勝ちしても、この街路市だけはちゃんと続く。
路面電車がしっかりと役割を果たしている。
新聞社の道沿いの壁には新聞が貼られ、立ち止まってそれを読む人が必ず数人いる。
歩道や横断歩道は自転車優先の道になってしまっている。
新旧入り混ざって様々な過渡期ではあるのだろうが、この土地独特の風情を感じる。



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いよいよ『お登勢』四国巡演が始まった。
3月17日~4月7日まで18ステージ。
丸亀から始まり、高松、高知、須崎、松山、今治、鳴門、阿南、徳島、そして奈良で終わる。

船山馨:原作、ジェームス三木:脚本・演出
江戸末期から明治にかけての淡路島。身分制度の差別意識と矛盾、時代の大きなウネリに翻弄される人々。
武家奉公をしている下女〔お登勢〕の姿を通して、揺れる武家社会を描く。
私は、徳島藩士から【浅葱者】(あさぎもの)と言われて蔑まれた稲田家の家臣、津田貢を演じる。
傷つき屈折し、しかし己の理想を求めてもがき苦しむ、難しい役である。
この芝居ではラストでお登勢(浜名実貴)と夫婦になる。

昨日は丸亀での公演。
お客様の素晴しく温かい反応が嬉しかった。
二年振りの再演。
この芝居の呼び物である【木偶人形】(でこにんぎょう=淡路島ではそう呼ぶ)
要所要所で、お登勢と津田貢をこの人形で表現する。
文楽人形より少し大きい人形で、文楽と同じ様に一体を三人で扱う。
専門の人形遣が扱うのではない。
この芝居で夫々に役を演じている、劇団の若手俳優が、人形遣もやるのである。
扱いは大変難しいが、一昨年の初演で猛特訓したお蔭で驚異的な習得を実現した。
今回もなかなか素晴しい。
人形は呼吸をしないから、決まり所がビシッと決まる。
思いが凝縮して見える。
だからお客さんの目は人形に釘付けだ。
我々人間は、負けない様にしっかり演じなければならない。

写真は、開演前に劇場ロビーで稽古を繰り返す【若手人形遣役者】たち。
彼らの技術上達は目を見張る物がある。
役者をしている時より数段早く進歩し、何倍も素敵な顔をしている。(笑)


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テレビ東京ドラマスペシャル『復讐するは我にあり』
1963年に起こった連続殺人事件をモデルにした小説のドラマ化である。
以前、緒方拳さんが主演の映画があった。
今回は柳葉敏郎さんが主演。
私は死刑執行の日に立ち会う教誨師。
牧師である。
最初とおしまいの2シーンだけの登場。
私にはスケジュールの空きが一日しかなかったが、お世話になった監督とプロデューサーなので、喜んで出演した。
今、毎日の様に起きる殺人事件。
精神構造や動機を理解し難い事件が多い。
このドラマの主人公も、尋常な考え方では理解出来ない人物である。
改めて人間という生き物を考えさせられる。
3月28日放送。

柳葉さんは気さくで、とても気をつかわれるナイスガイ。
それにしても、顔の大きさの違いに愕然
f^_^;



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