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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ペリリュー島上陸作戦

2010-09-15 08:04:30 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
 今日9月15日は66年前、パラオ諸島のペリリュー島に米軍が上陸作戦を行った日である。
 パラオ諸島は第一次大戦後日本の委任統治領となり、コロール島には南洋庁が置かれ、戦前は2万5000人ほどの日本人がパラオ諸島に住んでいた。沖縄からも南洋移民で多くの人が渡っている。私は大学を出て半年ほど今帰仁の運天港で仲仕のアルバイトをしていたのだが、一緒に作業をしているSさんがパラオ出身だと話していた。若い頃は荒くれ者で、米軍の現金輸送車を襲撃し、ピストルで銃撃戦をやったという人だった。仕事が終わって桟橋で酒を飲みながら話を聞いたのだが、鏡の破片で光を送って輸送車が来たと仲間に合図し、待ち伏せして襲撃した。結果は失敗に終わり仲間は捕まったが、Sさんは逃げおおせたとのことだった。
 話が逸れた。ペリリュー島はパラオ諸島の中心地であるコロール島から南へ約50キロ離れた島で、南北約9キロ、東西約3キロの小さな島だが、1200メートルの滑走路を2本持つ日本海軍の飛行場があった。フィリピンのミンダナオ島の真東に位置しているため、日本軍にとっても、フィリピン奪還作戦を計画している米軍にとっても、重要な戦略拠点となる島と認識され、激烈な戦闘が行われた。
 米軍の第1海兵師団によるペリリュー上陸作戦は、ユージーン・B・スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』(講談社学術文庫)が原作の一つになっているテレビドラマ『ザ・パシフィック』でも生々しく描かれている。

http://www.youtube.com/watch?v=gRaw1xHX3qo&feature=related
 
 サイパン・テニアン・グアムに続き、パラオ諸島のペリリュー、アンガウルも日本軍の「玉砕」の島となる。沖縄とも関係の深い島々であり、もっと目を向けたい。

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