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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

施政権返還から53年の沖縄/辺野古新工事用ゲート前抗議行動

2025-05-16 20:18:48 | 米軍・自衛隊・基地問題

 16日(金)は午前8時45分頃、辺野古弾薬庫近くの新工事用ゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。

 市民24人が集まり、ゲート前に座り込んだりプラカードを掲げて、新基地建設に反対した。

 沖縄の施政権が返還された1972年5月15日、私は小学校6年生だった。

 それから53年間、沖縄の現実を見てきたが米軍基地の実態は変わらず、自衛隊の強化が進んで沖縄の基地負担は増加の一途をたどった。

 日米安保の重要性を言いながら、米軍基地の負担は沖縄に押しつけ、日本人の圧倒的多数は基地被害に苦しむことなく日々を過ごし、沖縄で米軍の事件、事故が起こっても関心すら持たない。

 メディアも余程の大事件、大事故がなければ報じないし、インターネット上でもそれは変わらない。

 沖縄の基地問題を扱っても再生回数が稼げないから、リベラルと見られている者たちもほとんど触れはしない。

 参議院選挙を前に消費税の減税や廃止が言われているが、自分たちの払っている税金で辺野古の新基地が建設されていることに関心を持つ日本人はどれだけいるか。

 こうやって沖縄をないがしろにしておきながら、いざ「日本有事」となれば沖縄の住民が自衛隊や米軍に協力し、日本を守るために尽力すると考えている日本人(ヤマトゥンチュー)がいるなら、脳みそも心根も腐っているのだろう。

 53年が経って、沖縄人の日本(ヤマトゥ)に対する認識も変わった。

 私が子どもの頃は「祖国復帰」という言葉が使われていたが、沖縄人にとって日本は最初から「祖国」ではなかったのだ。

 そう考える沖縄人は53年の間に着実に増えたし、これからさらに増えていくはずだ。

 護岸建設用の石材のほか、ボックスカルバートや生コンプラントの材料、クレーン車、トレーラー車、民間警備用のゴムボート1隻、空のダンプトラックなどが入っていった。

 緑のシートで荷台を覆ったダンプトラックは、大浦湾の埋め立てに使用する岩ずり(土砂)を国頭の鉱山から運び、辺野古側埋め立て工区に仮置きしている。

 10トン積みのダンプトラックに混じって20トン積みのダンプトラックも入ってくる。以前は数台だったのが、いまは十数台に増えているとのことで、国道329号線の路面破壊をさらに進めている。

 破壊された路面にタイヤがぶれてハンドルを取られ、事故につながりかねない。特にバイクや自転車は転倒事故の危険性が高い。国道の管理はどうなっているのか。

 本部や国頭の砕石場がある北部地域では、昔から大型車両の通行が問題となってきた。辺野古新基地建設でさらに大型車両が増え、加えて観光客が乗るバスやレンタカーも増えている。

 7月25日のジャングリアのオープンに向けて、渋滞問題がよく取り上げられるが、交通事故の増加も懸念される。

 地域住民の生活環境が悪化するのを国や県が放置することは許されない。

 今日は蒸し暑い1日だった。

 沖縄はなかなかスーマンボーシュー(梅雨)に入らないが、県外から抗議行動に参加する皆さんは、暑さ対策をしっかりやってほしい。

 


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