28日(火)は名護市安和の琉球セメント新桟橋に行き、カヌー8艇と抗議船・木の葉蝶、ゴムボート・ハクイ号で、ガット船・清明への土砂積み込みに海上から抗議した。
午前9時9分頃、カヌーで浜から出発して新桟橋に向かった。いつものようにカヌーを固定するメンバーと自由に漕ぐメンバーに分かれ、清明の周りで抗議行動を展開した。
午前10時18分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアーが退いた。ガット船ではクレーンで土砂を均す作業が行われ、午前10時32分頃から海保によるカヌーの強制排除が始まった。
カヌー全艇が新桟橋の下から排除されたのが、午前11時38分頃だった。そのあとは航路付近でカヌー2艇による抗議が行われた。清明が離岸して沖に向かったのが午前11時53分頃で、入れ替わりにこの日2隻目のガット船・進朋が着岸した。
進朋の土砂積み込み時間との関係で、昼食後は新桟橋の出入り口で行われている抗議行動に参加した。炎天下のアスファルトやコンクリート上で歩き続ける抗議が、安和と塩川では連日行われている。
マスクを着けて人と距離を取り、新型コロナウイルス対策を取りながら、熱中症にも注意しないといけない。ダンプカーや機動隊の動きにも注意を払いながら、土砂搬入を遅らそうと歩き続けている。
午後3時17分頃、辺野古に戻ってキャンプ・シュワブのゲート前を通ると、この日3回目の資材搬入が行われていた。目の前を走るダンプカーには、護岸建設の捨て石に使用される大き目の砕石が積まれていた。前日から捨て石用の砕石と同時に新しい汚濁防止膜も搬入されている。
大浦湾側はサンゴの移植が必要なので、これから護岸建設が行われるとすれば、辺野古崎の岩場付近のK5・K6・K7の三つの護岸と思われる。工事が始まる前にはモッコが搬入され、辺野古崎付近に汚濁防止膜が設置されるだろう。大浦湾側の工事が進められないので、辺野古側の工事をどんどん進めようという魂胆か。
沖縄では今日、新型コロナウイルスの感染者が21人出て、連日最多を更新している。安倍政権の無為無策により全国で感染が拡大し、沖縄も初めて20人台に達した。これから感染者がどれだけ増えるか分からない。4連休で来沖した観光客の多くは、東京をはじめとした首都圏から来たという。再来週はどうなっているだろうか。
経済への打撃を避けるという正論を言い続け、対応が遅れて火が大きくなれば、消そうにも消せなくなる。結果として経済を含め社会全体が受ける打撃は、より一層大きくなるだろう。外国ではマスクを義務化して違反すれば罰金を科す国もあるというのに、この生ぬるさは何だろうか。
カヌーを片付けたあと、午後3時56分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部5号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
土砂は今日も②工区に投入されていたが、緑のネットで覆われたトゥンリという岩も、まわりを土砂で囲まれつつある。沖縄防衛局によれば、土砂の量で②工区は半分ほど埋め立てが進んだという。
当初の計画からは大幅に遅れているが、埋め立ては目に見えて進んでいる。今できるのは、安和や塩川で土砂の積み込み、搬入を止めることであり、それは現場に集まる人の力でしかできない。県外から人が来られない今、沖縄県民が自ら頑張るしかない。
午前4時28分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。
ガット船はmarumasa1号、第八高砂丸、松龍丸、神峰の4隻が停泊していて、marumasa1号は土砂の積み替えを行っていた。