2001年9月11日朝。ユナイテッド93便は何事もなく飛び立った。
くつろいで朝のひと時を過ごす乗客たち。
この飛行機にテロリストが乗っていることなど、誰も知る由もなかった。
そして、あの恐ろしい事件は起こった。
今もあの映像は目に焼きついている。
想像をはるかに超えた現実に、かえってリアリティを感じることが出来なかった。
あれから5年。
「まだ」と言っていいのか、「もう」と言うべきなのか。
月日は流れて、この秋9・11を題材にした映画が相次いで公開されることになった。
ハイジャックされた4機のうち、ユナイテッド93便だけがテロリスト達の目標を遂げることが出来なかった飛行機だ。
乗客もテロリストも全員死亡したわけだけれど、残されたボイスレコーダーや乗客が機内から家族にかけた電話から、機内で起きたであろう事を想像して再現している。
誰にスポットライトを当てるでもなく、機内で起こったであろう事をカメラが淡々と追っていく。
飛行機が急降下すると映像は激しく揺れ、観ているこちらまで恐怖に陥る。
ハイジャックされた当初は楽観的に考えていた乗客たちも、電話で他のハイジャックされた飛行機がワールドトレードセンターに突っ込んだことを知ってからは、自分達の運命を知ることになる。
一か八か。
犯人に奪われた操縦桿を自分達で取り戻そうと捨て身で犯人に立ち向かう。
誰も英雄になりたかったわけではない。
愛する家族の元に生きて帰りたい一心からの行動だったのだろう。
立ち向かう乗客たちはキリストに祈り、乗客の反撃を受けたテロリストはアラーの神に祈った。
そしてどちらも最後に残した言葉は「I Love You」のひと言だった。
テロリストも私達も求めるものは同じなのだ。
「あなたの立場で考えればあなたが正しい。私の立場で考えれば私が正しい。」
いつかどこかで読んだ言葉だけど、
そんな勝手な人間達がひしめきあって暮らす世界で、もう少しお互いの立場について想像力があれば
いがみ合うことも減るのではないかと思うのは、甘すぎる考えだろうか。
帰り道、運転しながら鉄の塊とは思えないほど軽くゆったりと飛ぶ飛行機を見る。
晴れた空に銀色に光りながら軽く飛ぶ飛行機が胸に痛かった。
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この作品は、私も観ておきたい映画なんです。
なので、観てからチョコさんの記事を
じっくり読ませてもらいますね。
いや~9.11は衝撃的な事件でしたね。
事件以上の事件というか・・・・。
なるべく早めに観ておきたいな。
映画というよりドキュメンタリーでした。
「観たい」というより「観ておくべき」映画のひとつなのかもしれません。
柄にもなくいろいろなことを考えさせられました。
Pamyさんもぜひ観てくださいな。
一機目の飛行機がWTCに突っ込んだと言うニュースを伝えている最中、
二機目の飛行機が新たに突っ込むというライブ映像。
映画にシーンかと思うくらい衝撃的な映像でした。
もうあの9.11から5年が経つんですね。
チョコさんの言うように、早いんだがあっという間だったのか。
私にも分かりません。
未だにテロ活動は世界各地で起こり、その度に犠牲者がでています。
人の命の重さは、宗教や国籍によって違うことはない。
みんな同じハズ。
いつもそう思っているので、チョコさんの映画解説の
>そしてテロリストも乗客も最後に残した言葉は愛する人への
「I Iove You」のひと言だった。
…はとても心に響きました。是非、この映画観てみたいです。
何とか時間を見つけて『ユナイテッド93』、観てきました。
心に伝わる物が多く…やはり観に行ってよかったです。
チョコさんのレポも頷きながら再度読みました~♪
TBつけさせて頂きました。よろしくお願いします
TBありがとうございます。
やっだ~。私、先に頂いたみい母さん。のコメントに気がつきませんでした。
大変失礼いたしました
観にいってきたんですね。
映画って「娯楽としての映画」と「記録としての映画」があると思います。
もちろん映画に描かれてることだって全てが本当ではないかもしれないけど、
そして「記録としての映画」はおおむね辛いもののほうが多いけど、気になったら観ておくべきじゃないかなぁと思ったりしてます。
みい母さん。の心に伝わるものがあって良かったです。
あれ~??
なんか記事、消えてます、、、
ホントだ!!!
どうしたことでしょうか。消えてますね!!!
いや~せっかくお越しいただいたのに、すみません。
やっと、やっと観てきました。
なんだか本当の映像を見ている様で
見ている間中、体が震えっぱなしでした。
もう二度とあんなむごい事件は
起きてほしくないですネ。
9.11の追悼式典があってすぐ後の観賞。
胸に応えたことと思います。
悲惨なテロを起さないため、新たな戦争を起してしまったアメリカ。
イラクの一般市民にすればアメリカがテロリストに思えるのかもしれないですね。
正義ってなんなのか。分からないですね。
機内の真偽はともかく、その客観的で冷静な視点は
本当に衝撃度の高い世界を演出していました。
この作品の持つ意味を、決して忘れてはいけないと思います。
TB&コメントありがとうございました。