うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

疑問をつぶしていく道のり:15

2014年02月24日 | 忘れかけていたこと

どの階はどういうところか、はじめて訪れるビルの前に立ったときには、まず看板を見ます。
訪問先以外に用事はなくても、看板を見ておよそこんなところかと知っておきたくなるものです。

階層構造を持ったシステムで、それぞれの階層の役割を、ざっと見ておくのも一興です。

OSI参照モデルの7階層の役割はこんなことになっています。
第1層 物理層・・・データを電気信号に、電気信号をデータに変換すること
 コンピュータのデータは、そのままではネットワーク媒体に乗れないので、
 電気信号に変身させたり、また戻したりしてやらなければなりません。

第2層 データリンク層・・・データを電気信号に変えるとき、整理・判定・取次をすること
 一度にたくさんのデータが押しかけたとき適量に分割したり、壊れたデータを調べたり、
 受け渡しの際、ネットワークにきちんと乗れるようにしてやらなければなりません。

第3層 ネットワーク層・・・異なるネットワーク同士を繋げること
 ネットワーク上のコンピュータにアドレスを付け、届く先が違わないよう 経路を決め、
また宛先の処理能力に応じて一時分割するなど、交通整理が必要です。

第4層 トランスポート層・・・ネットワークの端から端までの通信を管理すること
 送ったデータが正しく宛先まで届き、問題が起きた時はデータの再送信などを行って、
 確実に相手に届くように、データ通信の信頼性を保証することが必要です。

第5層 セッション層・・・接続の開始から切断までを管理すること
 データ送受信の手順を管理したり、接続が切れた場合に回復したり、
 アプリケーション間で他のデータと混ざらないように整理したりしなければなりません。

第6層 プレゼンテーション層・・・文字や画像などの表現形式を統一すること
 文字・画像・動画など、さまざまな形式のデータを確実に届けるには、
 統一したコードに変換してやらなければなりません。

第7層 アプリケーション層・・・アプリケーション固有の機能を実現させること
 ファイルの転送、閲覧、メールの送受信、時計合わせ、セキュリティ確保など、
 それぞれのアプリケーションの用途に応じて機能を引き出さなければなりません。

それぞれの階層が、どういうふうにして役割を果たすのかというところまでは、われわれ素人がわかることではありません。
ユーザーにとっては、魚屋なのか肉屋なのか八百屋なのか、そのぐらいの見極めが付けば十分でしょう。

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