紹介している写真は4月14日(木)の午後12時過ぎに撮影したものである。
辺野古弾薬庫の新たなゲート建設に向けての整備工事が進められている。第4ゲートから国道沿いに工事用の仮設道路が造られ、フェンスの設置が行われていた。
仮設道路は国道沿いに高圧電線の地中化工事が行われている現場方向に伸ばされている。森林が伐採され、枯れた木が無残な姿をさらしている。
高圧電線の地中化工事が行われている奥には、辺野古弾薬庫のゲートがある。そこまで新たなフェンスが設置されるのだろう。
新たなゲート(商業用ゲート)が設置される窪地では、施設建設や排水管設置などの作業も行われている。
辺野古弾薬庫の整備と新基地建設は一体のものだ。新基地では滑走路に加えて大浦湾側に港湾施設が造られ、船舶による弾薬類の陸揚げや保管、積み込みを至近距離で行うことができる。
新たな基地の建設や老朽化した施設の建て替えは、沖縄基地の恒久化を目指すものだ。敗戦から77年、「日本復帰」から50年も経って、なぜ新たな米軍基地が造られ、施設の更新がなされなければならないのか。
このことを異常と感じる感性、認識力さえ失った日本人・沖縄人の情けなさよ。
辺野古弾薬庫には、事故が発生した際の住民の避難計画がない。以前、ティダの会が沖縄防衛局と交渉した際に明らかになったことだ。米軍や日本政府がいかに沖縄人の命を軽視しているか、よく分かる。
こういう現実を前にして黙っていれば、米軍と日本政府はさらに増長してやりたい放題をくり返す。声を挙げない者は良いように踏みにじられるのだ。