余りに暑い毎日。
仕事がオフの日、日中はついつい家に閉じ籠ってしまう。
運動不足になる。
汗もかきたい。
夕食後かなり遅い時間だが、外は日中の暑さが和らぎ、
散歩にはうってつけの気温。
井の頭公園を散歩した。
セミ達も昼間の暑い最中は静かだったが、
夜中はガンガン鳴いている。
もしやと思い、そこらの木々に目をこらした。
やっぱり、いた
本当に久しぶりにアブラゼミの羽化を見た。
完全に成虫の姿になるのを観ていたら、夜が開けてしまうので
時間切れでここまで。
別の木にも、まだ色が変わり切っていないアブラゼミがいた。
私が子供の頃は、地中から出て来たばかりのアブラゼミの幼虫を拾ってきては、
蚊帳の内側につかまらせ、
背中が割れて出て来てから茶色い成虫になるまで、ジッと観ていたものだ。
私は小さい頃から虫が大好きだった。
幼稚園の帰りなど、地面に行列を作って餌を運ぶ蟻を見つけると、飽きるまでジッッと観ていた。
そんな事にずっと付き合ってくれた親に感謝である。
こういう事が、人間の集中力を養っていくのだと思う。
井の頭公園の地面も、年々コンクリートに覆われていく。
木があっても裸の土が無ければ、蝉は出て来られない。
コンクリートに覆われていない土。
土壌にとっても、空気や水にとっても、
とてもとても大切な、土の地面。
人間を含めて、生き物に大切な自然環境を、本気で考えてほしい。
夏のセミ達がいつまでも、元気に鳴いていられる日本であってほしい。
そして子供達が、安心して虫を眺めていられる日本であってほしい。