ワードの進化は、使いこなせば縦横無尽のようです。
しかし、ユーザーに、こうしてみたい、できないだろうかという、気持ちの要求がなければ、使いこなすには至りません。
MPSnet が行っている「無料相談会」は、ユーザーの要求情報の交換に、有益な場になっています。
相談を持ちかけられれば、回答に迫られます。
はじめからできないものと決め付けていても、アプリケーションの進化によって、いつの間にかできるようになっているのに気付かされることがあります。
たとえば、ワードの文書は、保存すればワード特有のファイル形式になって、そのままで画像データとして使うことなど考えてもいませんでした。
ところが、ワード内で、変形トリミングや周辺ぼかしなどの画像処理が簡単にできるようになったので、加工はワードで行って、それをまた画像データとして使いたいという相談が持ち込まれます。
画像処理は専用ソフトでと決めてしまっていれば、ワードにそれをさせようとは考えてもみませんから、ワードの画像加工能力は、横目で見る対象でしかありませんでした。
加工はワードで、それを画像保存したいという要求を満たすには、プリントスクリーンという簡単な方法がありますから、それで十分と思っていましたが、それでも面倒、ワードから直接 jpeg にとの要求が強かったのか、それが 2010 バージョン以降できるようになっていたのです。
方法は3種類あって、いちばん簡単なのは、ワード編集画面で、保存したい画像を指定し、「図として保存」でOKなのでした。
http://www.office-qa.com/Word/wd322.htm より
この「図として保存」は、知ってみればとにかく便利に使えそうです。
裏技でもないこういう便利さが、なぜダイソーの100円ブックなどの基本操作に入れられないのか、そこが不思議なところです。
ワードの解説は、ワード内で使うデータのことだけでよい、このあたりに縦割り文化の了見の狭さがあらわれているような気がします。