皆が帰ってしまったのに逃げ出せない状態を居残りと言いますが、遊びごとでない場合にも、居残りと呼んでよさそうなことがあります。
とくに仕事はしていなくても、急にお客さんから呼び出しがあるかもしれないので、待機している状態です。
パソコンで、シャットダウンのボタンを押しても、スッと終わらずにいつまでもぐずぐず何かしていることがあります。
パソコンは、次に使い始めるとき、いつもと同じように気持よく仕事ができるようにしようと、一所懸命道具の整理をしているのです。
道具は、返す場所を決めて間違いなくおさめておかないと、次に使うときに探しまわらなければなりません。
部屋の広さに余裕があっても、むやみに置き散らかしてはいけないのです。
片づけも仕事のうちなので、パソコンにしてみれば、片づけを済まさずにシャットダウンをしては、自分を許すことができません。
終了に時間がかかるのは、使わない道具を用意して置き過ぎるからです。
「プログラムの追加と削除」で、使うことのないアプリケーション・プログラムを見つけ出して削除するのは、だれでも気づき、だれにもできる整理の方法です。
しかし、プログラムには、そういう会員証のようなものを持って堂々と居座るものもあれば、黙ってやってきて何もせずに寝そべっている始末の悪いのもあります。
さて、この押しかけ居候を退治するには、いろいろな探し方があると思うのですが、条件も状況もさまざまですから、これといった決め手を望んでもそうはいかないでしょう。
考えられることを根気よく試していくしかないのかもしれません。
ゆったり行動の身についた人に、早く早くとせきたてても、効き目のないのに似たようなことなのでしょう。
まず狙いをつけてみるのは、実際には接続したこともない、あるいは古くなって捨ててしまった、周辺機器のドライバーあたりでしょうか。