海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

琉球セメント桟橋入口における沖縄防衛局の調査表

2020-04-25 18:46:07 | 米軍・自衛隊・基地問題

 上の3枚の写真は、4月17日(金)に名護市安和の琉球セメント桟橋入口で撮ったものだ。沖縄防衛局の職員がバインダーの調査表に記入しているが、上半分の調査項目を確認することができた。

 仮置き場のストック量や新桟橋で土砂を積み込んだガット船の船名と積載量、仮置き場からベルトコンベアに土砂を運ぶ場内運搬の台数、砕石場から土砂を運んでくる場外運搬の台数、30分ごとに搬入されたダンプカーの台数が記されている。

 特徴的なのは、左折車両と右折車両があらかじめ分けられていることだ。この日は場外運搬車両80台のうち、左折車両が42台、右折車両が38台となっている。

 下の半時間ごとの記録を見ると、左折して桟橋場内に入ってくるダンプカーの数は、時間帯によってばらつきがある。おそらく、入り口前での抗議行動の状態を見ながら、市民が多くて右折が難しい時は、左折で入れるように沖縄防衛局が指示を出しているのではないか。

 この表を見れば、沖縄防衛局と運搬業者が示し合わせたうえで、土砂を搬入するダンプカーの左折と右折を調整していることが推認できる。わざわざ遠回りしてUターンをさせてまで、ダンプカーを左折で入れているのは、埋め立て土砂の投入が遅れていることに焦り、沖縄防衛局の強引さが増しているからだ。

 ダンプカー台数は入り口の左右に立っているテイケイの警備員が、カウンターを後ろ手にもち記録しているようだ。現在、海上作業を請け負っていた業者の労働者に新型コロナウィルスの感染者が出て、工事が中断しているが、5月7日以降の工事再開を許さないために、力を蓄えておきたい。

 


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