16日(金)は午前8時45分頃、辺野古弾薬庫近くの歩道から大浦湾の様子を見た。
大浦湾では海底の軟弱地盤の改良工事のため6隻のサンドコンパクションパイル船(SCP船)が設置されている。
写真の2隻並んだSCP船の左側に砂を積んだ台船が横付けされ、砂杭用の砂を移す作業が行われていた。
A護岸の鋼管矢板の打ち込みが進み、弾薬庫側の歩道からも作業が見えるようになっている。
上の2枚は辺野古崎側を撮った写真だが、手前のN1護岸の先端にランプウェイ台船・屋部7号が接岸しているように見える。
台船の隙間から見える護岸工事はN8の工事だと思われるが、N2護岸からL字型に伸ばされているようだ。
以前のブログでN1護岸とN2護岸がもうすぐ繋がりそうだと書いたが、この写真を見るそうとも言えないようだ。
ドローンで真上から撮影すればすぐに分かるのだが、陸からだと作業船が邪魔になって分かりにくい。
午前10時46分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
K8護岸や新工事用ゲートから運ばれてきた土砂が下ろされていた。
赤土だけでなく、灰色の土砂が山積みとなっている場所もある。
午前11時23分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
A護岸はクレーンは上がっていたが、鋼管矢板の打ち込みは行われていなかった。
デッキバージには砂利採取運搬船・EB101号が横付けされていた。
カヌチャ沖では砂利採取運搬船・第十八太海丸が台船に海砂を積み替えていた。
多くの人が指摘しているように、従来の建設用の海砂採取に加え、辺野古新基地建設の軟弱地盤改良工事で大量の砂が採取され、沖縄の海の破壊、荒廃が加速する。
この工事は、莫大な予算を浪費し、沖縄の自然環境を破壊する。そして、沖縄の基地負担は何も軽減されない。
参議院選挙に向けて消費税をめぐる議論が活発になされているが、辺野古新基地建設くらい予算が浪費されているものはない。
滑走路の短い辺野古新基地は輸送機の運用ができず、普天間基地の代替施設にはなり得ない。
十数年後に完成したとしても、すぐに普天間基地が返還されるわけではない。
難工事で予算が膨らみ、工期が延びれば伸びるほど、笑うのは普天間基地を使い続けられる米軍であり、ゼネコンとそれと結びついた政治屋どもであり、泣きを見るのは血税を搾り取られる市民だ。
海上ヤードでは、ガット船からランプウェイ台船に石材を移す作業が行われていた。
海底の様子は見えないが、どれだけの生き物が押しつぶされ、殺されただろうか。私たちは想像しないといけない。