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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

トーィユー(闘魚)

2023-06-07 22:08:12 | 生活・文化

 実家の庭の池がスイレンで覆い尽くされたので大掃除をした。

 スイレンは数分の一に減らしても、根が伸びて広がるのにそれほど長くはかからない。

 スイレンを除去したおかげで、トーィユー(闘魚)の姿がよく見えるようになった。

 親戚からもらったのを池に放してから、もう20年以上になるだろうか。池で繁殖をくり返し、一定の数を保っている。

 縄張り意識の強い魚で、自分の縄張りに入ってきた相手を追っかけまわし、オス同士はその名の通り、時に激しくやりあっている。

 子どもの頃、仲宗根の部落にはまだ田んぼが残っていて、用水路やマーハーという泉で捕ったトーィユーをよく飼っていた。

 生命力が強く、掃除の際に水をくみ上げた泥の上に数時間取り残されたトーィユーもいたが、水に戻して無事生き延びた。

 外敵もなく自然に近い状態で、トーィユーたちにとっては、まさに小さなパラダイスなのだろう。

 ちなみに、トーィユーという名に漢字を当てると、本当は唐魚なのではないかと私は思っているのだが、どうなのだろうか。


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