うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

切っても消えない

2011年07月10日 | 忘れかけていたこと

「待つ」ことは、およそムダとの二人連れになる。

パソコンも待つ機械の一つである。

順序よく働くようにできている機械は、あらかじめ決められた順序に従って動く。
あわてて二度三度と同じキーを叩いたところで、動きが早くなることはない。
同じことを三度やれと言われれば、結果に現れるのは三度目で、はじめと二度目は空振りになる。空振りの時間だけ遅くなるのだ。
イライラ、カチカチは待つムダを倍増する。

パソコンは、もしうっかりユーザーが間違った打ち込みをしても、元に戻れるよう自分がしてきたことを覚えこみながら仕事をしている。
また、ちょっとお休みのあと、気まぐれご主人が再び手を着け始めたとき、すぐ仕事にかかれるよう待機している。
待機には電力が消費される。


「情報機器の待機電力をゼロにする新技術を開発」という記事が目についた。
パソコンやテレビなどの待機電力を不要にする世界初の技術とある。
http://www.nec.co.jp/ml/?t=envfeat32_2&p=e350t91000000989252

電源を切っても、プログラムとデータが消えないようにする「不揮発化」の技術だという。
さて、先月発表されたこの技術、実用化されるのはいつだろう。

まあ、実際にそんな機械ができても、はじめはエエッというほどのお値段がつく。
これから一生のうちに消費する待機電力分の料金と、新しい機械の購買代を比べたらどうなるか、などと考えはじめれば、おいそれと手は出ないだろう。


地球上のエネルギー損失低減のための費用は、地球人全員が負担すればよい。
天然資源保有国から拠出させたエコ債でそれを賄うような、崇高なグローバル・システムでも作らない限り、小さな島国の中で官だ民だとやっているうちは、埒があくものではなさそうである。